2023年、ユネスコ世界文化遺産登録10周年記念の「富士山」。毎年混んでるし、行程も長いし、高山病も心配なのでなんとなく後回しにしてきたのですが…。
登山を始めて10年の節目になる今年、「いつか登頂したい」と思っていた日本一の山にやっと挑むチャンスが巡ってきました。今シーズン山小屋の予約は満室状態。弾丸登山は危険なので、早朝出発で夕方までに下山する日帰り登山です。
急遽決定したので事前にトレーニングできず不安でいっぱい。ここ数年めっきり登山機会は減ってるので筋力は初心者と変わらないレベル。果たして無事に登り切ることができるのか?
結果は…お天気に恵まれてご来光も拝めたし、青空が広がる清々しい1日、キレイな雲海に雄大な景色を見ながら楽しく登ることができました。体力的に無理かもと諦めていた「お鉢めぐり」もできて剣ヶ峰も無事に登頂。「久須志神社」「浅間大社奥宮」の2箇所で御朱印もいただけて良い記念になりました。心配だった下山の膝の痛みに襲われることもなく、怪我もなく無事に下山。
一生に1度は登っておきたい日本一の山。今回の経験がまだ登ってない方や初めての富士登山する方の参考になればと思います。
準備&オススメの装備&その他の情報について
◎事前準備
富士登山前にできる準備と言えば…
「数週間前までにトレーニング登山&食事と睡眠で体調を整えること」
最近の登山ペースは月に1回程度。コースタイムが短い低山ばかり。週3.4回8kmのウォーキングのみ。「カーボローディング」として前日の炭水化物の量を増やす。出発前に7時間の睡眠時間を確保する(何度も目が覚めて熟睡できず)という状況で今回挑みました。
◎行動時間
朝発日帰りの場合、混雑は少ないのでほぼコースタイム通りに歩けます。休憩や登山道の渋滞、疲労でペースが遅くなるのを考慮してもプラス1〜2時間程度の余裕があれば大丈夫でしょう。←高山病などの体調不良や怪我がなかった場合。
◎高山病&体調
心配していた高山病について。高山に登ると多少の頭痛、鼓膜の違和感&軽い痛み、空気の薄さで肺が苦しくなるという経験あり。本八合目から空気が薄くて休みながらのゆっくりペース。軽い頭痛があっただけで体調を崩すことなく登り切れました。下山は足裏や膝に痛みが出たが、ずっと砂道で大きな段差はないので足への負担は少なかった印象。
◎トイレ情報
吉田口ルートは山小屋が多いので登りはトイレに困ることはない。山小屋のトイレ利用は200円、頂上のみ300円。ただ午前中ちょうど清掃中の時間帯らしく使えない小屋もあった。それから下山ルートは「八合目」「七合目」「六合目」の3箇所のみなので要注意です。
◎行動食
- アミノバイタルゼリー(マルチエネルギー/アミノ酸&クエン酸チャージ/パーフェクトエネルギー)…3個
- おにぎり…3個
- プロテインバー…2本(下山直後に1本のみ)
- バタースティック…1本
- 梅飴
- 塩分タブレット
- アミノ酸(アミノバイタル アクティブファイン)…2袋
がっつり食べると苦しくて動けなくなるのでロング登山の時は、お腹が空いたら少量ちょこちょこ食べる方法が合う。行動食を多めに持参。暑くて疲労困憊でもゼリーなら飲みやすい。キャップがついてるので飲む分量の調節もできる。特にアミノバイタルのパーフェクトエネルギーは下山で疲れた時に最後の手段として飲むと元気が出る(個人的な感想です)
◎飲料(小屋で買えるので少なめ)
- スポーツドリンク 1リットル
- 水 500ml(山頂で購入)
持参して良かったもの
◎コムレケア(攣り薬)1袋/ロキソニン(鎮痛剤)1錠
もしもの時に常備している薬を2種類服用しました。登りにふくらはぎに違和感を感じてコムレケア。下りの残り2時間のところで膝の痛みが気になりロキソニンを服用。その後痛みを感じることなく無事下山できました。
◎トレッキングポール
登りは岩を掴んだりするので1本のみ、下りは2本使用。ストックのおかげで足の疲労がかなり軽減されました。
体力に自信がない人はストック必須です。価格もリーズナブルで、レバー式を採用しているこのストックが使いやすくてオススメです。グローブをしたままでも簡単にサイズ調節が可能なので雪山でも重宝してます。女性用は115cmですが男性用の125cmもあります。
◎膝サポーター
ロングで歩くと右膝に痛みが出るので下る前に着用。右膝の痛みは出ず、左側に痛みが出たところでロキソニン服用。
膝サポーターはこの2種類を使い分けてます。バンテリンの方は薄手で適度なサポート力。軽くて持ち運びにも便利なので膝に不安がある方は持っていると安心です。ザムストは圧がすごいので長時間使うと血行が悪くなる気がします。痛みがひどくなった時にのみ使用。今回は予防のために下山時にバンテリンの方を気になる右足のみ使用しました。
◎ゲーター
