平成最後の紅葉シーズンがやってきました。 

天気の良くない週末が続き、やっと出た貴重な晴れ予報♪
3連休は登山道&テント場の混雑、交通渋滞が心配…。日帰りで登れる山ということで、秘かにいつか登ってみたいと企んでいた「この山」にチャレンジしてみることに決めました!! 

まだ少し時期が早いので紅葉し始めの景色が見られたらいいなぁ〜と淡い期待をしつつ。他にも草紅葉&点在する池塘&平ヶ岳のシンボルたまご石木道歩きヤセ尾根道と見所たっぷりです♪ 

しかしロングコースなのは分かってましたが、これほど大変な山だとは思ってませんでした。さすが日帰り最難関と言われるだけのことはあります。

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日の出前に出発して、ギリギリ日没直前に無事下山することができました。大変だったけど、大変な思いをして辿り着いたところで現れる絶景は何倍もの感動を与えてくれました☆ そして下山後の達成感は半端ないです。しばらく筋肉痛に苦しむことになりましたが、頑張った自分を存分に褒めてあげたい…そんな気分に浸ることができます☆

決して歩くのが早い方ではありませんが、そんな私でも「この山」を登頂することができました。もちろん準備は必要ですが、もし躊躇している人がいたら参考になればいいなと思います。

このコースのオススメPoint 

群馬県と新潟県の県境に位置する標高2,141mの平ヶ岳。山頂部は広大で平らな草原になっていて、池や無数の池塘群が点在しています。短い夏には高山植物が見事な花を咲かせます。 

丸い石を2つ重ねたような形の自然が作り出した玉子石。その向こう側は湿原地帯にも池塘が点在し、ハイマツも生えているので庭園のような風景が広がっています。 

山頂からの展望は、燧ケ岳をはじめ、会津駒ケ岳、越後三山などの山々が迫る大パノラマ。そしてこの時期の魅力は綺麗に染まった湿原の草紅葉。池塘&紅葉が青空に映えて何とも言えない絶景を作り出していました。 

秋は日没が早いので行動時間が限られてしまいますが、夏場よりも涼しく気持ちよく歩けるのも嬉しいです☆ 夏の高山植物も魅力的ですが…木々が黄色橙色に染まるその一瞬の山の景色をずっと見ていたくなります。 

この鷹ノ巣コース以外に、麓の宿に宿泊すればショートカットルートの中ノ岐登山口まで送迎してくれて約3時間半で登頂可能(その名の通り皇太子が登った通称プリンスルート) 
送迎してくれる宿は清四郎小屋、銀山平の民宿樹湖里」「伝之助小屋」です。体力に自信がない方にはこちらのルートがオススメだと思います♪

真っ暗な中、ヘッドライトをつけてスタートです。

林道を20分進むと橋を渡ります。ここから少し行くとヤセ尾根。

ヘビの道みたいな尾根道を進みます!!

下台倉山。ヤセ尾根の急登はここで終了!

久しぶりの青空。やっぱり登山は晴天が気持ちいい♪

振り返ると奥只見湖。

真っ赤に染まった紅葉☆

正面に広い丘のような山容の平ヶ岳を確認♪

赤、橙、緑と色彩が素晴らしい景色♪ 池ノ岳はもうすぐです!!

スタートから約5時間!!  池ノ岳に到着です☆ ココからは別世界が待っていました!!!

開放感たっぷりの湿原風景&草紅葉に感動♪

姫ノ池も素敵☆

緑色と茶色のコントラストが見事な草紅葉。

ここから山頂まではまさにビクトリーロード。 今までの辛さが吹っ飛んで、足取り軽やかです♪

三角点に到着です☆

平ヶ岳の三角点は木立の中でした。

山頂前のテラスでは皆さん休憩中…。

テラスでランチ☆ 大好物の「豚ヒレ肉」。しっかり食べて後半戦に挑みます!!

玉子石まではのどかな木道歩き。

針葉樹林の森と草紅葉のコントラスト☆

越後三山方面の山々もハッキリ見えてます☆

平ヶ岳から約40分、樹林帯の向こうにひょっこりと現れた玉子石☆

玉子石の全体像です。2つの石が積み上げられているように見えますが、1つの花崗岩が風化によって削られて残った形なんだそうです。

美しい双耳の燧ヶ岳を見ながら木道歩き…。

池塘を見ながらウッドデッキで休憩〜♪ 覚悟を決めて下山開始!!

燧ケ岳がずっと見守ってくれる中、ヤセ尾根を進んでいきます。

下山はざれた登山道。木道も木の根も赤土も滑る滑る…。

暗くなる前に下山したいので必死です…。写真を撮る余裕なしでした(笑)

登山口に到着。なんとか日没前に無事下山。

注意するPoint 

とにかく長い。それなのに途中にトイレも小屋もなし。幕営も禁止。

登山口から林道を20分歩いた後、1時間ほど痩せた尾根道なので要注意。高度感たっぷりのヤセ尾根です。登りはまだ元気なので楽しく通過できましたが、下りは集中力が切れそうでホント疲れました…。 

下台倉山までの急登はトラロープを使って上り下りする箇所がたくさんあり。登りは使用せずに済みますが、下りは高さがあり滑りそうな箇所が多いのでロープを使うことになります。 

トラロープ
本来は急坂の登り降りの補助にために使われ、
体重を預けるのは危険とされています。 

トラロープを使って上り下りする箇所。

濡れた木道がよく滑る。粘土質の赤土でも滑る。木の根も滑る。慎重に歩いていたので何とか転倒は免れましたが、転んで服を汚している人をよく見かけました。また倒木によって迂回しなければいけない箇所も多々あり。 

日陰の濡れた木道はかなり滑ります。1度も転ばずなんとかクリア!

