テント泊の夕ごはんと言えば、毎回と言っていいくらいお鍋の率が高いんです。冬だけでなく春も秋も。高山では日が落ちればかなり冷え込むので夏でもお鍋は美味しくいただけます☆(日中の気温が高い場合は食材の保存方法に工夫が必要)
野菜も肉も魚もたっぷり取れるので栄養バランスは抜群 ! 〆に麺や餅やご飯などいろいろな炭水化物をプラスすればお腹いっぱいになるので大満足。次の日の登山に必要なエネルギーを十分補給できます。 スープの素に具材を入れて煮込むだけで簡単! 食材の組み合わせと味付けを変えれば、何泊でも飽きずに楽しめますね☆
3月以降の残雪期になれば連泊でテント泊をする機会もあると思います。また最近流行りの(?)雪上キャンプでもお鍋は最適!ぜひ参考にしていただけたらと思います。
それでは今まで山で作ってみて美味しかった鍋のレシピを、山の上で作るためのアイデアや軽量化のポイントも交えて紹介していきます♪
山で鍋を作るときのポイント
まず軽量できて、日持ちできる食材を選ぶことがポイントになると思います。 1泊だけの場合は多少重さがあっても大丈夫ですが…連泊になる場合に考えた方法をまとめてみました。
①野菜、きのこ類は天日干しして乾燥させる
野菜干しネットを使って軽量可します。乾燥させることで旨味が凝縮されるので美味しい出汁が出ます。市販されている「切り干し大根」や「乾燥きくらげ」も同じように良い出汁になるのでオススメの食材です。 昼間の日が当たっている時間帯に4〜5日屋外で乾燥させるとカラカラになります。
②傷みやすい肉や魚は冷凍しておく
使う分だけ小分けにして冷凍して持参します。
③真空パックの食材を利用
サラダチキンやウィンナーなどは真空パックされている食材の方が日持ちするのでよく使います。
④缶詰を利用
ちょっと重さはありますが常温保存可能。特に鯖缶はボリュームがあり、あさり缶は良い出汁が出るのでオススメです。
⑤油揚げはレンジで乾燥させる
軽量可できる上に、スープの旨味を吸ってくれるのでどんな鍋でも合う食材です。乾燥剤と一緒にジップロックに入れると日持ちします。
⑥豆腐の代わりに高野豆腐を持参
豆腐は重いし日持ちしないけど、軽量の高野豆腐でも十分美味しい鍋の具材になります。 油揚げ同様スープの旨味を吸ってくれます。
⑦持参する時のひと手間
シャキシャキ感や生の風味を楽しみたい「もやし」「ニラ」などの乾燥に向かない野菜は濡らしたキッチンペーパーに包んでラップをして密封する。また卵はケースに入れて運ぶようにしましょう。
ベースのスープについて
なるべく軽量にしたいテント泊の場合、便利なのが「鍋キューブ」「プチッと鍋」「こなべっち」などの鍋の素。 ポンっと入れるだけで手軽においしい鍋つゆが作れるのでホント便利ですね。1個で1人前なので入れる個数によって、味の濃さや作る量をお好みに調節することも可能。
年々その種類は増えているので自分好みの味を探していく楽しみもあります。
味の素/鍋キューブ
2022年現在に販売されている「鍋キューブ」は7種類。
鶏だし・うま塩/濃厚白湯/うま辛キムチ/鯛と帆立の極みだし鍋/寄せ鍋しょうゆ/ぽかぽか生姜味噌鍋/おでん本舗あごだし醤油
エバラ食品/ぷちっと鍋シリーズ
2022年現在に販売されている「ぷちっと鍋」は10種類。
寄せ鍋/キムチ鍋/ちゃんこ鍋/とんこつしょうゆ鍋/濃厚白湯鍋/あさりとホタテの旨塩鍋/濃厚みそ鍋/豆乳ごま鍋/担々ごま鍋/スープカレー鍋
ミツカン/こなべっち
2022年現在に販売されている「こなべっち」は6種類。
キムチ鍋/焼きあごだし鍋/ごま豆乳鍋/炒めにんにく醤油鍋/地鶏昆布だし鍋/寄せ鍋
おすすめの鍋の具材は…
タンパク質
豚肉、鶏肉、牛肉、ウィンナー、魚肉ソーセージ、肉団子、サラダチキン、魚(鮭、たら、ブリなど)、海鮮(エビ、アサリ、イカ、ホタテ) など
<オススメ①> 冷凍の魚介類
シーフードミックス、イカ、エビ、あさり、ホタテなど冷凍して販売されている物が便利
<オススメ②> 缶詰を活用
あさり、焼き鳥、さば水煮、ホタテなど
野菜
白菜、長ネギ、大根、人参、水菜、ほうれん草、もやし、にら、豆苗 など
きのこ
しいたけ、えのき、しめじ、まいたけ、エリンギ など
その他
油揚げ、豆腐、高野豆腐、乾燥きくらげ、切り干し大根 など
〆食材
ごはん、うどん、もち、ラーメン
厳選☆テント泊にオススメなお鍋
実際に年中通してよく作るオススメな鍋を紹介します☆ 野菜やキノコは天日干ししたほうが短い煮時間で旨味が出ます。もちろん生のまま投入しても大丈夫です!
