毎年恒例となっていた北アルプス秋の紅葉テント泊。昨年は予定が合わず行けなかったので今年こそはと計画を立てていました。
今年の自分の体力と天候を見ながら選んだのは「五竜岳」。スペースが広くないので土日のテン場争いに勝てる気がせず後回しにしてしまっていた北アルプスの百名山です。平日天気の良い日を狙っていたのですが…。
今シーズンは感染症対策でテント泊も要予約です。10月に入り、ここしかないという日程を決めて予約電話を…。なんと平日なのにもう予約がいっぱいでNG! 小屋ならまだ空いてるということで今回は小屋泊で五竜岳に登ってきました☆
夏から秋はテント泊が基本スタイル。冬以外は小屋に泊まるという選択肢はなかったので、この時期の小屋泊山行は実は初めて。 1日目の天気は予報に反してガスガスで展望なしでしたが…。2日目は日の出ととも霧が晴れて雲海とご来光、迫力ある五竜岳の山肌、北アルプスの稜線を間近で見ることができて大満足。
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テント泊じゃないので設営も撤収も必要なし。ストーブが置いてある暖かい小屋の食堂でのんびり過ごし、小屋泊の方々との山談義で盛り上がり、美味しいお酒を楽しむことができました☆ こんな時間を過ごせる小屋泊の山旅も良いものだと新しい発見でした。
目次
このコースのオススメPoint
「五竜岳」は北アルプスの後立山連峰の中央部にある標高2,814 mの山。富山県黒部市と長野県大町市にまたがる日本百名山です。
遠見尾根から登るルートと八方尾根から唐松岳を経由するルートが一般的。北は白馬岳方面から、南は鹿島鑓・扇沢方面からの上級者向けの縦走コースもあり多様なルートを楽しめます。小屋泊なので八方尾根から縦走することも考えましたが、唐松岳には8月に登ったばかりなので今回は遠見尾根のピストンです。
唐松岳の記事はこちら↓
小遠見山までは遊歩道が整備されていて、ハイキングを楽しむ人も多い。小遠見山から先は本格的な登山道ですが、ちょうど1時間ごとに休憩ポイントがあるのでペース配分しやすいです。
ちょうどこの時期、9月下旬から10月上旬は紅葉が見ごろ。岩峰を連ねたダイナミックで重厚な山容と緑、オレンジ、黄色、赤と鮮やかな色彩の紅葉のグラデーションを同時に楽しむことが可能。
そして五竜岳の1番の魅力は、山頂から360度見渡せる美しいアルプスの絶景です。山々を染める夕焼け、ご来光、雲海、満天の星空など様々な景色をたった1泊で堪能できるテント泊初心者にもオススメなコースだと思います←今回は小屋泊でしたが… (笑)
注意するPoint
全体的に細い登山道。迷う箇所はないのは安心ですが痩せ尾根がいくつか出現するので、すれ違いには注意が必要です。
西遠見山から五竜山荘までに現れる鎖場、全部で5箇所。うち2番目が1番長い。傾斜角度は20~30度ほど。高度感は感じないのでそこまで難しくありません。
五竜山荘から五竜岳へは、頂上直下の岩場二箇所に鎖が架けられています。雨天時や岩が濡れている場合などはスリップ注意です。またザレた石を落とさないように慎重に…。
後立山連峰は北アルプスの中でも天候が不安定な山域です。実際、2日間とも良い天候のはずでしたが1日目はほとんど霧の中。早朝は山荘付近でも霜が張るほど寒くて、小屋の中なのに持参した防寒着はすべて使いました(笑) 事前の天気をチェックして余裕を持って行動しましょう。
小屋情報
五竜山荘
五竜岳と白岳の鞍部に構えた山荘、標高は2,490m。「山が好き 酒が好き」Tシャツでおなじみ。五竜岳まで片道1時間。眼前に迫る五竜岳の展望が素晴らしい。
◎営業時間 6月中旬〜10月中旬(2020年は7月15日〜10月18日)
◎収容人数 250名(2020年は大幅に定員を減らして営業)
