GW直前、混雑を避けるために少し早く休みをもらい東北の青森、岩手県に遠征登山に行ってきました。
鳥取県の伯耆大山の時と同様に深夜バス利用、現地ではレンタカー利用で観光も兼ねた贅沢で充実の山旅☆
残雪の雪山で最後の雪上歩きを楽しみつつ、プラスαで東北の観光&グルメをセットで満喫するという遠征登山シリーズです♪
まず最初に向かったのは青森県の最高峰1625mの「岩木山」。津軽富士とも呼ばれていて、美しく裾野を広げる姿は弘前市、またその周辺どこにいても間近に見えて大迫力でした。
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関東近郊の人たちの富士山同様に、津軽の人たちに愛されているんだと感じたこの岩木山。静かな雪上歩き、岩登り、急斜面のアイゼン歩き、山頂からの360度の眺望etc…と魅力ある山登りを楽しんできました。
東北遠征Part2の八幡平のレポートはこちら↓

東北遠征Part3の八甲田山のレポートはこちら↓

目次
このコースのオススメPoint
まず弘前市内からすぐに美しく裾野を広げたその姿を見ることができます。迷うことなく登山口にたどり着けるはずです(笑)
登山口から8合目までも迷いようのない一本道。広い登山道とまっすぐと続く道はずっと先まで見渡せ気持ちよく歩けます。緩やかな登りの樹林帯の中、ゆったりと静かな山歩きを楽しめます。
8合目からのリフト沿いは急登。一気にリフト上までたどり着いたらそこからは岩登りです。雪は少し残ってましたが凍ってるところはなかったのでアイゼン無しでも大丈夫。
そして山頂からは、念願の360度の大展望です。八甲田連峰や津軽半島の権現崎と十三湖、なだらかな弧を描く七里長浜、天気が良く空気が澄んでいれば北海道まで見渡せます(残念ながらこの日はモヤがかかって北海道までは確認できず…)

嶽温泉奥の駐車場からスタート♪鳥居の横を通過して登山道へ!

最初はこんな感じの平坦な登山道です…。

しばらく歩くと右側に岩木山がちらっと見えてきます♪

岩木山をアップで☆ちょっとわかり辛いですが、弘前市方面から見る山頂は3つの凹凸があってちょうど「山」という漢字のように見えるそうです。

振り返ると遠くまで見渡せます。ちょっとモヤがかかって見えづらいのが残念…。

津軽岩木スカイラインの終点。急に道路が見えてきました。

8合目の駐車場。除雪はほぼ終わってるようです。

リフト沿いを登って行きます。 なかなかの斜度でした…。

9合目付近で熊の目撃情報あり…こわい…。

リフトから約5分地点。ここでアイゼンを外して岩登りスタート!

鳳鳴(ほうめい)ヒュッテはドアが壊れていました…。

鳳鳴(ほうめい)ヒュッテの中を撮影。

結構ごつごつしてます。岩木山だからやっぱり岩を登るのか…なんて考えながら黙々と登ってました(笑)

山頂到着〜♪この辺りだけ雪が多く残ってました。でも踏み抜き跡だらけ(汗)休憩するのにも場所を選ばないと…。

山頂標識と鐘のモニュメントが立つ岩木山の頂上。

1200年前に創建されたという岩木山神社奥宮。

青い空の中の下山★北アルプスの人気の山みたいに、岩に○印が付いていないところが東北の山っぽいです…。
注意するPoint
津軽岩木スカイラインの開通はゴールデンウィーク。この有料道路を使えば8合目までクルマでアクセス可能なのですが…。開通前なので嶽温泉から片道2時間以上歩くことになります。
スカイラインの終点の8合目からリフトに沿って急斜面を登っていきます。雪解けが進んでいてグサグサな雪だったので、アイゼンを効かせればスリップせずに登れました。ただ雪質次第では怖い斜面だと思います。雪の状況次第で注意が必要な箇所です。
この日ほとんど風はなかったですが、リフト上の鳥海山辺りから遮るものがなくなるので風が強くなる場所かもしれません。
また山頂はまだ雪が残っていたのですが、かなり大きな踏み抜き跡だらけでした。岩場も多くもう少し暖かくなったら危険なのだろうと感じました。山頂付近は注意して歩いた方がいいと思います。
●装備について
登山口から雪があるものの緩い登りグサグサの雪質だったためアイゼン無しで歩き、8合目手前の急斜面が出てきたところでアイゼン装着。 リフト上の鳥海山から5分くらい進んだ箇所で岩が出てきたのでアイゼンを外し、そこから山頂まで雪が所々残ってましたが凍った箇所はなかったです。
登山コース
標準タイム7時間15分(登り:4時間10分 下り:3時間05分)
[登り]嶽温泉 170分 スカイライン8合目 50分 鳳鳴ヒュッテ 30分 岩木山山頂
[下り]岩木山山頂 25分 鳳鳴ヒュッテ 35分 スカイライン8合目 125分 嶽温泉
アクセス
新宿駅から高速バスで弘前駅
弘前駅からレンタカーで登山口まで移動
◎高速バス
[行き]4,500円(新宿駅から弘前駅ウィラーエクスプレス)
[帰り]6,000円(弘前駅から新宿駅ジャムジャムライナー)
◎レンタカー
4日間 20,405円
[クルマの場合]
東北自動車道「大鰐弘前IC」からアップルロード経由で約40分
青森市内から約1時間。JR弘前駅から約40分
[公共交通機関利用の場合]
JR奥羽本線弘前駅から弘南バスで枯木平行きに乗り、獄温泉バス停にて下車(約55分、1日7便)
登山口
[嶽温泉登山口]
岩木山の獄コースの登山口。登山口の脇にある駐車場あり。獄温泉バス停にトイレあり

