一年で最も華やかに装う秋の山。緑に包まれていた森が日ごとに赤や黄色や橙に染まり、登山道は色鮮やかな紅葉のトンネルに…。そんな紅葉が美しい山が日本には数えきれないほどあります。
今回はその中から「実際に登って感動した紅葉の絶景スポット」を全国ランキング形式でご紹介。初心者でも楽しめる手軽な日帰りハイキングから、1泊かけてじっくり楽しむ本格的な絶景ルートまでを厳選しました🍁
写真映えするスポットや初心者でも行ける山もピックアップしています。今年の秋は、あなたも心に残る紅葉登山へ出かけてみませんか?
目次
- 1 【紅葉登山ランキング第10位】関東屈指の紅葉パノラマ!那須岳
- 2 【紅葉登山ランキング第9位】北アルプスの笠ヶ岳で紅葉と満天の星空を独り占め!
- 3 【紅葉登山ランキング第8位】壮大な自然と神秘的な雰囲気⭐︎秋景色の御嶽山
- 4 【紅葉登山ランキング第7位】1度は見るべき! 秋田駒ヶ岳のムーミン谷へ紅葉ハイク
- 5 【紅葉登山ランキング第6位】岩峰から望む錦秋を楽しむ両神山・東岳
- 6 【紅葉登山ランキング第5位】北アルプスで秋のテント泊するなら白馬大池
- 7 【同率5位】北アルプスで秋のテント泊におすすめ針ノ木岳
- 8 【紅葉登山ランキング第4位】天空の湿原を彩る紅葉の苗場山
- 9 【紅葉登山ランキング第3位】九州屈指の紅葉スポット九重連山
- 10 【紅葉登山ランキング第2位】東北随一「神の絨毯」と称される栗駒山
- 11 【紅葉登山ランキング第1位】日本一の紅葉「北アルプス・涸沢カール」
【紅葉登山ランキング第10位】関東屈指の紅葉パノラマ!那須岳
栃木県の名峰・那須岳は首都圏からアクセスしやすく秋には山全体が鮮やかに染まる絶景スポット。ロープウェイから見下ろす紅葉、稜線からの大パノラマ、初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースと、火山地形ならではの紅葉のコントラストが魅力です。
那須岳の見頃
例年9月下旬〜10月中旬に見頃を迎えます。
那須岳の魅力
<茶臼岳の迫力>:荒々しい火山地形と紅葉の対比が美しい光景。
<稜線パノラマ>:朝日岳や三本槍岳まで縦走すると那須連山と紅葉の大展望が楽しめます。
<アクセス良好>:那須ロープウェイを使えば標高1,684mまで一気に上がれるので初心者でも紅葉を満喫できます。
訪れる人へのアドバイス
◎手軽に紅葉を楽しむならロープウェイで茶臼岳の肩まで登り周辺散策がおすすめ。
◎本格登山なら、朝日岳や三本槍岳までの縦走で紅葉の稜線歩きを堪能できます。
◎那須岳は登山道が風の通り道になっていて強風が吹くことで有名。防風&防寒対策は必須です。
那須岳のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第9位】北アルプスの笠ヶ岳で紅葉と満天の星空を独り占め!
