前回、「雪山テント泊できるテン場」を記事にしたので、必要な装備についてもまとめてみました。
雪山でテント泊をしてみようと考えている人はまず、冬靴やアイゼンやピッケルなどの「日帰り雪山登山の装備」それからテントやシュラフやマットなどの「夏山のテント泊装備」は揃っていると思います。なのでさらに追加して準備する装備に絞ってご紹介していきます。
雪山登山に対してハードルが高いと思っている人が多いと思います。さらにテント泊となると不安でいっぱいになるかもしれません。
ですが、ちゃんとした装備を準備して、自分の体感温度を知って防寒対策をすれば大丈夫です☆ もちろん段階を踏んでレベルアップしていく必要はありますが…。
冬は特に空気が澄んでいて、遠くの山まで綺麗に見渡せます。また霧氷、「青い空」と「白い雪」のコントラスト、朝焼けや夕焼けで輝く山々、くっきり見える満点の星空など…。冬山の景色は夏山にも負けない魅力がたくさんなんです☆
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日帰り登山では味わえない、積雪期ならではの素敵な風景、その寒さを肌で感じ、自然と一体になる感覚など…。雪上キャンプの魅力をぜひ体感してもらいたいと思います♪
目次
厳冬期用のシュラフ
まず1番重要な装備と言えるのが快適に眠る為のシュラフだと思います。寒くて眠れなかった場合、次の日の行動にも影響するのでかなり重要な装備。テントの値段にも匹敵する高額な商品なので体感温度や性能などじっくり考えてから購入する必要があります。
3シーズン用と厳冬期用ではその暖かさもサイズも全く違います。大きなシュラフをコンプレッションバッグ(圧縮袋)で圧縮して持ち運ぶことになります。 私のシュラフにはイスカのウルトラライトコンプレッションバッグLサイズがちょうどいいです。
私が使用しているのはモンベル ダウンハガー800 #0(リミット温度-14℃)
スーパースパイラルストレッチという伸縮性のあるシュラフです。
他にもよく使用されているのがイスカ エア810EX(-25℃)やナンガ オーロラ ライト 600DX(-11℃)or 750DX(-16℃)だと思います。
寒さに自信がなければワンランク上の「モンベル ダウンハガー800 EXP(-21℃)」「ナンガ UDD BAG1000DX」 という商品を検討してみてください。
マット
シュラフの次に重要なアイテムはマットだと思います。
雪の上からの想像以上の冷気によって眠れないこともあるので、冬用のマット選びもかなり重要だと考えられます。冬用のエアマットを使うのが1番最適ですが、コストを抑えたいなら夏に使用しているマットにプラス1枚追加して2枚重ねで使用するのがいいでしょう。
収納サイズが小さくて軽量、快適に眠れる冬用エアマットが1番のオススメ↓
サーマレスト ネオエアXサーモ (Rサイズ 28,000円+税)
価格を抑えたいならモンベル↓
モンベルのエアマットは90cm、120cm、150cm、180cmから選べるので、背の低い女性なら価格が安い短いエアマットを使用してもOK!!
モンベル U.L. コンフォートシステム エアパッド150 (定価 9,000円+税)
私はエクスペドのダウンマット+モンベルのフォームパッドの2枚使用です。
EXPED DOWNMAT LITE 5 S(定価 14,500+税)
モンベル フォームパッド150(定価 4,400円+税)
ランクが上のDOWNMAT 9であれば1枚だけで耐えられるはず。
シュラフカバー
冬はテントの内側に霜が張って、それが水滴となって落ちてくるのでシュラフカバーも必需品です。
1枚プラスされただけで保温効果も上がります。
使用しているのはモンベル ブリーズ ドライテック スリーピングバッグカバー
ちなみに厳冬期以外のシーズンは180gとかなり軽量でコンパクトになるモンベル ブリーズドライテック U.L.スリーピングバッグカバーを愛用しています。
大型ザック 60ℓ以上
厳冬期のシュラフだけでもかなりのスペースを取ってしまうし、アイゼン&ピッケルなどの冬装備、さらに防寒着も増えるので大きい容量のザックが必要になります。
私が使用しているのはマムートの女性用モデル「ヘラ ガイド(55L+15L)」背面サイズを変えることが出来るので体にフィットします。
今も昔も変わらず人気の高い大型ザックと言えば…代表的なのはグレゴリーのバルトロじゃないかと思います。
雪用ペグ
雪上だとテントに付属しているペグは使えません。
自作の竹ペグやU字ペグを雪の中に横にして埋めたり、ペグを十字にして埋めたり、ロングペグなどを使用します。
イーストンの62㎝ロングペグが深く差し込むことができ、抜くのも簡単!! 撤収も楽なのでとても便利です。
