本格的な夏山シーズンもそろそろ終わり、秋の気配が漂ってくる9月に突入。少し涼しくなり過ごしやすくなった秋はテント泊のベストシーズンです。
カレンダー通りのお仕事の方は土日限定で登山することが多いと思います。混雑するシーズン中の週末。グループでテント泊を楽しむ場合は、色々な条件が必要になってきます。登山レベル&体力の差、人数が増えることによって生じる時間のロスが考えられるので…。
- 広いテント場であること
- トイレ&水場が近いこと
- ハード過ぎない行程
この3つが重要になってくると思います。
夏&秋シーズンの土日1泊という限定付きで、グループテント泊するならと考えてオススメのテン場を選んでみました。
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テント泊を始めて5年。泊まったテン場は30箇所を超えました(笑) ちなみに日数で言うと50泊超えです♪そんな私が独断で選んだテント場レポートです。
まだ行ったことない地域もたくさんあるので、素敵なテン場はもっともっとありますが…。これからテント泊を始めようかなって方の少しでも参考になれば嬉しいです☆
目次
北アルプス☆白馬大池山荘
まずは北アルプスの「白馬大池山荘」です。テント泊を始めてすぐの頃に行きました☆ 栂池ロープウェイ山頂駅から小屋までの行程が3時間20分と短いのでテント泊デビューにもオススメのテン場だと思います。
30張りとなっていますが、もっとたくさん…50位は張れる広さ。全体的にフラットなので設営しやすく、ペグも刺さりやすい。また小屋のすぐ目の前なので、トイレも売店&喫茶も水場も近いことが最大の利点。
深い青が美しい白馬大池の湖畔沿い。お花畑に囲まれているので豊かな自然を満喫できます。小蓮華山〜白馬岳の稜線を眺めながらの食事は本当に癒されます☆
小蓮華山まではテン場から往復CT3時間。白馬岳までは往復CT6時間と長めですが早朝アタックすれば登頂可能です。
山荘情報
[白馬大池山荘]
◎営業期間 2018.7.6〜10.8
◎山荘標高 2380m
◎収容人数 150人
◎テント場所 約30張(予約不要)
◎天幕料 1人1,000円
◎水場 無料
コース
アクセス
[クルマの場合]
東京から栂池高原駅まで約290㎞。中央自動車道→岡谷JCT→長野自動車道→豊科IC→北アルプスパノラマロード~R148→栂池高原駅(約4時間)
[公共交通機関利用の場合]
◎新幹線
東京 長野新幹線 長野駅
長野駅 特急バス 白馬駅(約2時間30分)
◎特急
新宿 中央線あずさ 松本駅
松本駅 JR大糸線 白馬駅(約3時間30分)
◎高速バス
アルピコ交通 新宿 栂池高原駅 6200円
毎日アルペン号 竹橋or新宿 栂池高原駅 6500円〜8000円
上記の2つが満席だった場合の裏技(乗り継ぎ)↓
[毎日アルペン号]新宿 (6200円) 白馬八方
[特急バス]白馬八方 (520円) 栂池高原駅
登山口
[栂池パノラマウェイ]
◎6人乗りのゴンドラ (乗車時間 約20分)
◎71人乗りの栂池ロープウェイ(乗車時間 約5分)
※栂池パノラマウェイ往復(ゴンドラリフト+ロープウェイ+自然園入園料セット) 3,600円
白馬岳のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
北アルプス☆双六岳
次に紹介したいのが、お花に恵まれたアルプスの楽園と呼ばれている「双六小屋」。 鷲羽岳、水晶岳、笠ヶ岳を眺められる最高のロケーション。テント場がかなり広くて平坦。水も豊富なところがグループ登山には嬉しい特典です。
登山口の新穂高温泉から7時間と行程は長いですが、北アルプスの中では初心者でも歩きやすい整備された登山道だと思います☆ 黒部五郎、槍ヶ岳、雲ノ平、笠ヶ岳、鷲羽岳への起点でもあります。きっと何度でも泊まりたくなるテン場になるはず。
双六小屋から双六岳までは往復1時間25分。 三俣蓮華岳までは往復3時間25分。
1泊だと双六岳まで、頑張れば三俣蓮華岳まで登頂可能。ですが双六小屋はとても素敵なテン場なので、ゆっくりテン場での時間を楽しむのがオススメ☆
コース
山荘情報
[双六小屋]
◎営業期間 2018.6.10〜10.20
◎山荘標高 2600m
◎収容人数 200人
◎テント場所 約60張(予約不要)
