北海道山旅、ラストは飾るのは「利尻山」です。 

実は今回の山旅で「利尻島」と「礼文島」は1番楽しみにしていたので、ここで晴れるように日程を調整したんです。島の山を登るのも初めてですが、そもそも島旅をするのが人生で初の経験なんです。 

そういうわけで、道東3座を4日かけて登頂し、5日目は稚内まで移動。6日目に朝から礼文島に入り半日観光。夕方から利尻島に入って野営場でテント泊。次の日に利尻山に登ってきました♪ 

晴れ予報のはずが標高を上げていくと徐々に霧に覆われてしまい…。ガスガスの中の登山になってしまいました。 

今まで登ってきた北海道の4座、雌阿寒岳以外はすべて天気が良くなかったんです。だけど「斜里岳」も「羅臼岳」もこの「利尻山」も山頂に到着したタイミングで必ず青空が見えたんです☆ 天候が悪くても、登りが辛くても、この青空で帳消し(笑)  

遠くから来た私にご褒美を与えてくれたかのようでした♪ 
何より北海道の百名山4座を無事に登頂できたので大満足の山旅となりました。 

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2日目は清岳荘に車中泊して斜里岳へ。 徒渉が多い山という情報。濡れても乾きやすいトレランシューズで挑んできました。 事前情報から予想してた以上の徒渉の回数。 「えっここ渡るの?」とピンクリボンを疑い、何度も2度見しました(笑) 岩をよじ登ったり、沢に落ちないように壁伝いに進んだりと、全身を使って遊ぶ「フィールド・アスレチック」のようでした。そのうち登山道の幅すべて水が流れて川になっている状態を登っていくことになったりと…。 とてもスリル満点でアスレチック的な山です。沢登りが終わって安心したと思ったら、...

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このコースのオススメPoint 

日本最北の百名山。標高1721mの利尻山。高低差1500m、移動距離15㎞の鴛泊(おしどまり)コースで登頂してきました。 

円形の島のほぼ中央にそびえ360度海に囲まれているという珍しい独立峰。美しい裾野を広げて海から立ち上がるように見えるその姿から「利尻富士」とも言われているそう。 

利尻山の独特な特徴といえば、北海道なのにヒグマがいないってこと。 キタキツネもいないので、エキノコックスの心配もしなくて大丈夫なんです!!  それどころか、鹿も蛇も狸もいない。まさに鳥たちの楽園です。 もともと火山による溶岩の上にできた島なので、動物たちが冬眠できないんだそうです。 

また鴛泊コースはほとんどの場所で携帯電波が通じるそう。これも珍しいですよね。 

海に囲まれた山頂からの展望。利尻山にしか存在しない高山植物。海岸線から立ち上がるその雄大な姿に魅了される人が多いことに納得です☆ 

飛行機と船を乗り継いで、時間をかけてはるばるやって来るだけの価値がある山だと思います。 

登山前日の夕方に利尻島入り。 利尻島は島全体が山のように見え、「海に浮かぶ山」みたいですね〜♪

初上陸、利尻島☆ ワクワクします。

登山口のある北麓野営場で前泊。

早朝4時30分、登山スタート。最初は舗装された遊歩道。

15分ほどで日本最北の名水と言われている「甘露泉水」。

この橋を通過して登山道へ。

第1見晴台からの展望。鴛泊港が見えます。

実は展望が楽しめたのはこの6合目まで。

徐々に標高を上げ、第2見晴台に到着するころにはガスガス…。

長官山から利尻山が眼前に迫るはずだったのに…

8合目と9合目の間にある避難小屋を通過。

9合目から先、崩落が激しい箇所も。まさにここからが正念場⁈

ポロポロとした崩れやすい登山道に苦戦。

山頂に向かう幸せな階段のはずが、ガスガスで修行の階段に…(笑)

高緯度にあるため他では見られない高山植物が多く咲いています。

やっと山頂の祠が見えてきました、南に広がる迫力ある岩峰群も、鋭くそり立つローソク岩も残念ながら見えません…。

すると次の瞬間、ガスが晴れて青空が見えました☆ 奇跡の1枚です(笑)

この優しい表情に癒されました☆

羅臼岳に続いてまたしても雲海の上に突き出たようです☆

そして下山。第1見晴台まで降りてきたら麓は晴れてました♪←またしても登山あるある?