北アルプス南部にそびえる笠ヶ岳は、その美しい山容と山頂からの絶景で多くの登山者を魅了してきました。テント泊すれば、夕焼けに染まる槍・穂高連峰、満天の星空など特別な時間を味わえます。紅葉シーズンには山肌が黄金色に染まり一層ドラマチックな景観に出会えるのも魅力です。
テント泊でも山小屋泊でも健脚向けのコースなのでランキングの上位には入れられませんでしたが、挑戦する価値のあるオススメの山です。
笠ヶ岳の見頃
例年9月下旬〜10月上旬に笠新道や樹林帯が赤や黄色に染まり、秋山ならではの彩りを楽しめます。
笠ヶ岳の魅力
<圧巻の眺望>:山頂やテント場からは槍ヶ岳や穂高連峰、遠くは立山・白山まで望める大パノラマ。
<テント泊の特権>:テント場から朝夕の移ろいゆく光景や静寂の星空を満喫できます。
<山容の美しさ>:笠を伏せたような独特の姿は北アルプスの中でも存在感抜群です。
訪れる人へのアドバイス
◎標高差約1600mの笠新道は健脚向きのコースなので挑戦しがいありです。
◎テント場から、トイレと水場のある山荘まで約8分登るので暗くなる前に利用するように。
◎水場は限られており、強風や天候急変に備えた装備も必須です。余裕を持った登山計画で訪れましょう。
笠ヶ岳のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第8位】壮大な自然と神秘的な雰囲気⭐︎秋景色の御嶽山
日本百名山であり信仰の山としても知られる御嶽山は標高3,067mの独立峰。秋には山裾から山頂まで紅葉のグラデーションが美しく広がります。ロープウェイで気軽に楽しむこともできるし、本格登山で山頂からの紅葉を望むもあり。壮大な自然と神秘的な雰囲気を併せ持つ御嶽山は特別な紅葉登山を味わえます。
御嶽山の魅力
例年9月下旬〜10月上旬ごろに見頃を迎えます。
御嶽山の魅力
<紅葉のスケール感>:独立峰ならではの山裾から稜線までの色彩変化を楽しむことができるのが魅力。
<ロープウェイ利用で手軽に>:おんたけロープウェイで標高2,150mまで一気にアクセス可能。初心者でも紅葉を満喫できます。
<信仰の山ならではの雰囲気>:山頂付近では火山の荒々しい地形と紅葉の対比が神秘的な雰囲気を醸し出しています。
訪れる人へのアドバイス
◎ロープウェイ山頂駅から散策コースが整備されているので手軽な紅葉ハイクが可能。
◎本格登山なら剣ヶ峰を目指し、紅葉と高山のダイナミックな景観を堪能。
◎活火山であることを認識し「噴火警戒レベル」や「立入規制」など最新の情報を確認しましょう。
御嶽山のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第7位】1度は見るべき! 秋田駒ヶ岳のムーミン谷へ紅葉ハイク
秋田と岩手にまたがる秋田駒ヶ岳。秋になると山肌を染める「チングルマ」の草紅葉が錦の絨毯のような絶景です。登山道の名所「ムーミン谷」は紅葉に包まれた幻想的な景観で、まるで北欧のような雰囲気。山頂から望む田沢湖や奥羽山脈も秋色に輝き、東北ならではの壮大な紅葉ハイクが楽しめます。

田沢湖

下山後は黒湯温泉へ
秋田駒ヶ岳の見頃
例年9月下旬〜10月上旬に見頃を迎えます。
秋田駒ヶ岳の魅力
<バラエティ豊かな紅葉>:湿原や草地、山肌の樹木が段階的に染まるため、豊かな色彩のグラデーションが楽しめます。
<登山ルートの多様性>:登山口が6ヶ所もあり様々なルートを選択できるのが魅力。
<展望の良さ>:山頂からは鳥海山や岩手山などの雄大な山並みと、瑠璃色に輝く田沢湖が一望できる大パノラマ。
訪れる人へのアドバイス
◎通称「ムーミン谷」と呼ばれる馬場の小路がの大人気の写真映えスポットです。
◎あちこちで熊遭遇の看板があるので要注意を。クマ鈴は必ず携帯しましょう。
◎田沢湖高原温泉郷、水沢温泉郷、乳頭温泉郷など下山後の楽しみ温泉地も充実してます。
関東からのアクセス情報も詳しく掲載。秋田駒ヶ岳のおすすめルート・アクセス情報はこちら↓

【紅葉登山ランキング第6位】岩峰から望む錦秋を楽しむ両神山・東岳
奥秩父を代表する埼玉県の両神山は険しい岩稜の山容で知られています。険しい岩稜のシルエットと山肌を染める紅葉のコントラストは圧巻です。その中でも東岳(前東岳〜東岳の稜線)から眺める紅葉は、知る人ぞ知る絶景ポイントです。
両神山・東岳の見頃
例年10月中旬〜下旬に見頃を迎えます。東北や北アルプスの紅葉時期と被らないのでオススメ。
