2020年8月。久しぶりの登山に選んだのは北アルプスの初心者向けコースである「唐松岳」です。
感染症対策で自粛続きだった2020年春〜初夏。体力が落ちないように(ダイエットも兼ねて)ウォーキングやランニングは続けてましたが…登山を始めて7年、4ヶ月も山に登らなかったのは初めての経験。
近場の低山から体を慣らすことも考えましたが、長かった梅雨が明けて一気に猛暑に突入したこの時期に低山では熱中症の危険あり。実際、昨年の同じ時期の登山(越後駒ヶ岳)で軽い熱中症を経験していたので、標高の高い山を選択しました。
熱中症の危険ありな「越後駒ヶ岳」の記事はこちら↓

白馬連峰の美しい姿が湖面に映る八方池と、天候が良くなくて見られてない頂上からの絶景を楽しみに…。夏〜秋までの期間限定、車で標高を上げられる「黒菱平ライン」利用で唐松岳ピストンしてきました♪
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目次
このコースのオススメPoint
「唐松岳」は北アルプスの後立山連峰にある長野県白馬村と富山県黒部市にまたがる標高2,696mの山です。
ゴンドラ利用で1850mまで一気に標高を上げられます。麓は気温30度を超える真夏日でしたが、スタート地点の八方池山荘で20度前後。雲も出ていたので涼しく快適な登山を楽しめました。
八方池山荘から唐松岳山頂までの標高差は870mほど。比較的なだらかで歩きやすくて危険箇所も少ない。 山頂まで往復30分程度の場所に山小屋があるので気分的に安心です。
そして何と言っても頂上からは北アルプスの大絶景☆ 目の前には大迫力の劔岳と立山連峰。北に白馬岳、南に五竜岳と人気の百名山が立ち並ぶ景色に感動すること間違いなしです!
北アルプス初心者や今回の私のように久しぶりの登山、また本格登山に入る前のトレーニングやリハビリにピッタリのコースだと思います☆
今回は黒菱ラインを利用しましたが、八方までは公共交通機関(電車&路線バス)や首都圏から高速バスを利用できるのでアクセス的にも便利。 ゴンドラ&リフトは通年営業なので、雪をかぶった北アルプスの絶景を手軽に楽しめる雪山登山としても人気の高い山です。

リフト2本乗り継いで、標高1830mの登山口となる八方池山荘へ。

まずは石畳上の階段が続く。

振り返ると綺麗な雲海が広がってました☆

八方池までは歩きやすい湿原の木道歩き♪初心者でも安心な道。

晴れていれば白馬三山や不帰嶮が鏡のように反射して湖面に映るという「八方池」です。

八方池を過ぎると本格的な登山道。登りだけどまだ曇っているので涼しくて快適☆

夏でも残っている扇雪渓に到着☆

登山道から逸れてこちらで小休憩。

雪渓を左にハイマツ帯を進むと丸山ケルンに到着☆ 雪が被っていないとこんなに高いんですね〜

ここで嬉しい青空が☆

不帰ノ嶮も見えてきてテンションが上がります♪

唐松山荘には寄らずに山頂を目指します。山頂直下は岩の多いガレ場となるので注意!!

山頂到着〜♪ 目の前には大パノラマが広がってます☆

冬はこの看板、埋まってるんですよね(笑)

山荘に戻ってランチ☆

山荘前からも大絶景です☆ここのテン場からの景色ホント最高ですね〜

剱岳をアップで〜♪

山荘から続く五竜方面は真っ白…。五竜岳まだ登ってないのでいつか行きたいです!

名残り惜しいですが、下山。帰りは高山植物撮影タイム。

花々を愛でること。この時期の登山の楽しみのひとつ。

色とりどりの高山植物や花々に癒されました☆

八方池まで戻ってきました。雲に邪魔されて往復共に湖面に映る山々を見ることは叶わず…残念。

天気がよければこんな絶景が…(2017年9月撮影)

帰りもリフトで楽々、無事下山。
注意するPoint
八方尾根の登山道は大きくて広いので、悪天候時の道迷いには要注意。特に残雪期は登山道が分かりにくくなるためケルンを頼りに間違わないように…。
また森林限界を超えているため遮るものがない。天気が良ければ歩きやすいコースですが強風時は細心の注意が必要です。
初心者向けと言っても標高2500mを超える北アルプスの山です。厳しい天候になる可能性もあるので十分な装備&天候を確認してから登るべき山だと思います。

山荘の手前のこの辺り、積雪期は道が痩せていて注意が必要な箇所です。
登山コース
標準タイム7時間05分(登り:3時間50分 下り:3時間15分)
[登り]八方池山荘 60分 八方池 150分 唐松岳頂上山荘 20分 唐松岳
[下り]唐松岳 15分 唐松岳頂上山荘 120分 八方池 60分 八方池山荘
※初心者や観光目的の八方池までのハイキングには木道ルートを選びましょう。

