今回の九州遠征、メインとなるのが「九重連山」です。
登山口へのアクセスも良く、コースも豊富。 初心者でもハイキング感覚で、大パノラマが味わえる人気の山です。
九重といえば初夏のミヤマキリシマの群生が有名ですが…。
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この時期は、ふかふかの落ち葉の絨毯、紅葉の屋根、キラキラ光る黄金色のススキ、遠くまで見渡せる湿原、真っ赤に染まる大船山御池の紅葉、法華院温泉、坊ガツルから眺める満点の星空etc…。そんな魅力がふんだんに盛り込まれた九重連山を楽しんできました。
目次
このコースのオススメPoint
九重連山(くじゅうれんざん)は、大分県に位置する火山群の総称です。火山群の主峰は「久住山」。最高峰は1791mの「中岳」。ほかにも「大船山」「三俣山」「平治岳」など1700mを超える山々が東西13kmに渡って連なっていて「九州の屋根」とも呼ばれています。
中級登山者の間では「くじゅう17サミッツ」と呼ばれる九重連山にある1700mを超えた10山を回るという季刊誌の企画にチャレンジする人が多いそう。せっかくなので、連山縦走にチャレンジしてみたいということで…。10山すべては無理ですが「くじゅう17サミッツ」の中の5座登頂を達成してきました。
●長者春登山口から坊ガツル野営場
コースは長者春登山口から入山して「坊ガツル」へ。 テントを設営してまずは御池の紅葉が有名な大船山を目指します。
北大船山に寄ってから破線ルートを通って立中山へ。この破線ルートへの分岐が見つけられず…。また薮をかき分けて進む道に苦戦して時間を大幅にロス。
●坊ガツルから大船山①座&北大船山②座
●北大船山②座から立中山
●立中山から鉾立峠を経て白口岳③座
白口岳、中岳、天狗ヶ城は順調にクリア。「久住わかれ」からはとても分かりやすい登山道。全く異なった雰囲気の硫黄山、平坦で砂浜のような北千里ヶ浜を経て、ゴールの法華院温泉に日没前に無事に辿り着くことができました。
●白口岳から中岳④座
●中岳から天狗ヶ城⑤座。法華院温泉山荘で入浴後、坊ガツルでテント泊
そしてこの山の1番の魅力は「坊ガツル」で過ごすひとときだと思います。 日帰り登山では味わうコトのできないテント泊の醍醐味は、夕焼け&星空&翌朝の日の出を観ること。そして外で食べる美味しいご飯、雄大な山の景色。
今回は一面に広がる満点の星空を見ることができました。まるで天然のプラネタリウムのようなその空は言葉が出ないほどの美しさでした♪
私のカメラ技術ではこんなに綺麗な星空を残すことはできないだろうと早々に撮影は諦め、心に焼き付けることに専念(笑) 写真がなくて申し訳ありません…。ここに泊まる機会がある方は自分の目で実際に見て欲しい絶景です。
●翌日、坊ガツルから長者春へ下山
平和な湿原&木道歩きをしたと思ったら、火山の荒々しい風景に出会ったり…。
岩場登り、砂地歩き、破線ルートの藪漕ぎありとハードな縦走も体験できる。
そして登山の疲れを「法華院温泉山荘」の温泉で癒し、「坊ガツル」でテント泊の醍醐味も十分に味わえる…。
とにかく様々な顔をみせてくれるとても素敵なくじゅうの山。1泊2日で山の魅力をたっぷり満喫できるコースです。
注意するPoint
段原から立中山への破線ルートの入口がとても分かりにくかったです。テープで印があったのですが、看板が割れて文字が見えなくてルートを探して数十分、彷徨うことに…。
※破線ルートとは…
道が解りづらかったり、廃線に近かったり、難易度が高い、
いわゆる難ルートのこと。
破線ルートは短い間隔でテープのマーキングがしてあります。慎重にテープを確認しながら進めば大丈夫でしたが、道を間違えないようにかなり神経を使います。
さらに目線の高さの薮をかき分けて進む道が多い。この時期、葉っぱが落ちているので、小枝が顔に刺さりそうになったり、衣類やザックに引っかかるので進むのが大変でした。
帽子にかけておいたサングラスが何度も引っかかって落ちたり、ザックに付いていたコードが無くなっていたりしたので、身に付ける物にも注意が必要なルート。
いくつも山を超えるのでアップダウンが多い。急登の距離は長くないですが思った以上に体力を消耗します。また黒土で滑る斜面、梯子やロープを使う箇所もあるので慎重に…。
登山コース
標準タイム 12時間20分
[1st DAY] 10時間50分
長者原 70分 雨ヶ池越 40分 坊ガツル 90分 段原 20分 大船山 20分 北大船山 40分 立中山分岐 50分 立中山 15分 鉾立峠 70分 白口岳 35分 中岳 10分 天狗ヶ城 30分 久住わかれ 145分 法華院温泉山荘 15分 坊ガツル〈テント泊〉
[2nd DAY] 1時間30分
坊ガツル 40分 雨ヶ池越 50分 長者原