⚫︎シンプルな「鶏だしうま塩鍋」
シンプルなのでどんな具材にも合うこの鍋を一番よく作ってます。
<材料>
◎鍋の素…鍋キューブ「鶏だし・うま塩 」
◎鶏肉(orサラダチキン)※鶏肉は要冷凍
◎肉団子 ※要冷凍
◎ウィンナー ※できれば真空パック
◎乾燥野菜…白菜、長ネギ、大根
◎乾燥きのこ類…しめじ、椎茸
◎油揚げ ※レンチンしたもの
<〆にオススメ>
◎お餅orうどん
⚫︎ポカポカ温まる「豚キムチ鍋」
寒〜い冬のテント泊にオススメなのが断然コレ!冷えた身体が芯からポカポカに温まります。 チーズを入れると辛さがマイルドになるので辛いのが苦手な私も美味しくいただいてます。
<材料>
◎鍋の素…キムチ鍋(鍋キューブ、ぷちっと鍋、こなべっちどれでもお好みで)
◎豚バラ薄切り肉 ※要冷凍
◎白身魚(タラがおすすめ) ※要冷凍
◎乾燥野菜…白菜、長ネギ
◎乾燥きのこ類…舞茸、えのき
◎ニラ ※濡らしたキッチンペーパーに包んで生のまま
◎豆腐もしくは高野豆腐
<〆にオススメ>
◎チーズ&ごはん
⚫︎シーフードたっぷりな濃厚「豆乳鍋」
まろやかな味の豆乳は魚介類がよく合います。缶詰だけを使えば2泊目、3泊目でもボリュームたっぷりの具材が楽しめます。魚介の出汁が効いたスープを使った〆のラーメンは最高です☆
<材料>
◎鍋の素…ぷちっと鍋シリーズ「豆乳ごま鍋 」
◎鮭 ※要冷凍(さば水煮缶でも可)
◎シーフードミックス ※要冷凍 (あさり缶でも可)
◎ウィンナー ※真空パック
◎乾燥野菜…白菜、長ネギ、大根
◎乾燥きのこ類…えのき、しめじ
◎乾燥きくらげ
◎高野豆腐
◎油揚げ ※レンチンしたもの
<〆にオススメ>
ラーメン
番外編
ここからは具材が重くなるので日帰りや荷物を分担できるグループ登山なんかにオススメの鍋です。荷物の重さを考えなくてもいいので冬のキャンプでよく作ります☆
⚫︎すき焼き鍋
せっかく山ですき焼きを食べるなら、奮発してちょっと良いお肉を持参するのがオススメ☆ タレは市販されている「今半」がお気に入り。お店で食べるみたいにまずは肉を焼いて、タレを絡めて肉の味を堪能してから野菜と一緒に煮込みます。
<材料>
◎すき焼きのタレ
◎牛肉
◎長ネギ
◎春菊
◎椎茸
◎えのき
◎しらたき
◎焼き豆腐
◎お麩(お好みで)
◎溶き卵
⚫︎じっくり煮込んだ「おでん」
煮えにくい物は家で煮込んでいくことがポイント。ちょっと手間はかかりますが…卵、大根、こんにゃく、じゃがいもはあらかじめ下茹でして2日前から煮込んで持参。現地では練り物を入れるだけで簡単に出来上がり。冬キャンプのストーブの上で煮込むと味が染みて美味しくなります☆
<材料>
◎おでんの素
◎たまご ※下茹で必要
◎大根 ※下茹で必要
◎じゃがいも ※下茹で必要
◎こんにゃく ※下茹で必要
◎昆布
練り物はお好みで…
◎ちくわ
◎モチ巾着
◎がんも
◎さつま揚げ
◎ウィンナー巻き
◎ちくわぶ
◎はんぺん etc…
⚫︎雑煮
お正月の登山にオススメです♪ 20〜30分煮て鶏肉でだしを取るのでガス缶に余裕をもって。野菜の具材はカットして下茹でしてから持参すると時短になります。お餅は網で焼いてから煮込んでも◎
<材料>
◎鶏モモ肉
◎里芋
◎人参
◎大根
◎なると
◎椎茸
◎小松菜
◎餅
◎調味料 和風だし/醤油/酒/塩
◎柚子皮(お好み)
⚫︎あごだし豚しゃぶ鍋
最近の1番のお気に入り鍋。家でもよく作ります。野菜が煮えるのを待つ間に肉をしゃぶしゃぶで食べられます。豚肉だけでなくブリやタイやタコなどの魚介もオススメ。スープも美味しいのでそのまま食べてもいいし、ゴマダレやポン酢など好みのタレに変えられるので飽きずに最後まで楽しめるのが魅力☆
<材料>
◎あごだしスープの素
◎豚肉
◎お好みでお刺身
◎長ネギ
◎水菜
◎モヤシ
◎えのき
◎ダレ(ゴマ、ポン酢など)
最後に
オススメのお鍋のレシピ本をご紹介
1〜2人用の一目惚れした可愛い土鍋です♪
テント泊の朝食☆こちらもオススメ!!
雪山テント泊デビューにオススメのテン場情報はこちら↓
雪山テント泊の装備についてはこちら↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪
「雪山テント泊にオススメの山ごはん☆鍋レシピ」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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