今年も行ってきました☆ 2019年夏の北海道山シリーズです。

前回(2018年)は天気に恵まれて山も観光も完璧でした。今回はずっと晴天とはいきませんでしたが、素晴らしい景色を満喫し、ハプニングもありの印象深いエピソードがたくさん。 

7泊8日でなんと走行移動距離1500㎞越えました(笑)。間違いなく今までで1番の長距離ドライブです。新千歳からスタートして道東を巡り、オホーツク海の海沿いを走って最北のを目指し、日本海の海沿いを辿って千歳に戻る北海道ぐるっと半周ドライブ」の旅。 

前半の4日間で雌阿寒岳斜里岳羅臼岳を登頂。後半の4日間で稚内に移動。フェリーで利尻島に渡って利尻山も登頂。ついでに礼文島も回って観光。そして稚内〜千歳に戻るという8日間たっぷり楽しむ山旅をやり遂げてきました☆

まずは初日に行程の短い雌阿寒岳に登頂。

山頂の火口から火山ガス「シューーーー!!!」ともの凄い音を立てて絶え間なく吹き出している光景はかなりの迫力。いままで全国のいろんな火山に登っていますが「大丈夫かな?これ噴火するんじゃないの?」と不安に感じたのはこの山が初めて。長居はせずにすぐに下山しました(笑) 

北海道山旅②斜里岳の記事はこちら↓

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2日目は清岳荘に車中泊して斜里岳へ。 徒渉が多い山という情報。濡れても乾きやすいトレランシューズで挑んできました。 事前情報から予想してた以上の徒渉の回数。 「えっここ渡るの?」とピンクリボンを疑い、何度も2度見しました(笑) 岩をよじ登ったり、沢に落ちないように壁伝いに進んだりと、全身を使って遊ぶ「フィールド・アスレチック」のようでした。そのうち登山道の幅すべて水が流れて川になっている状態を登っていくことになったりと…。 とてもスリル満点でアスレチック的な山です。沢登りが終わって安心したと思ったら、...

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道東の百名山、3座目は「羅臼岳」です。 世界遺産に登録されている知床のシンボル的な存在です。 道東の3座の中でも1番コースタイムが長い山。そしてヒグマの出没率が高いことでも有名。前日に熊スプレーをレンタルし、レクチャーを受けて万全の準備をして挑んできました(笑) 予報は1日曇り。少しでも展望が望めれば良しと思って期待して登り始めたのですが…。スタート時からすでに霧雨状態…。その後も降ったり止んだりして景色を楽しむこともできず…。修行のような気持ちで何とか登頂。 すると山頂でいきなり晴れるという奇跡。青空が...

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北海道山旅、ラストは飾るのは「利尻山」です。 実は今回の山旅で「利尻島」と「礼文島」は1番楽しみにしていたので、ここで晴れるように日程を調整したんです。島の山を登るのも初めてですが、そもそも島旅をするのが人生で初の経験なんです。 そういうわけで、道東3座を4日かけて登頂し、5日目は稚内まで移動。6日目に朝から礼文島に入り半日観光。夕方から利尻島に入って野営場でテント泊。次の日に利尻山に登ってきました♪ 晴れ予報のはずが標高を上げていくと徐々に霧に覆われてしまい…。ガスガスの中の登山になってしまいました...

 

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このコースのオススメPoint 

今回登った「雌阿寒岳」は釧路市足寄町あしょろちょう)に跨った活火山です。阿寒湖を挟んで夫婦が向かい合うようにそびえる雄阿寒岳(1,370m)と雌阿寒岳(1,499m)。雌阿寒岳の背景に阿寒富士(1,476m)。 雌阿寒岳はなだらかな山容なのに対し、雄阿寒岳は円錐状でどっしりとした力強い印象です。 

主なコースは「雌阿寒温泉コース」「オンネトーコース」「阿寒湖畔コース」の3つ。 

山頂の火口から活火山ならではの火山ガスの噴気阿寒富士をバックに噴煙も上がっている。火口湖である「赤沼」と「青沼」、そして阿寒湖の向こうにどっしり構えた雄阿寒岳。すべての要素がダイナミックな光景を作り出している。心を奪われる大迫力な光景でした。 