アクセス
[クルマの場合]
熊本空港から長者原まではおよそ70km。1時間30分。
[公共交通機関利用の場合]
◎阿蘇くまもと空港からのアクセス
くまもと空港 50分 熊本駅前 3時間40分 牧の戸峠 10分 長者原登山口
◎九州産交バス
阿蘇駅 60分 瀬の本 20分 牧の戸峠 10分 長者原登山口
登山口
[長者原登山口]
久住山、大船山、黒岳など九重連山への登山口。豊後中村駅が表玄関で、九重登山口、牧ノ戸峠にバス便がある。別府駅からも亀の井バス・くじゅう高原線でアクセスできる。
◎九重登山口駐車場 約490台
◎JR久大本線「豊後中村駅」から日田バスで九重登山口バス停(長者原)(54分、940円、1日6~7便)
[長者原ビジターセンター]
◎開館時間 9:00〜16:00(5〜10月は17:00閉館)
[牧ノ戸峠登山口]
標高1,330 mにあり、くじゅう連山にアタックする最も多くの人が利用する登山口。「やまなみハイウェイ」の最高地点。公共交通機関でアクセスする場合は豊後中村駅が表玄関となるが、別府からも牧ノ戸峠へはバス便がある。
◎牧ノ戸峠駐車場 約200台
◎JR久大本線豊後中村駅から日田バスで牧ノ戸峠バス停(1時間4分、980円、1日2便)
[牧の戸峠レストハウス]
◎営業時間 8:30〜17:00
◎大船山バッジ 550円
◎久住山バッジ 550円
◎中岳バッジ 550円
◎三俣山バッジ 550円
◎手ぬぐい 1200円
九重山のバッジの情報も載ってる九州地方の山バッジコレクションはこちらです↓
テント場情報
[坊ガツル野営場]
「坊ガツル」は九重連山のほぼ真ん中に位置し、とても広くて100張ほど幕営可能だそう。約15分の場所にある「法華院温泉山荘」で温泉にも入れるし、飲み物や酒やお菓子などを調達可能です。
◎宿泊施設 テントを持参
◎共用施設 トイレ・炊事場(トイレは電灯&トイレットペーパーなし)
◎営業時間 終日解放
◎利用料 無料
宿泊施設情報
[法華院温泉山荘]
標高1,303mにある一軒宿、交通手段は徒歩のみ。九州最高所の温泉は5人くらい入れる内湯のみです。
◎入浴料 500円(モンベルカードで半額)
◎タオル 100円
◎缶ビール 300円(下界と変わらない価格)
◎缶コーヒー 150円(下界と変わらない価格)
◎名物山小屋だんご 200円(いもあんがオススメ)
ちょこっと観光
最終日は坊ガツルから下山するだけ。飛行機の最終便までの時間たっぷり観光を楽しんできました☆
まずは登山口から「やまなみハイウェイ」ドライブを楽しみながら有名な観光スポットへ。
[九重“夢”大吊橋]
歩道専用としては日本一の高さを誇る吊橋。九州を代表する絶景スポットであり、紅葉の名所としても知られています。標高777mから望む360度の大パノラマ。 遠くにさっきまで居た「くじゅう連山」が横たわる天空の散歩道を歩いて来ました。
長者原登山口からクルマで15分と近いのでぜひ立ち寄ってみて欲しい場所です♪
◎大人 500円
◎受付時間 8:30〜16:30/8:30〜17:30(7〜10月)
[別府海浜砂場]
そこからさらに足を伸ばして別府方面へ。全国で最も多い源泉数を誇る「おんせん県」と言われている大分です。せっかく九州まで来たので有名な温泉にも浸かっておきたいところですよね…。 波音を聞きながら海辺で砂湯に入れる癒しのスポット「別府海浜砂場」で砂風呂体験。
実はこの旅で1番楽しみにしていた場所なんです。浴衣に着替え、波打ち際にある砂湯へ。目の前には青い海と青空。聴こえてくるのは波の音。音と一緒に吹いてくる心地よい風に当たりながら、ポカポカと温かい砂に埋まれば疲れた体がほぐされてリラックスできます☆
「九重“夢”大吊橋」からはクルマで1時間ちょっとです。熊本空港に戻るには2時間ほどかかってしまいますが、時間に余裕があれば体験してみる価値ありです。
◎営業時間 8:30~18:00(3月~11月)
9:00~17:00(12月~2月)
◎入浴料 1030円
[麺処 勢吉うどん]
お昼ごはんはやっぱりご当地グルメが食べたい!! ってことで別府IC近くのうどん屋さんへ。大分名物「とり天定食」「だんご汁定食」のほかにも丼もの、寿司セット、うどん、そばなど豊富なメニューが魅力。
◎とり天定食 700円
[ラーメンダイニング くすのき]
〆は空港に戻って「熊本らーめん」。
◎熊本ラーメン 750円
◎太平燕 980円
最後までお読みいただきありがとうございます♪
「平成最後の紅葉&テント泊の醍醐味を満喫☆九重山」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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