◎天幕料 1人1,000円(トイレ代、水代を含めた料金)
◎水場 無料 コース
アクセス
[クルマの場合]
東京から新穂高温泉まで280㎞。長野自動車道・松本ICから国道158号~(平湯)~国道471号~(栃尾)~県道475号で90分。
[公共交通機関利用の場合]
◎電車
JR中央線 新宿駅~松本駅
定期バス 松本駅 約2時間、2880円 新穂高温泉バスターミナル
◎高速バス
毎日アルペン号 竹橋or新宿から直行便 (8,500円~10,500円)
上記の2つが満席だった場合の裏技(乗り継ぎ)↓
[高速バス飛騨高山線]新宿 (5860円) 平湯バスターミナル
[濃飛バス]平湯バスターミナル (890円) 新穂高温泉バスターミナル
登山口
[新穂高温泉]
槍・穂高連峰をはじめ、笠ヶ岳、双六小屋、黒部五郎岳・雲ノ平方面へ縦走するための登山口。
◎登山口まで200mのところに有料「新穂高第1駐車場(6時間毎500円)」あり(登山ポスト・トイレあり)
◎無料駐車場は登山口まで徒歩15分。200台収容可能。
双六岳のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
北アルプス☆蝶ヶ岳ヒュッテ
北アルプスの常念山脈の南に位置する「蝶ヶ岳ヒュッテ」。
槍、穂高連峰の大展望は北アルプス随一と言われているそう。雪を被ったその景色を、初めて見たときの感動は今でも忘れられません。
ヒュッテから蝶ヶ岳山頂までは約3分の距離です。めちゃくちゃ近いです(笑) 周辺はお花畑や池に囲まれてのんびりとした雰囲気。
幕営スペースは30張りとなってますが、混雑時には100張り近い数のテントが並ぶそうです。 水は購入になりますが、トイレも売店も小屋が近いので便利です。
健脚の方なら常念岳を回って1周するコースがオススメ☆
山荘情報
[蝶ヶ岳ヒュッテ]
◎営業期間 4月末~11月上旬
◎山荘標高 2668m
◎収容人数 200人
◎幕営数 30張(予約不要)
◎幕営料 1,000円(トイレ代を含めた料金)
◎水場 なし。小屋購入 1L 200円
コース
アクセス
[クルマの場合]
東京から三股登山口まで240㎞。
[公共交通機関利用の場合]
◎高速バス
毎日あるぺん号 竹橋 三股登山口(10,500円~11,500円)
上記の2つが満席だった場合の裏技(乗り継ぎ)↓
◎アルピコ交通 新宿駅 安曇野穂高(穂高駅近く)
◎タクシー 穂高駅 三股登山口(5,800円)
登山口
[三股登山口]
◎駐車場 60台(+50台 臨時駐車場:600m手前)
◎標高 1340m
◎トイレあり
※2018年シーズンは、土砂崩落のため三股登山口駐車場まで車で進入できません。手前700m地点に臨時駐車場が整備されていますのでご注意ください。復旧は2018年12月を見込んでいるとのことです。臨時駐車場には仮設トイレが設置されています。
蝶ヶ岳のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
奥秩父☆富士見平小屋
このテン場の最大の魅力は百名山でもある「金峰山」&「瑞牆山」に1泊で2座登頂できること。100張り幕営可能なのでスペースも広いのも魅力。
富士山の見事な眺望、美味しい湧水、満天の星、鹿や鳥、植物等たくさんの自然に囲まれたキャンプ場。 おすすめは富士見平ビール(1,000円)と珍しい鹿肉ホットドック(1,000円)です。
富士見平小屋から金峰山までは往復約6時間。 瑞牆山までは往復3時間30分。
山荘情報
[富士見平小屋]
◎営業期間 4月1日から12月末
◎山荘標高 1816m
◎収容人数 35人
◎テント場所 100張(予約不要)
◎天幕料 1,000円(トイレ代、水代を含めた料金)
◎水 無料
コース
アクセス
[クルマの場合]
東京からみずがき山荘まで170㎞。中央自動車道須玉ICから約25km。
※山荘から100mに約100台収容の無料駐車場あり
[公共交通機関利用の場合]
JR中央本線韮崎駅から韮崎瑞牆線で瑞牆山荘バス停で下車(約1時間30分、2060円)
登山口
[みずがき山荘]
奥秩父の名峰である瑞牆山、金峰山へアプローチする登山口。またカフェのある登山者向け宿泊施設でもある。
カフェ&レストラン「モンターニュ」
◎営業時間 9:30~16:00
◎無料駐車場あり
◎標高 1517m