標高差は約800m、山頂まで3時間ほどなので登りやすいです。登山道も整備されていて、眺望も良いので、初心者にも人気の山。北海道の百名山は、どの山も行程が長いので最初に登るのに適した山だと思います。 

麓から見た雌阿寒岳と阿寒富士。これから登りまーす♪

登山口の看板。活火山なのできちんと情報を確認してから出発します。

最初は樹林帯ですが、ハイマツ帯に入ると展望が開けてきて楽しく登れます〜♪

青い空と緑がきれい…。

標高が上がると、季節や天候や見る角度によって湖面の色が変わることから別名「五色沼」とも言われているオンネトー湖を一望できます。

7合目で火口縁から500m圏内になるという注意喚起あり。

岩の上にポツンと置かれたコレは何でしょう???

振り返るとこの展望です。

9合目を過ぎると景色が一変して荒涼とした雰囲気です。

火口縁に上がると迫力ある展望です☆火口湖である赤沼がはっきりと見えます。

そして阿寒湖とその向こうに雄阿寒岳がちらっと見えてきました。

頂上に到着!! 火口がめちゃ近い!! こんなに近くで見たのは初めてかも。

頂上の石碑はかわいそうに割れちゃってるし…。

「青沼」と激しく噴煙が上がっているバックに阿寒富士が望めます。

「シューーーッ!!!」とすごい音を立てながら噴煙が立ち昇っていました。 噴火しちゃうんじゃないかと心配になるくらい活発(笑)

広大な阿寒湖の向こうにどっしりとした雄姿の雄阿寒岳。

速やかに下山します(笑)この辺り強風に吹かれたら怖いかも…。

注意するPoint 

1合目から9合目まで看板があるので分かりやすい登山道ですが…。8合目を超えたあたりから、硫黄の匂いが立ちこめてきます。風向きによっては息苦しさを感じることもあるかもしれません。 

1合目から9合目までこの看板があり分かりやすい。

頂上付近、稜線に出ると遮るものがなくなるので、風が強い場合は転倒などに注意が必要。 

迫力あるリアルな活火山を体験できる魅力的な山ですが、火山活動状況を事前にチェックして安全に登山を楽しみましょう。ここ数年の雌阿寒岳の火山警報の情報をまとめてみました。レベル2に上がったり下がったりを繰り返しているようです。 

注意喚起の看板が所々にありちょっとビビる(笑)

ゴツゴツとした岩や…。

小石や砂れき帯など歩きにくい箇所もあり。

倒木にも注意です…。

登山コース 

標準タイム3時間40分(登り:2時間20 下り:1時間20分)  
雌阿寒温泉登山口 30分 二合目 40分 五合目 45分 八合目 25分 雌阿寒岳 15分 八合目 25分 五合目 20分 二合目 20分 雌阿寒温泉登山口 

雌阿寒岳マップ☆クリックして見てね♪

アクセ 

[クルマの場合] 
新千歳空港から雌阿寒温泉公共駐車場まではおよそ250km。 
国道240号―国道241号―県道664号―雌阿寒温泉公共駐車場道東自動車道足寄ICから50km)
※時間短縮のため千歳東から足寄まで高速利用(平日料金で4790円) 

 

[公共交通機関利用の場合] 
登山口までの定期路線バスはありません。JR根室本線釧路駅より阿寒湖畔行きバスで2時間、終点下車。そこからタクシー利用で20分。 

登山口  

雌阿寒温泉公共駐車場
釧路市の北西方面に位置する足寄町の温泉地「雌阿寒温泉」  のある登山口。標高は720m。3コースの中で、一番利用者の多い登山口。駐車場から登山口よりに野中温泉 山の宿がある。雌阿寒岳まで約3.3km 
◎駐車場 約80台(無料) 
公衆トイレあり 

オンネトーキャンプ場]
神秘の湖オンネトーの湖畔にある野営場。雌阿寒温泉から約3km。車で5分、徒歩50分ほど。雌阿寒岳まで4.2km。標高は590m。
◎営業期間  6月1日~10月31日
駐車場 40台
◎宿泊 1泊350円
炊事場・トイレ(水洗)あり

