安達太良山の次の日は同じく福島を代表する百名山「磐梯山」へ。
「磐梯山」は雪深くて風も強い、独立峰なので天気が安定しない、晴天の日が少ないので登頂が難しいと思っていた東北の山。そんな憧れの雪山でもある冬の「磐梯山」に登ること、そして厳冬期にだけ現れるという神秘の氷瀑「イエローフォール」を見ることが今回の目的。
歩みを進めるごとに見える景色が変わり、雪質もどんどん変化していくバラエティに富んだ雪山でした。登りも下りもずっと絶景を楽しめて、今までいろんな雪山に登ってきたけど、その中でも印象に残る山になると思わせてくれた…充実感も味わせてくれる感動的な山行でした♪
厳冬期に晴天が2日続くという貴重な週末。奇跡的に2日とも最高の天️気に恵まれ、それぞれ違う魅力を持つ2つの雪山で絶景に出会うことができました☆
夏の磐梯山の記事はこちら↓
スポンサーリンク
目次
このコースのオススメPoint
「磐梯山」は福島県の猪苗代町、磐梯町、北塩原村にまたがる標高1816mの独立峰です。
猪苗代湖側の表からは綺麗な三角の頂が見えることから「会津富士」と呼ばれ、 逆に裏磐梯からは噴火による荒々しい山容。見る角度で違う顔を持つ珍しい山です。
有名な観光スポットでもある「イエローフォール」を見ておきたいので裏磐梯からスタート。裏磐梯のスキー場をリフト沿いに登り、凍った「銅沼」の上を歩き、間近に迫る噴気や爆裂火口、雪深さを感じながらイエローフォールまではスノーシューハイク。
「イエローフォール」からはアイゼンを装着して本格的な雪山登山。尾根筋は樹林帯の急登、標高を上げると「桧原湖」が見え、「櫛ヶ峰」見え、「西吾妻」「飯豊山」が見え…と景色がどんどん変わっていく…。
ひと登りして稜線上に出ると、凛々しい山容がやっと姿を表す…。強風が吹きつけられ、雪が飛ばされてアイス状になりキラキラした斜面のバックには男前な姿の雪の磐梯山。
樹氷に囲まれた頂上直下の雪深い急登では、心地いい疲労感と充実感を久しぶりに体感できました。
山頂からは360度の大パノラマで景色が楽しめる。百名山の中でも屈指の好展望の山と言われています。雪の田園風景の中に湖面がキラキラと光る大きな猪苗代湖。白く凍った「桧原湖」や小野川湖、秋元湖、五色沼など美しい裏磐梯の湖沼群がなんとも言えない雰囲気☆
そして雪を被った東北の名峰群が圧巻。真っ白に輝く飯豊連峰、スノーモンスターで有名な西吾妻山、前日に登った安達太良山もクッキリ。
今回は直前の降雪もなく、週末なのでトレースも明瞭。風も弱く樹林帯では暑さを感じるくらいのコンディション。先行者もたくさんいたので迷うことなく登頂できました。 コンディションが良ければ絶景も楽しめるバラエティに富んだとても魅力的な雪山です。関東周辺の山に比べるとかなり登山者は少ないので静かな山歩きをしたい人にオススメのコースだと思います♪
注意するPoint
ゲレンデトップまでは30分ほどなのでスキー場の営業前にリフトを使わずに登る登山者が多かったです。
イエローフォールまでの道がトレースが無数にあるので惑わされます。岩が突出している場合は踏み抜き注意。また木の枝が出ている箇所も多いので引っかけないように…。
尾根上に出ると風で雪が飛ばされてアイス状になっています。傾斜は緩いので怖さはないが、ややトラバースしている箇所もあるので要注意です。この辺りは風が強い場合は怖さを感じる箇所。遭難の危険もあるので天候次第では撤退も考えたほうがいいかもしれません。
アイス状の場合、アイゼンはよく効くがストックは刺さらないので滑るとバランスを崩して危険。添える程度に使うか、風が強いと感じた場合はピッケルにチェンジするべき。
小屋の直下と、小屋から山頂まで雪も深くて傾斜もきつい急登です。ふかふかの雪質なのでピッケルだと刺さらないので短めにしたストックが役に立ちました。
登山コース
雪山参考タイム5時間25分(登り:3時間15分 下り:2時間20分)
※雪がかなり深くて足をとられたり、無数のトレースで惑わされたり、木の枝などの障害物があるためプラスα時間がかかりました
裏磐梯スキー場 35分 リフトトップ 10分 銅沼 30分 イエローフォール 70分 猪苗代湖分岐 25分 弘法清水小屋 25分 磐梯山 20分 弘法清水小屋 20分 猪苗代湖分岐 45分 噴気口分岐 30分 リフトトップ 25分 駐車場
アクセス
[クルマの場合]