こんな感じで倒木が多いので強引に迂回します。

下山はとにかく滑るし、長い…。疲労で脚に踏ん張りが効きにくいけど、もしスリップでもしたら怪我しそうな登山道なんです。疲れてるのに少しも気を抜けない緊張感によっていつも以上に脚に負担がかかります。しっかり準備して挑まなければいけない山だと実感。 

そして最難関といわれている要因は登山道だけではなく登山口までのアクセスの悪さ。 

ICを降りてまずは「奥只見シルバーライン(14km、約20分)」 

映画「バックトゥ・ザフューチャー」を思い出すタイムマシンの中のようなトンネル。外に出るのは2箇所。カーナビもGoogleマップも作動せず曲がる場所を間違えて行き過ぎてしまいました…。終点は「奥只見ダム」ですがトンネルの途中にある「銀山平」「尾瀬」方面へ右折します。 

そして「樹海ライン(33km、約50分)」 

まるでドライビングコースのようなヘアピンカーブありのぐねぐね道が長々と続きます。まさに運転者泣かせの道。酔いと眠気の戦いです。疲れ切った帰りが特にしんどい!! 

●水場情報(2018.9.23時点) 

地図には水場が4カ所ありますが、ほとんど枯れた状態でした。唯一、頂上から玉子石に向かう途中の水場(平ヶ岳沢)のみ使えたみたいですが飲用可能かどうかは確認してません。 

登山コース 

標準タイム 11時間40分(登り:6時間30分 下り:5時間10分)  

平ヶ岳map☆クリックして見てね♪

アクセス 

[クルマの場合] 
東京から平ヶ岳登山口まで276km。
関越自動車道「練馬I」から「小出IC」 奥只見シルバーライン 樹海ライン 平ヶ岳登山口 

 

※駐車場が約20台なので少ないです。3連休の今回は深夜0時でほぼ満車だったそうです。混雑が予想される日は到着が遅いと登山口からかなり離れたスペースに駐車することになります。 

[公共交通機関利用の場合] 
JR上越新幹線「東京駅」から「浦佐駅」(95分)
南越後観光バスで「浦佐駅」から「奥只見湖」(約75〜80分)
奥只見湖遊覧船で「奥只見」から「尾瀬口」(要予約、40分)
会津バスで「尾瀬口」から「鷹ノ巣」(要予約)

登山口  

 [平ヶ岳(鷹ノ巣)登山口] 
魚沼市鷹ノ巣地区の国道352号沿い。駐車場(約20台)とトイレあり。 
※早朝トイレ渋滞が発生してました(男性用1つ、男女共有1つ) 

駐車場のトイレは出発前に10人以上の列が…。左側が男性用。右側が男女共用。

駐車場。

小屋情報 

清四郎小屋] 
宿泊・キャンプ場・自家製そば(自家栽培)・売店などがあり。毎年シーズン時に営業している山小屋で、自家製のお蕎麦がいただけます。宿泊の他、キャンプ場利用も可能です。バッジ購入、トイレ利用の為に下山後の18時過ぎに立ち寄りましたが、インターフォンで呼んだら対応してくれて助かりました☆
◎営業期間 5月下旬~10月末 
◎収容人数 25名
◎料金 1泊2食8000円、素泊まり4500円、テント泊1500円
◎小屋オリジナルの平ヶ岳バッジ 600円
※行きも帰りも真っ暗で写真が撮れてません…。 

平ヶ岳のバッジの情報も載ってる上信越地方の山バッジコレクションはこちらです↓ 

山バッジ・コレクション[上信越編]
山登りの記念にもモチベーションにもなる「登山バッジ」 購入場所、購入可能時期、価格など、可能な限りの情報と一緒に…。エリアごとに分けてご紹介します♪  群馬・長野・新潟の3県に渡るエリア上信越 編です。  上信越の登山レポートはこちらです↓    バッジの保管方法について集めたバッジはこんな風に額に入れて飾ってみてはいかがしょう? こんな商品も出ています↓山バッジの飾り方の記事はこちらです↓ 
  

下山後の温泉&ごはん 

ゆ〜パーク薬師
小出ICから約5分ほどの日帰り温泉施設。朝採り野菜やお土産なども販売してます。豊富なメニューの食事処もあり。
◎営業時間 9:30~21:30
◎休館日 水曜日
◎入館料 650円 

最後までお読みいただきありがとうございます♪  
「日帰り最難関の百名山☆平ヶ岳」の記事をお届けしました。  
   
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。  


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