今シーズン最後の「雪山登山」を狙っている人に向けて、今からでも間に合う4月〜ゴールデンウィークまでに登れる雪山についてまとめてみました。
融雪や雪崩のリスクなどに気を付ける必要はありますが、雪深い地域ならではの景色を楽しむことができるのはこの期間だけ。厳冬期ではハードルが高い「雪上テント泊」を、天気が安定して山小屋が開くこの時期にデビューするなんてことも可能だと思います。
シーズンによって天候が違うので雪解け具合は変化します。くれぐれも雪崩や事故には気をつけて安全に残雪登山を楽しんでいただければと思います。
日帰り登山 編
期間限定の都心からアクセスしやすい「至仏山」
遠出しなくても関東で4月に登れる雪山です。雪の至仏山に登れるのは4月末からGW終了までのなんと2週間だけ。植生の保護のために積雪期は登れる期間が限られています。 夏は登り専用の至仏山〜山の鼻までの区間をこの時期だけ下山可能という特典付き。
2023年シーズンは4月21日(金)10時~5月6日(土)の予定だそうです。GWの予定がまだ決まってない方にオススメしたいコースです。

4月にこんな景色が見られるなんて感動でした。
至仏山の詳細はこちら(2019.4.20)
桜と雪山のコラボで「岩木山」
GW直前、深夜バスとレンタカー利用で東北の青森、岩手県に遠征登山。最後の雪上歩きを楽しみつつ、プラスαで東北の観光&グルメをセットで満喫。
弘前公園の「桜」と「岩木山」のコラボは1度は見ておきたい絶景です。ぜひ見頃の日を狙って時期を選ぶのをオススメします。

雪の岩木山と桜のコラボの撮影に成功しました☆
岩木山の詳細はこちら(2018.4.20)
お手軽スノーハイクが楽しめる「八幡平」
岩木山とセットで訪れたいのが八幡平です。往復1時間で登れるこの山は日本百名山の中で最も簡単な山と言えるでしょう。
桜が満開なこの時期に、長さ日本一の見事な雪の回廊(八幡平アスピーテライン)を通って登山口に向かう。そのギャップが面白い体験でした。

標識はほぼ雪の中(笑)

雪の回廊走行中。
八幡平の詳細はこちら(2018.4.21)
雪の壁と温泉を楽しむ「八甲田山」
登山口付近で見られる5mを超える豪快な雪の壁は圧巻です。山頂から太平洋と日本海を同時に見渡せるという珍しい大展望。
登山口にあるレトロな秘湯「酸ケ湯温泉」は1度は入浴してみるべき温泉だと思います。

レトロな秘湯、是非お試しあれ〜
八甲田山の詳細はこちら(2018.4.22)
雪と岩のミックス「西穂高岳」
こちらは積雪が期待できるのは4月の前半までかもしれません…。新穂高ロープウェイを使って一気に標高を稼ぐことができるので日帰り可能。片道2kmの西穂山荘をゴールとする冬山登山の入門編としても人気です。
北アルプスで唯一通年営業している山小屋。テント泊も可能なので、雪を被った山々の「朝焼け」「夕焼け」「満天の星空」を満喫できます。
岩と雪のミックスで雪山登山としては難易度が高めの「西穂高岳」。登頂を目的としなくても「丸山」か「独標」まででも雪の北アルプスの絶景をたっぷり楽しめます。

独標まで登れたので満足です♪

テント泊も楽しめます☆

小屋前にて、雪のロング滑り台を満喫(笑)
「西穂山荘」の情報は、東京から公共交通機関でいけるアクセスしやすい雪山特集からどうぞ(2016.4.9)
テント泊 編
憧れの「涸沢」でテント泊して「北穂高岳」にチャレンジ
4月以降に入山可能になる雪深い山域で、たっぷりの残雪を楽しめるテント場と言えばココ!
上高地から約6時間もテント装備を担いで登らないと辿り着かない場所。この大変な登りは体験した人にしか分からない達成感です。コンディションに恵まれ、雪の北穂高岳にチャレンジできたので貴重な経験となりました。
もちろん涸沢にテント泊するだけでも絶景を味わえるので1度は体験してもらいたいです。