両神山・東岳の魅力
<岩稜と紅葉のコントラスト>:東岳の稜線からは、荒々しい岩峰と錦秋の山々を一望。
<静かな紅葉登山>:人気の百名山ながら、東岳方面は訪れる人が少なくて落ち着いて紅葉を楽しめます。
<首都圏から日帰り圏内>:アクセスが良いので日帰りできるのが魅力です。
訪れる人へのアドバイス
◎本格的な登山装備が必須。岩稜帯の急登やアップダウンがあるので健脚者向け。
◎天候が良ければ赤城山や浅間山や八ヶ岳まで見渡せる大展望。
◎東岳の紅葉は「穴場感」が強く人混みを避けたい登山者におすすめです。
両神山・東岳のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第5位】北アルプスで秋のテント泊するなら白馬大池
ランキング5位は同じ北アルプスで、テント泊におすすめの2箇所を選出させてもらいました。
まずは白馬乗鞍岳の山腹に広がる「白馬大池」。日本有数の高山湖として知られ、湖面に映る紅葉と周囲の稜線美は、まるで絵画のように美しい光景。湖畔と草紅葉が黄金色に染まる、北アルプス随一の絶景スポットです。
白馬大池の見頃
例年9月中旬〜下旬ごろに見頃を迎えます。
白馬大池の魅力
<湖面に映る紅葉>:標高2,379mの湖に、紅葉や青空、稜線が映り込む幻想的な景観。
<アクセスのしやすさ>:栂池自然園から白馬大池まで約4〜5時間。ゴンドラ利用で高所まで一気に上がれるのが魅力。
<テント泊ならではの絶景を独占>:白馬大池山荘に宿泊すれば、夕焼け・朝焼けに染まる大池と紅葉&満天の星空も楽しめます。
訪れる人へのアドバイス
◎初心者〜中級者向けのコースなのでテント泊デビューにもオススメです。
◎湖畔でゆったりと紅葉を眺めたり、写真撮影が楽しめます。
◎防寒具は必須。朝晩は氷点下近くまで冷え込むことも。
秋のテント泊装備/防寒着についても掲載。白馬大池のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【同率5位】北アルプスで秋のテント泊におすすめ針ノ木岳
同率5位のもう1座は針ノ木雪渓で有名な後立山連峰にそびえる針ノ木岳。秋には白い雪渓の残りと鮮やかに色づく紅葉の対比が圧巻。登山の達成感と絶景の紅葉を同時に味わえる、上級者にも人気の山です。
針ノ木岳の見頃
9月下旬〜10月上旬ごろに見頃を迎えます。
針ノ木岳の魅力
<紅葉と雪渓の絶景>:谷沿いの紅葉と雪渓が織りなす景観は唯一無二です。
<展望の良さ>:山頂からは立山・剱岳、槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳まで一望できる大パノラマ。特に立山と剱岳と黒部湖のコラボが絶景。
<変化に富むルート>:雪渓歩きから紅葉の稜線歩きまで、多彩な景色が楽します。
訪れる人へのアドバイス
◎扇沢からの針ノ木岳ルートは健脚者向け(片道約5〜6時間)。
◎途中の大沢小屋で休憩しながらゆったり登るのがおすすめ。
◎紅葉の最盛期は混雑するので、終わりかけの時期が比較的空いてるでしょう。
秋の危険箇所も詳しく掲載。針ノ木岳のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第4位】天空の湿原を彩る紅葉の苗場山
新潟と長野の県境にそびえる苗場山は「天空の湿原に広がる紅葉」という唯一無二の魅力を持つ名峰。秋風に波打つ草紅葉、キラキラ光る池塘、そして山肌と山頂湿原が鮮やかに染まる「天空の楽園」。1度は訪れて欲しいオススメの紅葉名山です。
苗場山の見頃
山頂付近は9月中旬から色づき始め、9月下旬から10月上旬に見頃を迎えます。苗場ドラゴンドラ運行ルートの紅葉は例年10月中旬から10月下旬が見頃。
苗場山の魅力
<天空の湿原と紅葉の調和>:山頂は広大な湿原が広がり、池塘や草紅葉、周囲の山々の紅葉が一体となる。
<登山ルートの多様性>:小赤沢コースや祓川コースなどがあり、体力や経験に合わせてルートを選べる楽しさあり。
<大パノラマ>:山頂からは谷川連峰・北アルプスまで望むことができる。
訪れる人へのアドバイス
◎初心者に人気の小赤沢コースは約4〜5時間で山頂へ。湿原の紅葉を満喫できるルートです。
◎山頂湿原は広くて写真映えは抜群です。日の光で色彩が刻々と変わる景色はとても感動的。
◎山には登らず苗場ドラゴンドラを使って空中散歩しながら紅葉を楽しむことも可能です(2025年は10月11日~11月9日運行予定)
