今年こそ景色のいいところで「テント泊がしたい!」 でも真夏は暑すぎて体力が心配。涼しくなるのを待って9月末に北アルプスへ。
なるべくコースタイムが短くて、絶景が楽しめるテン場。ということで選んだのはロープウェイを使って登れるコース。栂池から白馬乗鞍岳を通って「白馬大池山荘」を目指します。初心者の頃に1度歩いたコースなので、白馬岳へのピークハントにこだわらずテン場でゆっくり過ごすことが最大の目的です。
なんと2年ぶりのテント泊。コロナで登山の回数自体も減っているので体力に不安あり。果たしてテント泊の装備を担いで登ることができるのか?(笑)
結果は…。筋力に不安があったものの、ゴロゴロした岩場での足の置き方や歩き方、体の使い方など、初心者のころとは違い、長年の登山の経験が役に立ち、なんとか無事に下山することができました。
9月は台風が多くて天気が変わりやすく、ここしかないというタイミングを狙って決行。2日間とも綺麗な秋晴れ。今年は紅葉が遅れていたので色づき始めでしたが…テン場でのんびりと景色を楽しむことができました。
下山後は、長野県で1番の透明度を誇る「青木湖」でSUPキャンプ♪ 登山とキャンプ、アウトドアを満喫した充実の秋休みとなりました。
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目次
このコースのオススメPoint
まず栂池高原からゴンドラとリフトを乗り継ぎます。標高1,900mの「栂池自然園」から登山道に入り、天狗原、乗鞍岳を経て「白馬大池」を目指すコースです。
天狗原までは歩きやすい登山道。草紅葉した湿原を楽しみながら木道を歩く。天狗原を過ぎると景色が一変して森林帯の岩登り。
長いゴツゴツとした岩場を登り切れば、「乗鞍岳」山頂に到着。そこから10分ほど下ると、神秘的な美しさを醸し出す「白馬大池」を望むことができます。海抜2,379m、周囲2kmの乗鞍岳と白馬岳の間にできた「白馬大池」。大池が見える場所までの日帰りトレッキングも可能なコースです。
テント場から白馬岳方面へ1時間ほどの「天狗ノ頭」までピストンすることも考えましたが…余力がなかったので次回に持ち越しです(笑)
注意するPoint
天狗原から乗鞍岳までがかなりの急登。大きな段差も多く、スリップしたら危険な岩場で神経を使います。
周り一面岩だらけで、マークを確認しながら進まないと迷いやすい。久しぶりのテント泊装備でかなり神経と体力を消耗した区間でした。
また乗鞍岳を超えて大池山荘が見えてからが意外と長く感じるポイント。疲労が溜まっているところで、ゴツゴツとした岩場の下りが続きます。スリップしたり、岩を踏み外すと危険な大きな溝があったり、浮石などにも注意しながら慎重に進みました。
登山コース
1st DAY 標準タイム 3時間20分
栂池ビジターセンター 80分 天狗原 90分 乗鞍岳 30分 白馬大池〈テント泊〉
2nd DAY 標準タイム 2時間25分
白馬大池 35分 乗鞍岳 55分 天狗原 65分 栂池ビジターセンター
アクセス
[クルマの場合]
東京から栂池ロープウェイまではおよそ280km。
①中央自動車道ー長野自動車道 <安曇野ICから約80分>
②関越自動車道ー上信越自動車道 <長野ICから約80分>
※高速代も所要時間もほぼ同じ。ICを降りてからの道がわかりやすいので中央道を利用。
[公共交通機関利用の場合]
◎高速バス 「白馬〜新宿線」直通
◎電車 新宿〜(JR中央東線あずさ)〜松本〜(JR大糸線) 〜南小谷駅〜(村営バス)〜栂池高原
◎新幹線 東京〜(北陸新幹線)〜長野〜(アルピコ交通バス長野白馬線)〜 栂池高原
登山口
[つがいけロープウェイ]
◎グリーンシーズン営業期間 2022.6.10〜10.23
◎営業時間 6:30/7:00/7:30/8:00オープン(時期によって異なる)
◎駐車場 500円(1日)1000円(1泊) トイレあり
◎ゴンドラ+ロープウェイ往復料金 3380円(3日間有効)
◎ゴンドラ+ロープウェイ往復+自然園入場 3700円(3日間有効)
※つがいけトクトクチケットを事前購入(公式ホームページから買えるWebチケット)
◎ゴンドラ&ロープウェイ 往復3000円(自然園入場料込み)
自然園入場料込みのチケットしかないが、通常より380円引き。自然園にも入場すれば700円引きになります。
小屋情報
[白馬大池山荘]
白馬大池の北西、標高2,380mに位置する山小屋。白馬岳近辺の小屋の予約は「白馬岳だより」からネット予約が可能。シーズン中の土曜と祝日前はほぼ満員状態でした。キャンセルもネットでできるので計画がある場合は早めに予約することをオススメします。
◎収容人数 150名
◎テント場 2022年は完全予約で50張
◎テント泊代金
1人2000円 幕営1張1000円(ソロの場合は3000円、2人で1張の場合は5000円)
※よくテント泊登山に行っていた数年前、テント代は1000円前後が主流でしたが、今は3倍になっていることに驚きました。コロナ禍で登山客が減ったり、装備の軽量化が進んだことでテント泊人口が増え、小屋泊客が減り、山小屋経営も大変なのかもしれませんね。