無事下山☆テントを撤収した直後に通り雨。運良くテントも濡らさずに済みました。

 注意するPoint 

迷うようがない1本道なのでお馴染みのピンクテープも少ない。 

前半はなだらかで長い登り。ロングコースなのでペース配分にも考慮する。 9合目より先は崩落が激しい箇所。崩れやすい登山道なので落石、転倒などに注意が必要。 

細い登山道なので混雑してたらすれ違いが大変かもしれません。 また滑りやすい岩場歩きにも注意。 

こんな感じでスリップしないように整備されてる箇所は歩きやすかったです。

この辺の岩場が濡れて滑りやすかった…

ガスで展望がないので足元ばかり見ていたら、頭の高さにある枝に何度もぶつかってしまう(笑)

●水場情報

登山口から15分。3合目にある日本名水百選に選ばれている「甘露泉水」のみ。日本最北の貴重な名水でまろやかで甘みのある水。 

ロングコースなのでここで水分を十分に調達しましょう。

携帯トイレブース情報

6.5合目、避難小屋、9合目の3箇所。 

登山コース 

標準タイム8時間50分(登り:5時間5 下り:3時間45分)  
[登り]
北麓野営場 15分 甘露泉水 100分 第1見晴台 85分 長官山 15分 避難小屋 30分 9合目 60分 山頂 

[下り]
山頂 45分 9合目 20分 避難小屋 15分 長官山 60分 第1見晴台 70分 甘露泉水 15分 北麓野営場
 

利尻山マップ☆クリックして見てね♪

アクセ 

[稚内からフェリー] 
稚内港〜鴛泊港 2500円(夏期は1日3便、1時間40〜50分) 
稚内港〜香深港 2800円(夏期は1日4便、40分) 
鴛泊港〜香深港 910円(夏期は1日3便、約2時間) 

稚内フェリーターミナル

鴛泊フェリーターミナル

※JR稚内駅から稚内港まで徒歩約15分
稚内フェリーターミナル駐車場は有料(1日1,000円、1泊2日2,000円)
※フェリー乗り場の近くにある道の駅「わっかない」で前泊

[鴛泊港から登山口
◎鴛泊港から北麓野営場までタクシーで10分ほど(1300円) 
日曜の夕方の便で到着予定。事前にタクシー会社に確認したところ、配車の予約はできないので到着時に港にタクシーがいなかったら電話してくれとのことでした。下山後も電話したら10分ほどで向かえにきてくれました。 

 

[利尻空港から登山口
◎利尻空港から北麓野営場までタクシーで15分ほど 

 

●注意

※登山口までのバスの運行はなし(温泉バス停まで) 
※宿泊施設が登山口への送迎を行っている場合があり。 
※タクシー会社の早朝の営業は行っていない。

※コンビニは鴛泊港から徒歩15分のところにセイコーマートがあり。 
※ガス缶は鴛泊のセイコーマート隣のホームセンター「サニータウン」で入手可能。 

[タクシー会社] 
◎富士ハイヤー 電話0163-82-1181 ←こちらを利用させて頂きました。 
◎りしりハイヤー 電話0163-84-2252 

登山口  

 
[鴛泊登山口]  
標高220mに位置する鴛泊(おしどまり)コースの登山口。鴛泊フェリーターミナルからクルマで10分。 

[北麓(ほくろく)野営場] 
登山口にある前泊できるキャンプ場。炊事場あり。トイレは温水便座。ゴミ捨て場。携帯トイレ処理。靴洗い場あり。自動販売機や公衆電話など整った充実の設備で快適に過ごせました。 
◎営業期間 5月15日~10月15日
◎駐車場 30台
◎テントサイト(60張) 500円
◎オートサイト 2500円
◎ケビン(4人用/要予約/7棟) 5000円(1泊) 

フカフカで綺麗な芝生の上で快適に眠れました☆

キャンプ場からの夕日はチラッとだけでした。

駐車場の横には4人用のケビンもあります。前日の天気が悪い場合に利用するといいかも。

管理棟の横にはゴミ捨て場も完備。ペットボトルも缶も瓶も捨てられるなんて便利🎶

このキャンプ場から利尻山が見えるのは入口を少し下がったところだけ(タクシーの運転手さん情報)

キャンプ場からの星空撮影にチャレンジ←まだまだ勉強中です(笑)

※近くに「利尻島ファミリーキャンプ場」もあり。温泉施設が目の前、フェリー乗り場から徒歩20分。飲食店も徒歩圏内なのでこちらを利用するのもあり。

[見返台登山口] 
標高420mに位置する沓形(くつがた)コースの登山口。崩落が激しい箇所や残雪も多いコースなので上級向きだそう。鴛泊コース利用が9割で沓形コースは1割ほどですが、こちらのほうが展望が良いらしいです。前日に遅めのスタートで登った人は綺麗な夕焼けと星空が見えて最高だったようです(タクシーの運転手さんからの情報) 
◎トイレあり
◎駐車場 30台
◎テント泊 不可× 

小屋情報 

[利尻山避難小屋] 
8合目と9合目の間に位置する避難小屋。山小屋とは違い管理人はいない。 

避難小屋の内部。

登山バッジ情報 

鷲泊港付近のお土産屋(利尻山バッジ)  
香深港付近のお土産屋(礼文岳バッジ) 
鷲泊フェリーターミナルの売店(利尻山バッジ) 
稚内フェリーターミナルの売店(利尻山バッジ、礼文岳バッジ、宗谷岬バッジ 