苗場山のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第3位】九州屈指の紅葉スポット九重連山
九州屈指の紅葉スポットとして知られる九重(くじゅう)連山。標高1,700m級の山々と草原が広がる景観は圧巻で、秋には鮮やかな紅葉とともに大自然の雄大さを体感できます。360度のパノラマ紅葉と登山後の温泉は、ここでしか味わえない贅沢な組み合わせです。
九重連山の見頃
例年10月中旬〜下旬。山頂から山麓へと紅葉が下りていくので長く楽しむことができます。
九重連山の魅力
<壮大なスケール感>:大船山・三俣山をはじめ、山肌が赤や黄に染まり360度の大パノラマが広がっています。
<登山ルートの多彩さ>:整備された登山道で比較的登りやすく初心者にも人気。1700mを超える山々が東西13kmに渡って連なっていて様々なルートもあり。
<温泉との組み合わせ>:長者原や筋湯温泉など、登山帰りに名湯を楽しめます。また登山途中で「法華院温泉」にも入浴可能です。
訪れる人へのアドバイス
◎初めてなら牧ノ戸峠〜久住山ルートがおすすめ(約3時間で山頂へ)。
◎特に人気なのが、大船山の山頂直下の御池の紅葉。まるで日本庭園のような絶景。
◎秋は朝晩の冷え込みが厳しいので、防寒具は必須。
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【紅葉登山ランキング第2位】東北随一「神の絨毯」と称される栗駒山
東北の紅葉登山といえば、まず名前が挙がるのが栗駒山。山肌一面が赤や黄に染まり「神の絨毯」と称される栗駒山の紅葉は、全国でもトップクラスの美しさ。初心者からベテランまで楽しめるルートが揃い、温泉との組み合わせもおすすめです。
栗駒山の見頃
例年、山頂付近は9月の最終週から10月初旬に見頃を迎えます。主要登山口のいわかがみ平・須川高原温泉付近は山頂の見頃から約10日後の10月の第1週から2週目ごろになります。
栗駒山の魅力
<山肌の色彩美>:ナナカマドやウルシ、ダケカンバが織りなす色鮮やかな紅葉は日本有数。
<多彩な登山ルート>:初心者向けの中央コースから、健脚者向けの須川コースまで豊富です。
<アクセスの良さ>:車で登山口近くまで行けるため、東北の山の中では挑戦しやすいでしょう。
訪れる人へのアドバイス
◎人気No.1の中央コースは約2時間で山頂へ。紅葉を楽しみながら無理なく歩ける初心者コースです。
◎山頂からは蔵王連峰や鳥海山まで望める大展望。
◎登山後は「須川温泉」でゆったり疲れを癒すのも醍醐味です。
栗駒山のおすすめルート・アクセス情報はこちらで詳しく紹介中↓

【紅葉登山ランキング第1位】日本一の紅葉「北アルプス・涸沢カール」
「一生に一度は見たい」と言われ、登山者なら一度は訪れたいと憧れる「北アルプス・涸沢カール」の紅葉。岩峰に囲まれた大パノラマが、赤や黄に染まる光景は圧巻です。「紅葉のピークは短い」からこそ、その一瞬に立ち会えた時の感動は格別です。
涸沢カールの見頃
例年9月下旬〜10月上旬に見頃を迎えます。近年ではピークが遅くなり10月初旬に見頃を迎える傾向があります。紅葉ピークの期間は短いので山小屋の最新情報をチェックしてから訪れましょう。
涸沢カールの魅力
<圧巻のスケール>:赤・黄・緑の色彩が織りなす三段のグラデーションが「日本一美しい紅葉スポット」と称される理由です。
<テント泊の聖地>:カラフルなテント村と紅葉の調和は登山者憧れの風景でしょう。
<アクセス>:上高地から涸沢まで徒歩約6〜7時間。初心者でも計画を立てれば挑戦可能。
訪れる人へのアドバイス
◎日帰りは厳しいため、山小屋泊またはテント泊で無理せずゆったり楽しむのがおすすめ。
◎晴天時のモルゲンロート(朝焼け)は1度は見ておきたい絶景です。
◎夜は氷点下になることもあるので防寒対策は必須。
涸沢カールのアクセス情報はこちらで詳しく紹介中(紅葉シーズンではなくGWの記事なので参考程度に)

最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「全国の紅葉名山ベスト10」の記事をお届けしました。この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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