◎宿泊料金 11,000円(2食付き) 7,500円(素泊まり)
◎登山バッジ 600円
◎山が好きTシャツ 3,500円
◎缶ビール、ワイン 600円
※2020年度は宿泊・テント泊とも完全予約制。感染症予防のためにマスク・除菌液・ウェットティッシュ、インナーシーツかシュラフカバー、枕カバー(タオル等)・ごみ袋を持参する。
五竜岳のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
テント場情報
[五竜山荘キャンプ地]
小屋の前にテントスペースあり。
◎幕営料 1300円
◎設営数 約30張(2020年は20張に制限)
◎トイレ 山荘の西側を歩いていくと奥に外トイレあり
◎水場 水の補給は小屋スタッフまで(有料)
登山コース
1st DAY 標準タイム5時間20分
地蔵ノ頭 90分 小遠見山 <中遠見山> 110分 大遠見山 <西遠見山> 120分 五竜山荘〈小屋泊〉
2nd DAY 標準タイム5時間30分
五竜山荘 60分 五竜岳 40分 五竜山荘 <西遠見山> 80分 大遠見山 <中遠見山> 90分 小遠見山 60分 地蔵ノ頭
アクセス
[クルマの場合]
東京から五竜エスカルプラザまではおよそ270km。 中央道で安曇野IC利用。
[公共交通機関利用の場合]
❶ バスタ新宿〜白馬五竜バス停(高速バス「新宿〜白馬線」)
白馬五竜バス停〜徒歩(20分)
❷ 東京駅〜JR長野駅(北陸新幹線)
長野駅 〜白馬五竜バス停(特急バス「長野〜白馬線」)
白馬五竜バス停〜徒歩(20分)
❸ 新宿駅〜松本駅(JR中央線)
松本駅〜神城駅(JR大糸線)
神城駅〜徒歩(20分)
※冬季は無料シャトルバス、スキーバスなどを利用できるのでアクセスしやすくなります。
登山口
[五竜遠見]
遠見尾根・五竜岳への起点となる五竜エスカルプラザ。JR大糸線神城駅から徒歩20分ほど。チケット販売は8時5分〜。始発は8時15分(10月平日利用の場合)
※施設内のトイレは朝7時過ぎから利用できました。
◎ゴンドラ往復+展望リフト 2,400円
◎ゴンドラ「テレキャビン」 乗車時間 約8分
◎アルプス展望リフト 乗車時間 約10分
下山後の温泉&ごはん
[湯けむり屋敷 薬師の湯]
大町温泉郷で唯一の日帰り温泉施設。扇沢から車で15分ほどなので登山者の利用が多いようです。四季の風景と山肌を望める露天風呂がとっても良い雰囲気☆ 広々とした大広間とラウンジ。レストランも併設。地場産の野菜、お土産もあり。
◎入浴料 750円
◎定休日 なし
◎営業時間 7時~21時(11月1日~6月30日は10時から)
[ハングリーボックスユキ]
下山後の食事はランチ営業と夜営業の間、中途半端な時間になることが多いんです。やっと見つけたのは信濃大町駅近く、昭和の雰囲気漂う名店街にあるこのお店。昭和47年創業のレトロな洋食屋さんです。味はもちろん、ボリュームたっぷりでした。
◎営業時間 11:30~20:00
◎定休日 日曜日
◎駐車場 商店街共同
最後に
全国の百名山の情報が詳しく載っているこの本、いつも参考にしてます。百名山制覇を目指す方にオススメ↓
情報量も多くて迫力ある3Dイラストで分かりやすい!! 鳥瞰図がとにかく眺めるだけでも楽しい!! 百名山に登る前も登った後も楽しめる1冊↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「初めての秋の山小屋泊☆五竜岳」の記事をお届けしました。 この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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