今年の雪山シーズンが始まりました。11月末に麓の水上でも積雪したという谷川岳でシーズンインです。

12月初旬のこの時期は土と雪がミックスの中途半端な積雪の山が多く、アイゼンで雪上歩きができる場所が少ないように感じます。今年は例年より早く雪山を楽しむことができました。

まだ積雪が少なくて所々、土や岩が露出してる箇所もあり、雪の谷川岳特有の真っ白な稜線を拝むことは叶いませんでしたが…久しぶりの冬靴&アイゼンでサクサクと雪の上を歩く。それだけでテンションが上がります。

暑いくらいの気温でスタートしたのに一気にガスガス&強風でホワイトアウト状態(笑)シーズンインでいきなり雪山らしい洗礼を体感してきました。

この日が2021年最後の登山となってしまいました。今年は登山回数が極端に少なかった1年でした。早くコロナが終息して気兼ねなく遠征登山ができるようになることを願っています。

このコースのオススメPoint

「谷川岳」は日本百名山の一座で、トマノ耳(1,963m)とオキノ耳(1,977m)と呼ばれる2つの頂きを持つ双耳峰。

今回は雪山メジャーコースの天神平からのピストンコース。ロープウェイを使って一気に標高を上げられるので、スタートから雪上歩きが楽しめます。先行者もいたのでトレースはバッチリ。まだ積雪量も少なくて歩きやすいのでシーズンインの足慣らしにも最適なコースでした。

トマノ耳・オキノ耳のどちらの山頂からも360度の大パノラマです。今回は天気に恵まれず叶いませんでしたが…。晴れていれば越後駒ヶ岳、尾瀬の山々、赤城山、草津白根山、浅間山、苗場山などたくさんの山々を見渡すことができます。もっと積雪量が増えれば山頂まで続く真っ白な稜線迫力満点の雪庇に魅せられるでしょう。

水上インターから20分なのでアクセスしやすいのも魅力。スキー場なので道路も除雪されるので安心。融雪剤が撒かれていて凍結防止も万全です。駐車スペースも多いので土日でも満車の心配もなさそう。平日でも登山者が多い人気の雪山だと思います。

標高1320mの天神平までロープウェイで約10分。

ロープウェイを降りて右側に登山入口の看板あり。ここから登っていきま〜す♪

避難小屋まではなだらかなアップダウン。雪がモフモフで早くもテンションが上がります⤴︎

あっという間に熊穴沢避難小屋。この小屋は2月になると埋まってしまうんだとか…

小屋を過ぎたら徐々に急登になってきます。

天狗の留まり場で小休止。

山頂に近づくにつれて雲が増えてきて…

風も強くなって冬山らしい寒さを体感。

トマの耳に到着〜残念ながら濃い霧の中で真っ白でした。

降りようとした次の瞬間。一瞬だけ青空が見えました〜♪

もしかしたらこのまま晴れるかも…と期待を込めてオキの耳を目指します。

しかしホワイトアウト状態…うっすら残るトレースを頼りに進んでます。

無事にオキの耳に着きました。やっぱりこちらも真っ白です…(涙)

肩の小屋に戻ったところで…

また少し青空が見えてホッとします☆

熊穴沢避難小屋まで一気に降りてここでランチタイム〜

冬山の定番は温かいコレ。

スタートして15分という近さのところでテント泊する団体が…。

最後は名残惜しくてロープウェイ乗り場の前で雪遊び(笑)

注意するPoint

天候が安定せず特に冬は変わりやすい山域だと思います。

スタート時はほぼ無風、日も出ていたのでハードシェルなしでスタート。熊穴沢避難小屋までは平和な道のりでしたが…小屋を超えて稜線に出ると急に風が強くなりハードシェルを慌てて着用。ガスに飲まれて一気に真っ白、ホワイトアウト状態(笑)5メートル先に先行者がうっすらとしか見えないという展開に…。尾根沿いを進むので風が強いとかなり体温を奪われます。防寒対策も必須です。

またかなり大きな踏み抜き跡が多数存在。踏み抜くと足全体が埋まるくらいの深さのところもあり。

下りは岩や土が出ていて引っかかったり、融雪した雪と土のミックスで滑りやすい箇所もあったので慎重に降りました。

今回はワカンやピッケルの必要はなく最初から最後までアイゼン&ポールのみ使用でしたが…。積雪量や時期によってルートの状況は全く変わるのである程度の雪山経験が必要でしょう。

スタート時は青空が見えて暑いくらいの気候だったのに…

一変して先行者がうっすらとしか見えなくなるほど(笑)