登山口の嶽温泉「山のホテル」
[岩木山八合目]
8合目まで車で上れる眺めのよい有料道路、全長約10㎞の間にカーブが69もある津軽岩木スカイラインの終点。トイレや休憩場を完備。
※4月下旬に開通(2018年は4月28日から普通車1800円)

8合目の駐車場
小屋情報
[鳳鳴(ほうめい)ヒュッテ]
9合目にある避難小屋。1964年秋田県立大館鳳鳴高校の山岳部員が遭難したことを悼んで建てられたそうです
◎通年(無人)
この遭難事故についてノンフィクションの本が出てます↓
<内容(BOOKデータベースより)>
昭和三十九年一月、青森県の岩木山で秋田県大館鳳鳴高校の山岳部員五人が遭難、四人が死亡する事故が起きた。連日の大がかりな捜索にもかかわらず、五人の行方はわからない。岩木山は津軽富士といわれる霊峰だが、標高わずか一六二五メートルの単独峰だ。一体、五人に何が起きていたのか…。ただ一人の生還者の証言をもとに、地元の関係者、捜索隊、警察などの状況を丹念に取材。猛吹雪のなかをさまよいながらも、最後までお互いをかばい合う五人の生と死の軌跡を描き出す、感動のノンフィクション。第八回開高健賞受賞作。
宿泊施設情報
[グリーンパークもりのいずみ]
かけ流しの温泉「村いちの湯」。さらっとした肌がツルツルになる気持ちよいお湯でした。 各部屋にキッチン付き、コインランドリーもあるので登山後の衣類を洗濯できるのは遠征中には魅力的なポイントでした。
◎日帰り入浴 350円
◎和室6帖(素泊まり) 4320円〜

珍しいキッチン付きのお部屋
下山後の温泉&ごはん
[嶽温泉 山のホテル]
◎日帰り入浴 500円(〜15:00まで)
◎岩木山バッジ1 432円
◎岩木山バッジ2 432円
岩木山のバッジの情報も載ってる東北地方の山バッジコレクションはこちらです↓


嶽温泉「山のホテル」売店では登山バッジの他にも可愛らしい小物がたくさん売ってました★

嶽温泉「山のホテル」売店
[大正浪漫喫茶室]
岩木公園近くにある大正時代にタイムトリップしたような雰囲気の喫茶店。
岩木山を背景に高台の庭園が眺められる洋館です。 地元食材を使用した料理やアップルパイは格別。
◎営業時間 9:00~17:00(さくらまつり期間中は時間延長あり)
◎定休日 無休
◎駐車場 60台、バス5台(無料)

青森県産の林檎を使った人気のアップルパイ7種類から選べるセット770円♪
ちょこっと観光
今回の東北遠征の1番の目的は弘前公園の桜でした。青森県の開花、見頃を狙って日程を決めたのですが…。初日は蕾だった桜が暖かい日が続いたので最終日は満開に〜♪
そして今回どうしても撮影したかったのは、自分が登った岩木山と桜のツーショットです↓

岩木川河川公園からの岩木山

同じく岩木川河川公園からの岩木山
最終日ちょうど満開になった弘前公園の桜も満喫してきました☆

弘前公園、外堀の満開の桜たち☆

岩木山&桜&弘前城

外堀の桜ライトアップ☆

公園内のライトアップされた桜
そして青森と言えばリンゴ。岩木山に向かうアップルロードでは道路沿いにリンゴの無人販売が…。1袋(3.4個)100円と激安で美味しいのでオススメです↓

道路沿いの「りんご売り場」1袋100円
残雪の岩木山と桜を同時に楽しめるGW前は東北遠征にオススメのシーズンだと思います☆
1日たっぷり楽しめる魅力が盛りだくさんの「弘前公園の桜」も見る価値あり。
最後に
全国の百名山の情報が詳しく載っているこの本、いつも参考にしてます。百名山制覇を目指す方にオススメ↓
最近発売されたこの本、情報量も多くて迫力ある3Dイラストで分かりやすい!! 鳥瞰図がとにかく眺めるだけでも楽しい!! 百名山に登る前も登った後も楽しめる1冊↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「桜と残雪登山を楽しむ岩木山」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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