あだたら高原スキー場から裏磐梯スキー場まではおよそ47km、1時間。 猪苗代磐梯高原ICから25km、30分。
※国道459号線から裏磐梯スキー場までの道はガタガタとした未舗装道路でした。
[公共交通機関利用の場合]
※JR猪苗代駅から磐梯東都バスで磐梯高原駅まで25分。そこから裏磐梯スキー場まで徒歩で40分。
また裏磐梯の主要ホテルからの無料送迎バスの運行もあり。
※もしくは都内から猪苗代スキー場の夜発日帰りバス利用で「猪苗代湖側」から登ることも可能。
登山口
[裏磐梯スキー場]
リフト乗り場から1番近い駐車場は坂道なので4駆車専用でした。リフト2本上下利用可能(往復1500円)8時30分リフトスタートで下り利用は15時30分まで。
◎営業期間 2019年12月21日〜2020年4月5日 ※火曜・水曜・木曜は団体予約のみ営業
◎リフト営業時間 8:30〜16:00
◎レストラン営業 10:00〜15:00
小屋情報
[弘法清水小屋]
冬季は休業中。標高1600mの売店小屋。名水も湧き出る休憩ポイント。シーズン中は飲み物・軽食・記念品などを販売。宿泊は不可。携帯トイレ設置場所があり、300円で小屋にて受付利用。
◎営業期間 5月初旬〜11月上旬
◎磐梯山バッジ 500円(猪苗代湖からの磐梯山と桧原湖からの磐梯山の2種類あり)
磐梯山のバッジの情報も載ってる東北地方の山バッジコレクションはこちらです↓
下山後の温泉
[ホテルリステル猪苗代 湖眺の湯]
猪苗代磐梯高原ICの近くにあるホテルの日帰り入浴を利用。ここの展望露天風呂が最高です。湖面がキラキラ光った猪苗代湖が見渡せます。入浴料はお高めですがこの日はお風呂の日(26日)で半額しかもタオルセット付き(1,000円→500円)
※他の日でも割引サービスがあるので利用する際は要チェック。 掲示すれば30%オフ。登録しておけばなんと半額です↓
https://onsen.nifty.com/inawashiro-onsen/onsen007971/
◎入浴料 1,000円(貸しタオル込み)
◎利用時間 5:00~11:00、14::00~24:00
裏磐梯エリアにも良い温泉がたくさんありました↓
営業時間がそれぞれ違うので注意です。
[ラビスパ裏磐梯]
広々とした大浴場と、日本庭園を眺めながらゆったりと寛げる露天風呂がおすすめ。無色透明で、弱アルカリ性のさっぱりとした温泉です。
◎営業時間 10:00〜19:30
◎定休日 火曜日
◎入浴料 520円(7.8月のみ夏期料金で730円)
[休暇村 裏磐梯 こがねの湯]
鉄分を多く含む温泉は茶褐色のにごり湯が特徴的。
◎営業時間 12:30~16:00
◎入浴料 800円
◎サウナ、内湯、変わり湯、寝湯など…。
[裏磐梯健康センター]
裏磐梯五色沼エリアにある豊富な湯量と、やさしい肌触りが自慢。常時掛け流しの宿泊施設。
◎営業時間 10:00〜21:00
◎入浴料 大人 700円
立ち寄りスポット
[セブン-イレブン 裏磐梯店]
周辺でコンビニはここだけ。裏磐梯スキー場まで車で10分。
[道の駅 裏磐梯]
今回、車中泊に利用した道の駅。裏磐梯スキー場まで車で15分。標高850mの裏磐梯高原にあり、大自然に囲まれた道の駅です。食堂、売店の他に、地元の野菜の直売所、手作りジェラートアイスの「森のアイス工房」などがあります。
冬季は休業中でしたが、夏に訪問した時は直売所は大自然を活かした有機農法で育った、安全でみずみずしい旬の野菜や果物が揃ってました。鮮度良好な農産物を低価格で購入できるのが魅力。
◎直売所の営業時間 8:30~17:30(4月~11月のみ営業)
今回の山で使用した便利グッズ
[モンベル スーパーメリノウール EXP. ウエストウォーマー]
暖かさと、吸水拡散性を両立したウエストウォーマーです。登山中に動いていると上着が上がって腰に冷気を感じることがあったので使ってみました。メリノウールの腹巻です。値段も手頃だし、冷え対策に1枚持っていると便利です☆
最後に
雪山登山を始めてからコースの参考にしてる本をご紹介します♪
とても分かりやすくルートを紹介しているのでオススメです。
比較的歩きやすい初心者向けのコースは↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪
「憧れの雪山☆磐梯山登頂」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
スポンサーリンク