雪の上に並ぶカラフルなテントたち。

雪を被った山々がピンク色に染まっていく早朝の風景。

雪の北穂高岳に自分が登れるなんて信じられなかった…とにかく感動です。
『北穂高岳』残雪登山 &『涸沢カール』で雪上テントの記事はこちら(2019.4.27)

立山の「雷鳥沢キャンプ場」で本格的な雪中キャンプ体験
涸沢と同じく、4月以降に入山可能になるオススメのテント場です。雪山テント泊デビューに1番おすすめだと思っているのがこの「雷鳥沢キャンプ場」です。
室堂から約1時間でキャンプ場に到着。しかも日帰り入浴も可能。雪深いキャンプ場で雪中キャンプ体験ができる贅沢なキャンプ場。
「富士ノ折立」「大汝山」「雄山」の周回コース、浄土山や奥大日岳など登山コースが充実しているので体力やレベルに合わせてコースを選択できます。

雷鳥沢キャンプ場。

上からみたテン場は「スゴい!」としか言いようがない。

冬の剱岳を間近で見られて満足でした☆
「雷鳥沢キャンプ場」の情報も載ってる東京から公共交通機関でいけるアクセスしやすい雪山特集はこちら(2016.5.2/2017.5.2)

「徳沢」で贅沢テント泊&アタックザックで大展望の「蝶ヶ岳」
上高地のバスターミナルが開通する4月、その年の雪解け具合によっては徳沢のキャンプ場で雪上テント泊が楽しめます。「徳澤園」と「徳沢ロッヂ」2つの小屋を行ったり来たりして色んなグルメも満喫できます。
徳沢をベースに蝶ヶ岳へピストンも可能。樹林帯を頑張って登り続けた人に与えられるご褒美が北アルプスの大パノラマです。体力に自信がある方は蝶ヶ岳ヒュッテでテント泊もオススメです。
2023シーズンは4月17日(月)開通予定です。

初日の徳沢は雪が残ってますが…。

3日経ったら綺麗に芝生が見えてました。

登頂は2度目(1回目は2014.5.23にテント泊)

蝶ヶ岳ヒュッテのテン場は雪の上です。
『蝶ヶ岳』残雪登山 &『徳沢』テント泊の記事はこちら(2019.5.2)

雪山で使うオススメ便利グッズ紹介
ブラックダイヤモンド トランスファー3
692gと軽量コンパクトなのでおすすめのショベルです。特にこの時期は朝は雪が締まっていても、昼過ぎには融雪が進んで踏み抜きが多いんです。踏み抜きからの脱出にとても役立ちます♪
ヤケーヌ 爽クール フェイスマスク
残雪期は1年で1番日焼けしやすい時期です。理由は太陽の位置が低いこと&雪からの反射が当たることです。コロナで山でもフェイスガードを付ける人が増えたような気がします。このフェイスマスクは空間が作れるので苦しくなりません。
ハクキンカイロ
雪山に入る時は必ずポケットにハクキンカイロを入れてます。冷えた指先を温めたり、カメラやスマホを冷えから守るのにも使えます。
モンベル スーパーメリノウール EXP. ウエストウォーマー
暖かさと、吸水拡散性を両立したウエストウォーマーです。登山中に動いていると上着が上がって腰に冷気を感じることがあったので使ってみました。メリノウールの腹巻です。値段も手頃だし、冷え対策に1枚持っていると便利です☆
雪山テント泊の装備についてはこちらをどうぞ↓
最後に
雪山登山を始めてからコースの参考にしてる本をご紹介します♪ とても分かりやすくルートを紹介しているのでオススメです。
比較的歩きやすい初心者向けのスノーシューコースは↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「4月〜ゴールデンウィークまでに登れる雪山」の記事をお届けしました。この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
スポンサーリンク