利尻山バッジ 380
礼文岳バッジ
宗谷岬バッジ 520円 

利尻山、礼文岳のバッジの情報も載ってる北海道の山バッジコレクションはこちらです↓ 

山バッジ・コレクション[北海道 編]
山登りの記念にもモチベーションにもなる「登山バッジ」 購入場所、購入可能時期、価格など、可能な限りの情報と一緒に…。エリアごとに分けてご紹介します♪ついに大遠征、北海道まで行ってきました☆ 本州の山とは違う大自然の魅力たっぷり…北海道 編です。 北海道の登山レポートはこちらです↓      バッジの保管方法について集めたバッジはこんな風に額に入れて飾ってみてはいかがしょう?  こんな商品も出ています↓ 山バッジの飾り方の記事はこちらです↓ 

ちょこっと観光 

[利尻富士温泉] 
登山後に立ち寄るならこの日帰り温泉施設がオススメ。露天風呂から登ったばかりの利尻山の姿が見られます。利尻島ファミリーキャンプ場に隣接。鷲泊港から徒歩20分ほどです。
◎営業時間 12:00〜21:00(6〜8月は11:00〜21:30)
◎定休日 月曜(5〜10月は無休)
◎入浴料 500円 

[ペシ岬展望台] 
鴛泊のシンボル的存在の展望台。フェリー乗り場から20〜30分で往復できる小高い丘。標高は93mですが、展望台が海に突き出しているので開放感があり、360度のパノラマを楽しめ眺めも最高☆ 

海の色もとてもキレイで、直下には鷲泊港、南に登ったばかりの利尻山、北西に礼文島も見渡せアクセス抜群の絶景スポットでした。下山後フェリーの時間待ちにもオススメです☆ 

まずこの看板のある階段を登っていきます。

なかなかの斜度。海沿いなので風も強いです。

会津藩士のお墓。

ペシ岬ホント綺麗なところなのでオススメです☆

標識と後ろにうっすら見えるのが礼文島。

こんなに低いのに高山植物もチラホラ自生。

コバルトブルーの海に白い灯台が映えます。

麓はこんなに晴れてるのに利尻山はやっぱり雲の中。 ちょうど港からフェリーが出発するところ。

さとう食堂] 
下山後はここでお昼ごはん。鷲泊港の目の前にある夏の味覚の代表、新鮮な「利尻ウニ」が人気の食堂。臭みが全然なくて濃厚な味わいの2種類のウニが楽しめました。ウニがちょっと苦手な私でも美味しくいただけました。ちなみに私はムラサキウニが口に合いました。海鮮のだしが効いた利尻ラーメンも絶品。 
◎営業期間 4月下旬〜10月下旬 7:30〜18:30

ウニ&いくら丼 4500円(バフンウニ&ムラサキウニ)

海鮮利尻ラーメン 1350円(たこ、ほたて、えび)

お隣の「磯やき亭」。ここのラーメンが美味しいとタクシーの運転手さんに勧めらめたお店。

 

ハートランドフェリー
利尻から稚内に戻るフェリーは最終便がオススメです。フェリーから眺める利尻山も最高ですが、海に沈むきれいな夕日もフェリーから眺めることができるんです。あえて夕日が沈む時間帯を狙って乗って欲しいくらい絶景でしたよ♪ 

このフェリーで利尻経由で礼文島へ向かいます。

2等座席には椅子席の便もあり。

他はこんな感じの絨毯が敷いてあるオープンスペース。

デッキにも椅子席あり。風が気持ちいい。

中でお菓子や飲み物など販売してました。

最終便はフェリーのデッキから沈む夕日が見られるんです。

礼文島に沈む瞬間の真っ赤な太陽。ホント綺麗で心奪われました☆

反対側はほんのりピンクに染まった利尻山。

沈んだ後もこんな色を楽しめました☆

 

[くみあいストアー] 
利尻みやげはここがおすすめ。利尻昆布や関連商品、地元限定のお酒、利尻ラーメン、スープなど豊富な品揃えでした。利尻島でしか飲むことができない「ミルピス」という飲み物もここで買えました♪ 鷲泊港から徒歩3分ほどです。 
◎営業時間 8:00〜17:30(4〜10月) 
◎駐車場 あり 
◎利尻ラーメン 200円 ←他のお店でも売ってますがここが1番安かったです 
◎ミルピス1本 400円 

噂のミルピスを試飲。○ルピスのようなミルクのような絶妙な味わい⁈

 

最後までお読みいただきありがとうございます♪  
「最北の百名山と島旅☆利尻山」の記事をお届けしました。

この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。  

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