下りは砂道なので靴の中に砂が入らないように下る前に装着。足をとられるほどの砂の量の道もあったのですがストレスなく歩けました。ゲーターも必須です。
◎ドライインナー
標高が高いので涼しいくらいの温度でしたが、登ると大量の汗。汗冷え対策としてインナーは、発汗による冷えと不快感を軽減してくれるこのアンダーウェアを使ってます。
◎レインジャケット
春夏のレインジャケットとして愛用しているのはツルギライトジャケット。サイズはUnisexなのでXS/カラーはBROWN。2019年に購入しているので現在販売しているものと色味が異なります。色もデザインも着心地もいいお気に入りの1点です。レインとしてもちょっと寒い時のソフトシェルとしても大活躍中です。
登山コース
標準タイム9時間10分(登り6時間/下り3時間10分)
[登り]
- 五合目(2305m)〜六合目(2390m)……45分
- 〜七合目(2700m)……70分
- 〜八合目(3040m)……75分
- 〜本八合目(3370m)……80分
- 〜九合目(2600m)……50分
- 〜吉田口頂上(3710m)……40分
- 剣ヶ峰・お鉢めぐり一周……100分
[下山]
- 吉田口下山口〜本八合目……30分
- 〜七合目……85分
- 〜六合目……35分
- 〜五合目……40分
アクセス
[クルマの場合]
東京から富士山パーキングまではおよそ100km。
3時に駐車場到着。ゲートは開いていてすでにチケット売り場とバス乗り場に行列ができてました。3時30分のシャトルバスに乗車できて五合目には4時10分到着。下山は16時30分のバスだったので行動時間はちょうど12時間でした。
◎富士山パーキング 駐車1回1000円
◎五合目までのシャトルバス 往復2500円
チケット購入の行列に並ばずに済むので「QUICK RIDE for FUJI」に登録してスマホチケットを事前に購入することをオススメします。
https://info-fujikyu.quickride.jp/
シャトルバスの時間
◎土日 始発の五合目着(4時15分)五合目発の最終(18時30分)→最大行動時間(14時間15分)
◎平日 始発の五合目着(5時45分)五合目発の最終(18時30分)→最大行動時間(12時間45分)
※2023.7.14〜9.10まで
[公共交通機関利用の場合]
◎富士山駅もしくは河口湖駅から富士スバルライン五合目までハイキングバス利用(往復2,800円 約60分)
◎新宿から五合目直行の高速バスもあり
登山口
主な登山口は4箇所。初めての富士登山に向いてるコースは「吉田口」か「富士宮口」
小屋情報
吉田口ルート上の山小屋を七合目の「花小屋」からまとめてみました。行程が長く短調な登山道なので飽きそうですが、山小屋がチェックポイントになっていい刺激になりました。どの山小屋も休憩スペースが設けられていたのでありがたいです。飲み物や食べ物もいつでも購入できるので安心です。
[扇屋]
日付入り登頂記念バッジは「久須志神社」隣の「扇屋」でゲット(1000円)※年号入りのバッジが買えるとの情報があった「頂上富士館」は残念ながら売り切れ。
◎登山バッジ 1000円
◎水 500円
富士山のバッジの情報も載ってる南関東地方の山バッジコレクションはこちらです↓
下山後の温泉&ごはん
[日帰り温泉 泉水]
河口湖周辺の日帰り温泉施設は料金が高めだと思います。1000円を切るこの施設がこの辺りではリーズナブルなのでオススメです。富士急ハイランドから徒歩7分。露天風呂から富士山が見られます。
◎入浴料 800円
◎営業時間 10:00〜23:00(朝風呂6:00〜9:00)
◎年中無休
[焼肉ひまわり亭]
ロングで歩いて疲労した日は肉が食べたくなるんです。事前に周辺の焼肉屋さんをチェック。地元の人にも評判の高いお店へ予約なしのダメ元で飛び込み入店したらあっさり席が空いててラッキーでした。河口湖インターから車で5分ほど。住宅街にある穴場焼肉店。
◎営業時間 17:00〜23:00
◎定休日 火曜日
※疲れと空腹と眠気で…温泉とご飯の写真を撮るのをうっかり忘れてました…(笑)
最後に
全国の百名山の情報が詳しく載っているこの本、いつも参考にしてます。百名山制覇を目指す方にオススメ↓
こちらは情報量も多くて迫力ある3Dイラストで分かりやすい!! 鳥瞰図がとにかく眺めるだけでも楽しい!! 百名山に登る前も登った後も楽しめる1冊↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「10年目でついに登頂☆日本一の山」の記事をお届けしました。この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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