金峰山、瑞籬山のバッジの情報も載ってる南関東地方の山バッジコレクションはこちらです↓
八ヶ岳☆オーレン小屋
八ヶ岳でオススメのテン場は「オーレン小屋」。 オーレン小屋は、八ヶ岳の中心、標高2,330m稜線にほど近いしらびその樹林に囲まれた静かな山小屋です。
なんと100張り幕営可能です!そして桜平登山口から1時間20分とかなり近いのが魅力☆ 山で宴会する場合はたくさん食材やお酒を持っていけるので近いと便利ですね。
またテン場と小屋の間を流れている沢の冷たい水でビールなどの飲み物を冷やすことも。暑い夏に嬉しい特典です。スイカをザックに忍ばせて沢で冷やば最高のサプライズになるでしょう(笑) テント泊の人もお風呂を利用できるっていうのは珍しいテン場です☆
1日目と2日目に分けて天狗岳、硫黄岳、横岳のすべてに登頂も十分可能です。
山荘情報
[オーレン小屋]
◎営業期間 4月下旬〜11月上旬
◎山荘標高 2,330m
◎収容人数 250人
◎テント場所 100張(予約不要)
◎天幕料 1,000円(トイレ代、水代を含めた料金)
◎水 無料(豊富な湧水)
◎外来風呂 1回500円(PM17:30~PM20:00)
コース
アクセス
[クルマの場合]
東京から桜平まで190㎞。中央自動車道「諏訪南IC」から約1時間。
[公共交通機関利用の場合]
◎電車
JR中央線 新宿駅~茅野駅
路線バスがないので「茅野駅」よりタクシー利用(茅野駅より約7,500円)5人以上の場合はジャンボタクシーがお得(定員9名 約12,000円)
登山口
[桜平]
八ヶ岳で一番稜線に近い登山口。
◎駐車場 無料(最大150台)
八ヶ岳のバッジの情報も載ってるの中央アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓
尾瀬☆尾瀬沼ヒュッテ
予約制なので事前に予約しておけば土日でも場所取り争いの心配無用。すべてのサイトがウッドデッキ(区画の場所は早いもの順)なので快適に過ごせます。そしてココも外来入浴が可能なんです。
小屋前に休憩用の大きいテーブルと椅子がいくつか完備されているので、夕方からみんなで山ごはんを作ったりお酒を飲んだりとゆっくり楽しめます。
またここはテント泊だけでなく、初めての小屋泊の人にもオススメの山小屋です。山小屋のイメージを覆されるとても素敵な山小屋です。
寝具は一人毎にお布団あり、基本個室での対応、相室でもスペースは余裕。お風呂も入れるし、トイレも水洗です。作りたての温かい食事に郷土の味も楽しめ、そして生ビールも飲めます☆
一ノ瀬からヒュッテまで約2時間。燧ヶ岳までは往復7時間半です。
山荘情報
[尾瀬沼ヒュッテ]
◎営業期間 2018.3.1〜10.20
◎山荘標高 0000m
◎収容人数 120人
◎テント場所 28張(予約制)
◎天幕料 1人800円
◎水場 少し離れた公衆トイレ前を利用
◎外来入浴 800円(15:00~20:00)
コース
アクセス
[クルマの場合]
東京から大清水まで180㎞。関越道沼田ICから約1時間。
[公共交通機関利用の場合]
◎新幹線
上越新幹線 上毛高原駅 関越交通バス 大清水(120分・2,600円)
◎JR利用
関越交通バス 沼田駅から大清水(120分・2,600円)
◎高速バス
新宿から大清水までの直行バス(関越交通) 片道3,700円
登山口
[大清水]
大清水から一ノ瀬間は低公害車両による乗合バス及び乗合タクシー利用可能(700円)
◎大清水駐車場 240台(1日500円)
燧ヶ岳バッジの情報も載ってる北関東地方の山バッジコレクションはこちらです↓
最後に…
グループでテント泊する時の注意点です。
朝早く出発する人もいるので、夜遅くまで騒ぐのはマナー違反。8時までには自分のテントに戻って就寝するのが暗黙のルール。テントの生地は薄いので、話し声や物音などが周囲のテントに筒抜けです。深夜&早朝の「音」にはくれぐれも配慮しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます♪「グループテント泊にオススメのテン場」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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