2日目は清岳荘に車中泊して斜里岳へ。 徒渉が多い山という情報。濡れても乾きやすいトレランシューズで挑んできました。
事前情報から予想してた以上の徒渉の回数。 「えっここ渡るの?」とピンクリボンを疑い、何度も2度見しました(笑)
岩をよじ登ったり、沢に落ちないように壁伝いに進んだりと、全身を使って遊ぶ「フィールド・アスレチック」のようでした。そのうち登山道の幅すべて水が流れて川になっている状態を登っていくことになったりと…。
とてもスリル満点でアスレチック的な山です。沢登りが終わって安心したと思ったら、稜線に出たとたんに強風に煽られるというデンジャラスな体験も(笑) いままで本州の山では経験したことのないすごい登山道に驚きの連続。沢登り経験のない私にはとても新鮮な体験でした。
そんな大変な思いをした分、下山した時の喜びと達成感は半端ないです。こういう充実感を味わえるところが登山の醍醐味かもしれません。同時に山登りをやめられない理由なんでしょう☆
北海道山旅①雌阿寒岳の記事はこちら↓
北海道山旅③羅臼岳の記事はこちら↓
北海道山旅④利尻山の記事はこちら↓
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このコースのオススメPoint
標高1,547mの斜里岳は北海道の知床半島の付け根に位置する広い裾野を持つ山です。 オホーツク側から見ると独立峰のような美しい山容。阿寒側からだと複数のピークを持つ山として見えます。
主なコースは斜里町側の「三井コース」と、清里側の「清里コース」の2つ。標高が高くて登山者の多い清里側の「清岳荘(せいがくそう)」からスタートするルートで登頂してきました☆
沢沿いを歩き、何度も渡渉することで有名な山。多くの滝が見られる沢沿いルートの「旧道コース」で登り、下山には危険な旧道コースは避けて熊見峠経由の「新道コース」を使うのが一般的。 登りと下りでコースが分かれているからすれ違いの煩わしさはありません。
沢沿いを抜けて稜線上の「馬の背」に出ると素晴らしい眺望が待ってます♪
何と言っても360度見渡せる開けた頂上からの景色がとても素敵☆北は斜里平野の向こうに「オホーツク海」。東は「知床連山の山々」と「太平洋」。西は「サロマ湖」。南は「阿寒岳」と「摩周湖」…。東西南北とにかく見どころ満載です。
残念ながら山頂では曇っていたのですべてを見渡すことはできませんでしたが…。スリル満点な沢登り体験、全身使って登り下りした達成感、一瞬だけ見えた山頂から初めて見るオホーツク海。これだけで十分楽しめたとても印象深い登山になりました。
注意するPoint
とにかく徒渉の回数が多いです。最初の下二股までで大小15カ所も…。 ゲーター必須です。渡渉の際は片手にストック、もう片方で木や岩を掴めるようにストックは1本使いをおすすめします。
下二股から旧道に進むとさらに滑りやすい徒渉も増え、斜度が急な箇所も出てきます。旧道は登り、新道を下りに使うのが無難です。というか、旧道は登りながら危険なので下りには絶対使いたくないと実感できると思います。
何度かルートに迷う箇所が実際ありました。ルートを間違えると登りづらい道になるのでかなり危険です。ピンクリボンとルートをこまめに確認しながら慎重に…。
濡れないけど滑りやすい不安定な石の上よりも、むしろ川の中に足を入れたほうが安定して歩けるかもしれません。途中からはくるぶし辺りまで濡れるのを気にせずに水の中を歩いてました…。
また足元に気を取られ過ぎて、木の幹に思いっきり頭をぶつけることもあるので気をつけましょう(笑)
登山コース
標準タイム7時間20分(登り:4時間20分 下り:3時間)
[登り]清岳荘 80分 下二股 (旧道コース)110分 上二股 40分 馬の背 30分 斜里岳
[下り]斜里岳 20分 馬の背 20分 上二股 (新道コース)90分 下二股 50分 清岳荘
アクセス
[クルマの場合]
雌阿寒温泉から清岳荘まではおよそ120km。
[公共交通機関利用の場合]
バス等公共交通機関はなし。清里市街からタクシー利用で5000円程度。
登山口
[清岳荘]
管理人が常駐している素泊りできる宿泊施設。すごく綺麗な建物でした。トイレ、洗面所、水場、自動販売機あり。売店にてバッジの他にもガス缶、アルファ米、缶ビールなど購入可能。 登山口の標高は680mです。