ショベル
設営場を整地したり、ペグを埋めたりするのに必要。 残雪時の踏み抜きから脱出するのにも使えます。
ブラックダイヤモンドのこのモデルを使っているのですが、比較的軽くて、持ち手が長くなる。そしてシャフトとブレードを分離できるので収納しやすいのでオススメです。
作業用手袋「防寒テムレス」
コスパ最強商品。BCや雪山登山で使用している人がかなり多い人気の手袋。安いのに温かいテントを設営するときの必需品です。テムレスと言えば水色のイメージが強くかなり目立っていましたが、2018年12月に念願の黒バージョンが発売されました。
ブラシ
雪を払うのに必須アイテム。バックや靴についた雪を払う。テントに付いた霜を落とすなど…。
靴は中が凍らないように袋に入れてシュラフの中に入れておくのが安心です。紙で湿気を取ったり、使い捨てカイロを靴の中に入れておくこともあります。
※テント内に入れてても靴の中が冷えきってしまって、次の日冷たい思いをしたことが…(笑)
すべての装備をテントの中に入れる前にしっかりブラシで雪を取り除いておかないと、水が溜まってしまうので注意が必要です。
ブラシは100均に売っている小さくて軽いもので十分です。
厳冬期用ダウンジャケット
夏秋に使用しているダウンだと寒さに耐えることが難しいと思います。ダウン量が多くても軽量なモデルがたくさん発売されています。
いま私が気になっているのが、Teton Bros. が満を持してリリースするハイブリッドダウンジャケット「Hybrid Down Hoody」です。
迷った上で購入したのはリーズナブルなこのシリーズ↓
ダウンパンツ&ダウンシューズ
ダウンパンツは夏秋でも使う人がいるので持っている人が多いと思いますが、ダウンシューズ(象足とも呼ばれています)は雪山テント泊では必須アイテム。そのまま外に出て雪の上を歩いたり、寝るとき足が冷たければそのまま履いて寝ます。
ダウンシューズはMOUNTAIN EQUIPMENT以外にもイスカやナンガなど色々な種類が出ています↓
ハクキンカイロ
最初のころは使い捨てカイロを多様していたのですが、ハクキンカイロに出会ってからテント泊では手放せなくなりました。熱量使い捨てカイロの13倍☆ 寝るときはもちろん、行動中はスマホやカメラのバッテリーを低温から守れます。
プリムス ウルトラガス缶
氷点下でも安定して利用できるガス缶を用意します。よく見るハイパワーガスは0〜15℃くらいの春から秋用なので雪山では役に立ちません(笑)
スノーフライ
スノーフライは積雪によって隙間が塞がれて酸欠にならないように通気性がある素材でできています。雪や風が下から吹き込まないようになっているので保温効果もあります。
雪山ではスノーフライがないとテント泊ができないと思ってましたが、残雪期や天候が安定している場合は換気に気をつければなくても今のところ大丈夫です。テント場で見てもスノーフライを使っているのは半分くらいの印象。
※防水加工がされていないので雪ではなくて雨が降りそうな天候の場合は注意が必要です。
日焼け止め対策
行動中+テント設営&撤収+食事など長時間紫外線を浴び続けることになるので、日焼け止め対策も万全にしておきたいところですね♪ 雪焼け対策の強力日焼け止めクリーム、手袋をしたまま簡単にこまめに塗ることができる透明スティック状の日焼け止めもオススメです☆ また唇も紫外線でかなり乾燥するのでUVカットのリップも必需品です。
最後に…
ここまで紹介した装備が揃っていれば、厳冬期の雪上テントでも寝ることはできると思います。
シュラフの中に入ってしまえば暖かく過ごせます。しかしそれ以外のテントを設営&撤収する、外で食事をするなど作業をしている時がとにかく寒いんです(笑)
というわけで寒さ対策として今年、導入したアイテム達です↓
左から、重ね着する為に軽量のユニクロの「ダウンベスト」。
冷え防止の為に濡れたらすぐに交換するので毎年買い足している「インナー手袋」。
防寒テムレスは独特のブルーからブラックへ変更しました。
靴下の上、ダウンシューズの下にフリースの靴下モンベルの「クリマプラス100 ソックスフィット」。
また作業をしているときに背中(腰)が出てしまうことがあるのでポケット付き腹巻き「アクシーズクイン クイックハラマキ」これにハクキンカイロを入れてお腹も温められます。
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最後までお読みいただきありがとうございます♪
「雪山テント泊の装備」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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