ブルーのラインが木道。赤いラインは本格的な登山道です。
アクセス
[クルマの場合]
東京から黒菱平駐車場まではおよそ280km。
※駐車場は土日、連休は混雑するので早めの到着がおすすめ。
[黒菱平駐車場]
白馬八方のふもとから標高760m上にある「黒菱第3ペアリフト」の前の駐車場。夏〜秋までの限定で利用可能。標高は1500mなので真夏でも涼しく快適に車中泊でき、さらに車内から満点の星空も楽しめました☆ 麓の八方アルペンライン利用の場合は往復2980円なのでマイカーの場合はこちらに停めた方がお得♪
◎営業期間 2020年は7月1日〜10月18日まで
◎約200台駐車可能(無料)
◎黒菱ライン料金
黒菱第3ペアリフト(2人乗りチェアリフト7分)+グラートクワッドリフト(4人乗りチェアリフト5分) 往復1200円
◎リフト運行開始 6:45〜(8月の祝日の場合、時期によって異なる)
◎グラートクワッドリフト 最終16:30まで(8月の祝日の場合、時期によって異なる)

黒菱第3リフト

グラートクワッドリフト

駐車場は満車。リフト開始待ちの行列。
[公共交通機関利用の場合]
首都圏から白馬八方尾根スキー場まで新幹線、特急電車、高速バスでアクセス可能。冬はスキーバスを利用することも可能。
◎東京駅から新幹線
東京駅 <新幹線> 長野駅 <特急バス> 白馬八方尾根スキー場
◎新宿駅から特急あずさ
新宿駅 <特急あずさ> 白馬駅 <路線バス> 白馬八方尾根スキー場
※八方アルペンライン(ゴンドラ&リフト利用)の場合、往復2980円。
小屋情報
[八方池山荘]
ゴンドラとリフトを乗り継いで到着する標高1850mに位置する通年営業の山小屋。唐松岳方面へと続く八方尾根の入山口。「白馬三山」の雄姿も間近で楽しめる。
◎営業期間 年中無休
◎収容人数 70名
◎テント場 なし
◎自炊室 なし
◎乾燥室 あり
◎お風呂 あり
◎生ビール あり
※2020年完全予約制

八方池山荘にはトイレと売店、登山届ポストがあります。

小屋の前にある売店
[唐松岳頂上山荘]
唐松岳から往復30分ほどに位置する標高2620mの山小屋。眼前に臨む剱岳をはじめとする雄大な眺め北アルプスの名だたる名峰が楽しめる。日帰りトイレ利用は300円でした。
◎営業期間 2020年7月15日(水)~10月中旬(予定)
◎収容人数 350名
◎個室 あり
◎テント場 あり(1,300円)
◎自炊室 なし
◎乾燥室 あり
◎お風呂 なし
※2020年完全予約制、テントも予約が必要

手前がテントスペースです。ここのテント場からの景色、絶景ですが風の影響を受けやすいので要注意。

トイレ利用は山荘入り口から。
唐松岳のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
以前、唐松岳頂上山荘のテント場で起こったテント崩壊についての記事はこちら↓
下山後の温泉&ごはん
[みみずくの湯]
露天風呂からは八方尾根のバックに白馬三山という最高の眺め。やわらかな良いお湯でした。温泉から上がった後の肌はツルツル。登山後の疲れた体を癒す温泉、しかもかなり久しぶりの登山だったのでホント最高でした♪ 併設する「みみずく茶屋」で軽食やお土産も楽しめます☆
◎入浴料 650円
◎営業時間 10:00〜21:30(受付終了午後9時)
◎休館日 無休
◎駐車台数 約30台
◎アクセス JR白馬駅より徒歩10分

みみずく茶屋。
[そば処せきや]
食事は安曇野インター近くのお蕎麦屋さんへ。 安曇野の清らかな名水と、そば粉本来の味、風味、喉ごしを生かした「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の信州そばが味わえます☆ 夕方早い時間に訪問(感染症対策)。
◎営業時間 平日/9:30〜15:30(LO. 15:00)
土日/9:30〜19:30(LO. 19:00)
◎定休日 不定休

信州サーモン丼。安曇野産わさび美味しかったです☆

揚げたて天丼定食はボリュームたっぷり☆
ちょこっと観光
Snow Peak LAND STATION HAKUBA
「みみずくの湯」の隣に立ち寄り。2020年7月23日(木・祝)にオープンしたばかりの体験型複合施設。
約9200㎡の敷地内には、国内最大規模というスノーピーク直営店、スターバックス コーヒー、Restaurant雪峰(せっぽう)などの店舗が併設。また木製トレーラーハウスと、キャンプサイトがあり手ぶらで気軽にキャンプを楽しめます。

こっちが店舗。

スノーピークのテントがずらっと並んだ宿泊体験ができるサイト。
他にも白馬駅周辺には、モンベル、好日山荘、ザ・ノースフェイス、パタゴニアなどアウトドアショップがたくさんあるので、登山の帰りに巡ってみるのもオススメです☆
今回の山で使用した便利グッズ
ヤケーヌ UVカットマスク
耳にかけて後ろで留めるだけ。鼻周りが形態安定テープで固定、開口部があるので息苦しく感じず、飲み物も飲めます。サングラスも曇りにくい!顔だけでなく首回り、デコルテまでカバーしてくれます☆ 感染症対策にもなりとても便利なグッズでした。
最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「北アルプス入門にピッタリな☆唐松岳」の記事をお届けしました。この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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