登山コース

標準タイム4時間20分(登り:2時間25分 下り:1時間55分)
※夏山のコースタイム参考。積雪が多い場合はタイムが変わります

谷川岳マップ☆クリックしてみてね♪

アクセス

[クルマの場合]

 東京から谷川岳ロープウェイまではおよそ170km。関越自動車道水上I.Cから国道291号線を谷川岳方面へ14㎞(約25分)

[公共交通機関利用の場合]

◎上越新幹線「上毛高原駅」下車 「谷川岳ロープウェイ」行きバスで約50分
◎上越線「水上駅」下車 「谷川岳ロープウェイ」行きバスで約25分 

登山口 

[谷川岳ロープウェイ]  

標高1320mの天神平までロープウェイで上れるので多くの登山客が訪れています。ロープウェイ乗場は6階。立体駐車場内は約1000台、屋外の駐車場は約500台駐車可能。営業前にトイレを使うこともできました。感染対策のためか乗車人数は6人に抑えられていて安心でした。

◎21-22年シーズン 2021年12月1日 谷川岳天神平スキー場OPEN
◎乗車料金 往復2,100円
◎営業時間
[4月~11月]平日 8:00~17:00/土日祝 7:00~17:00
[12月~3月]全日 8:30~16:30(3月〜土日祝日7:00~16:30)
◎駐車場料金 平日 500円/土日祝日 1,000円 
※7時ごろ到着。営業前でもすぐに駐車することができました

小屋情報

[谷川岳肩の小屋]

ロープウェイの駅から天神尾根を約2時間半。トマノ耳の直下に建つ山小屋。
5月から11月の間は有人小屋。食事つきの宿泊も可能。冬季は休憩所として解放されています。
◎営業期間 4月下旬~11月上旬(休憩小屋は年中無休)

下山後の温泉&ごはん

[仙岩温泉 鈴森の湯]

源泉掛け流し、川のせせらぎを聞きながら浸かれる露天風呂で素敵なロケーションでした。もう少し寒くなれば雪見風呂が楽しめるでしょう。水上ICから車で10分とアクセスしやすいのでオススメ。 
◎入浴料 800円
◎営業時間 11:00〜20:00(最終19時)
◎駐車場 20台

[The Campfire Grill & Cafe Bar Minakami]

ごはんは近くのグリルバーへ。普段は定食屋さんで済ませることが多いのですが、久しぶりに筋肉を使ったので美味しい肉が食べたいってことでこちらを選びました。思っていた以上に素敵なお店でした。店内至る所にこだわりがあってとても良い雰囲気。なんと言ってもハラミステーキが最高でした。地ビールが500円とリーズナブル。近くに来たらまた訪れたいお店。

◎営業時間 11:30〜14:30/17:30〜21:30
◎定休日 火曜日
◎アクセス みなかみインターから車で5分

ハラミステーキ

地ビールが500円。

メニューはこんな感じ。

外観もオシャレな雰囲気〜♪

今回の山で使用した便利グッズ

今回久々に使ってみてその威力を体感したのが「ハクキンカイロ」。雪山テント泊の時にしか使っていなかったのですが…。ポケットに入れておけば急な天候悪化でも手を暖めることもできるし、カメラやスマホの温度低下による不具合も解消できます。

日帰り雪山登山でも充分使えます。朝家を出発する前につけて次の日の昼まで熱さを保ってました(笑) 

以前まで使っていた上記の「ハクキンカイロ専用ベンジン」が廃盤になったそうです。新しく購入したのは「ハクキンカイロ指定NTベンジン」こちらは不純物を除去しているのでいやなオイル臭さがほとんどしなくなりました。シュラフの中に入れた時のオイルの匂いが苦手だったのでオススメです。

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ちょこっと観光

[道の駅川場田園プラザ]

テレビでよく紹介されている関東で有名な「道の駅」に立ち寄り。沼田ICから車で約10分。谷川岳ロープウェイからは50分ほど。

地元の新鮮野菜・果物が買えるマーケットや、地元食材を使用したレストラン、パン工房、ビール工房、カフェなど豊富な施設。ろくろ陶芸体験、ブルーベーリー摘み体験、木工デコレーション工作体験などもあり。登山の帰りに道の駅で地元の野菜を買い込むのが毎回楽しみとなってます(笑)

野菜が安い!りんごはB級品だけど美味しかった!飲むヨーグルトは濃厚でリピートしたくなるほど☆

最後に

雪山登山を始めてからコースの参考にしてる本をご紹介します♪ とても分かりやすくルートを紹介しているのでオススメです。

比較的歩きやすい初心者向けのコースは↓

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最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「雪山シーズンインに最適☆谷川岳」の記事をお届けしました。この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。 


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