◎営業期間 6月下旬〜9月下旬
◎定員 50名
◎素泊まり 1泊2050円
◎駐車代 1日100円
◎車中泊 500円
◎斜里岳バッジ 500円
◎雄阿寒岳バッジ 450円
◎斜里岳登頂証明書(日付入り) 50円
※駐車場までは市街地から20分ほどなので遠くはないですが、未舗装の細い砂利道が続きます。急カーブや急坂の連続なのでパンクなどに十分注意して走行しましょう。なぜか建物の直前の道路だけ舗装されてました。
斜里岳、雄阿寒岳のバッジの情報も載ってる北海道の山バッジコレクションはこちらです↓
下山後の温泉&ごはん
[ラーメンきっさ えきばしゃ]
下山後のランチは北海道ラーメンが食べたいってことで見つけたお店。木造のかわいい駅舎をモチーフにしたラーメン喫茶と思いきや。なんと本当の駅でした(笑) オホーツク海沿岸を走るJR釧網(せんもう)本線の止別(やむべつ)駅です。無人駅で味わう極旨ラーメンって貴重な体験でした☆
◎営業時間 11:00〜18:30
◎アクセス 網走駅からくるまで35分
◎駐車場 20台
[初代 魚まる 網走総本店]
次の日は雨予報だったので網走に1泊して観光することに。宿の近くのお店で海の幸を堪能してきました。オホーツク海で穫れる魚介が楽しめる海鮮居酒屋。
◎営業時間 17:30〜24:00
◎定休日 日曜
◎アクセス 網走駅から徒歩15分
◎駐車場 なし
[ドーミーイン網走]
天然温泉の大浴場が付いてるココに宿泊。ここの温泉もぬるっとした良いお湯でした。大浴場にランドリー(洗濯無料/乾燥機有料)が併設。温泉に入っている間に洗濯&乾燥が終了できたのでとても助かりました☆
ちょこっと観光
3日目は網走観光。次の日の羅臼岳登山に備えてウトロ方面に移動。
[博物館 網走監獄]
網走と聞くと「網走刑務所」をイメージする人が多いと思います。そこまで興味がなかったのですが、訪れてみたら面白くて時間があっという間に過ぎました。
施設内はかなり広くて、国の重要文化財に指定されているだけあって見応えあり。刑務所の生活や、監獄が関わった北海道開拓の歴史、囚人による過酷な道路開削工事の様子など学ぶことが出来ました。受刑者が食べている監獄食を提供している「監獄食堂」 や囚人服を着たり、足かせを付けたりして撮影できる体験コーナーもありたっぷり楽しめます。
◎営業時間 8:30〜18:00(5〜9月)9:00〜17:00(10〜4月)
◎料金 1,080円
◎駐車場 500円
[しれとこ里味]
網走から海沿い国道244号線を走ってウトロ方面へ。その途中で立ち寄った知床の地場食材を生かした海鮮和食のお食事処へ。知床産つぶのかき揚げ、地そば斜里岳田舎そば、銀がれい味噌焼き、さくらますルイベ刺身、知床海鮮炭火焼など豊富なメニュー。ランチ時にはお客さんが多くてとても賑わっていました☆
◎営業時間 11:00〜14:30、16:30〜20:30
◎毎週月曜&木曜はランチ営業のみ
[モンベル オホーツク小清水]
道の駅「はなやか小清水」の隣の「モンベル」に立ち寄ってガス缶を購入。この道の駅、JR浜小清水駅に併設されているんです。すぐ裏手が駅のホーム。単線で1日に上下各7本と貴重なので撮影している人も多かったです。
◎営業時間 10:00〜19:00
◎年中無休
[天に続く道]
斜里町にある28.1kmも続く直線道路。アップダウンを繰り返しているため、空に登っているように見える。まるで天まで続いてるように見えるという絶景スポットに立ち寄り♪行く前から楽しみにしていた有名なスポットです。
最後までお読みいただきありがとうございます♪
「プチ沢登り体験ができるアスレチックな道東の百名山☆斜里岳」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
全国の百名山の情報が詳しく載っているこの本、いつも参考にしてます。百名山制覇を目指す方にオススメ↓
最近発売されたこの本、情報量も多くて迫力ある3Dイラストで分かりやすい!! 鳥瞰図がとにかく眺めるだけでも楽しい!! 百名山に登る前も登った後も楽しめる1冊↓
関東では情報が少ないので北海道の山が詳しく載ってるこの本はオススメです☆ 「分県登山ガイド 00 北海道の山」
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