[栂池ヒュッテ]
ゴンドラ&ロープウェイを乗り継いだ先、標高約1,900mの栂池自然園の入口に建つ山荘。白馬岳登山のベースとして利用されています。
白馬岳、白馬大池、小蓮華山のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
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今回の山で使用した便利グッズ
シュラフ
秋と春のシュラフは「モンベルダウンハガー800#2 女性用」を使用してます。
防寒着
テン場では日が出ていても上下ダウン(中にフリースと厚手のタイツ)でちょうど良い気候でした。日が沈んでしまったら外で座っていられないほどの寒さ。「手袋」「ネックウォーマー」は必須でした。そして翌朝はテントがパリパリに凍っていたので0度くらいまで下がったのでしょう。
「マーモットのダウンスカート」
1枚プラスするだけで腰回りの冷えから開放される。ダウンなので軽いし、収納もコンパクト。スカートスタイルも楽しめるし、寒がりの女性にオススメです。
テント泊で欠かせないオススメグッズ
テン場で快適に過ごすための装備をいくつかご紹介します。軽量化のために持たない選択をすることが多い物かもしれませんが…。快適さを求めてあえて持っていく物です。
折り畳み椅子
テントの外でご飯を食べたりのんびり過ごしたいので欠かせない装備。疲労で足が攣りやすくなっているので、足を伸ばして疲労を軽減させることができます。
サンダル
登山靴を脱いだ時の開放感は味わった人しか分からない!?(笑) どうしても登山靴を履いたままではいられないので必需品です。愛用しているのはKEENのシャンティです。
テン場服
汗をかいた服のままでいるとすぐ汗冷えしてしまうし、なかなか身体が暖まらない。テン場についたら上下着替えるように準備していきます。汗拭きシートで体を拭いて、次の日のTシャツ、アンダーウェアに着替えます。防寒着は上はフリース、下は寝る用の厚手タイツ、ダウン上下+ダウンスカートで腰回りも完璧です。
下山後の温泉
[白馬かたくり温泉 十郎の湯]
栂池ロープウェイから車で20分ほど。キャンプ場に割引券あり。囲炉裏もある食事処では旬の食事を楽しめる。
◎営業時間 10:00〜22:00
◎定休日 第2火曜
◎入浴料 600円
[ザ・ビック白馬店]
下山後はキャンプ場に直行。食事はすべてキャンプ場で自炊です(笑) 食材の調達は近くのスーパーへ。キャンプ場から車で15分ほど。
◎営業時間 9:00〜22:00
下山後のキャンプ場
登山とセットで楽しめるアクティビティ「SUP」に去年からハマってます。明らかに去年より今年の方がSUP人口が増えてきてます。春から秋まで楽しめるのでオススメです。
青木湖は栂池ロープウェイから車で約30分とアクセスしやすくて、 青木湖の湖畔沿いには数カ所キャンプ場が点在してるので、いろんなキャンプ場を訪れてみるのも楽しそうです。今回訪れたキャンプ場はほぼ全ての区画が湖畔沿い。自分のサイトから直接SUPに乗り込むことが可能なんです。
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[青木荘キャンプ場]
ネット予約はできません。電話で予約が必要です。
◎TEL 0261-22-3900
◎料金 1区画 1泊4000円(時期によって異なる)
◎設備 水洗トイレ(洋式もあり、トイレットペーパー持参)/炊事場/コインシャワーあり
◎ゴミは分別ルールを守れば一部は引き取ってもらえます
立ち寄りスポット
[道の駅 安曇野松川]
キャンプ場からの帰り道、安曇野インターに向かう途中で立ち寄り。田園風景と北アルプスの山々が見渡せるのどかな道の駅。インターから車で20分ほど。新宿~白馬の高速バス停留所でもあります。売店は地元の手づくりの食品(おやき、お菓子)/調味料/地酒/ワイン/工芸品など品揃えは豊富です。
◎売店・直売所 9:00~18:00
◎レストラン 10:00~18:00
[マルシェ常念 農産物直売所]
ファミリーマート安曇野オリンピックロード店の隣にある農産物直売所。地元の野菜や果物を買うなら道の駅よりも安いのでオススメです。道の駅からインター方面に車で10分ほど。
◎営業時間 8:00~17:00(季節により変動あり)
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最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「白馬大池で紅葉テント泊」の記事をお届けしました。この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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