下山後の温泉 

野中温泉 山の宿
登山口にある宿泊施設。日帰り入浴も可能。本館と別館があり、とてもリーズナブルな料金で双方の温泉を楽しむこともできます。別館には内湯と露天風呂が、本館にはより温泉濃度が濃い温泉だそう。大自然にたたずむ手造りの露天風呂が魅力。
◎営業時間 9:00~20:00
◎入浴料 350円 
雌阿寒岳バッジ 500円

雌阿寒岳のバッジの情報も載ってる北海道の山バッジコレクションはこちらです↓ 

山バッジ・コレクション[北海道 編]
山登りの記念にもモチベーションにもなる「登山バッジ」 購入場所、購入可能時期、価格など、可能な限りの情報と一緒に…。エリアごとに分けてご紹介します♪ついに大遠征、北海道まで行ってきました☆ 本州の山とは違う大自然の魅力たっぷり…北海道 編です。 北海道の登山レポートはこちらです↓      バッジの保管方法について集めたバッジはこんな風に額に入れて飾ってみてはいかがしょう?  こんな商品も出ています↓ 山バッジの飾り方の記事はこちらです↓ 

登山口の目の前にある野中温泉。日帰り入浴可能。登山バッチもここで購入しました。

日帰り入浴350円☆とっても安い!!

道の駅  パパスランドさっつる
次の日が斜里岳登山予定だったので登山口近くの道の駅「パパスランド温泉」を利用しました。同じく施設内のレストランで夕食をいただきました。こちらもかけ流しの天然温泉。ぬるっとした肌がすべすべになる良いお湯でした。北海道の温泉はどこも私好みの良いお湯、さらに安いので嬉しいです☆
斜里郡清里町出身のスケート選手、長野オリンピック銅メダリスト「岡崎朋美選手」展示コーナーあり。 
※車中泊、登山客のためのコインランドリーあり←重要ポイント
◎営業時間 10:00~21:00(無休) 
入浴料 390円

次の日に備えて斜里岳近くの道の駅「パパスランドさっつる」で温泉とご飯。

こんなものも展示されたました…。

レストランのメニューも充実☆

ちょこっと観光 

[摩周湖&屈斜路湖]
下山後、斜里岳方面に向かう途中に立ち寄ったのが摩周湖第3展望台」です。この日は天気も良く、ちょうど夕日が沈む頃に到着。初日からとても綺麗な夕焼けを見ることができました。

阿寒岳と斜里岳は近いので合わせて登ることが多いと思います☆ その中間に位置する世界屈指の透明度を持つ「摩周湖」&世界最大のカルデラ湖「屈斜路湖」が絶景ポイントです。この2大カルデラ湖はぜひ立ち寄ってもらいたいスポットです♪

雄阿寒岳に沈んでいく夕日がとても綺麗でした。

摩周湖にある展望台の中で最も高いところに位置しているのが、この「摩周第三展望台」です。

階段を上がって展望台へ。

展望台へと続く道を抜けると…。

この展望〜!!  写真に納まらないくらい広かった…。

夕方なので分かりにくいですが、これが世界屈指の透明度をもつ湖面です。

反対側には屈斜路湖も見えてました。

そしてタイミング良く屈斜路湖の向こうに沈んでゆく夕日を眺めることができました☆とても素敵な夕焼けでした。

星のリゾート トマム
高速走行中、のどかな放牧風景から突然現れたトマム・タワー。
雲海テラスで有名な北海道最大級の滞在型リゾート施設。いつか泊まってみたいですね♪

あれが有名なトマムタワー☆ 

 

最後までお読みいただきありがとうございます♪  
「火山をリアルを感じた道東の百名山雌阿寒岳」の記事をお届けしました。  
   
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。

全国の百名山の情報が詳しく載っているこの本、いつも参考にしてます。百名山制覇を目指す方にオススメ↓

最近発売されたこの本、情報量も多くて迫力ある3Dイラストで分かりやすい!! 鳥瞰図がとにかく眺めるだけでも楽しい!! 百名山に登る前も登った後も楽しめる1冊↓ 

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関東では情報が少ないので北海道の山が詳しく載ってるこの本はオススメです☆ 「分県登山ガイド 00 北海道の山」 

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