令和初登山に選んだのは「蝶ヶ岳」です。 

「蝶ヶ岳ヒュッテ」初めて雪の上でテント泊した思い出のキャンプ場 雪を被った穂高連峰の絶景に魅了され、本格的に雪山登山を始めるキッカケとなった場所でもあります。

そして、思い入れが深いもう1つの理由は…。「蝶ヶ岳ヒュッテ」でBS番組の撮影中の藤井フミヤさんに遭遇。一緒に写真を撮って頂いたり、目の前で弾き語りの生ライブ♪ 山の上という非日常の空間で「TRUE LOVE」「Anather ORION」などの名曲を聴くという、夢のような1夜でした。 

そんな思い出のある「蝶ヶ岳」に徳沢からピストンで5年ぶりに登ってきました。

また、北穂高岳から下山して2日間は雨が降ったり止んだりのあいにくの天気。徳沢のテントでのんびり過ごし、2つの小屋を行ったり来たりして色んなグルメを満喫。

「徳澤園」は登山途中で立ち寄る人も多くとても賑やか。訪れた人は必ず食べるんじゃないかと思う人気のメニューがたくさん☆ 一方、「徳沢ロッヂ」は宿泊者以外はあまり利用しないので比較的空いていて静か。ラウンジではゆっくりと流れる時間の中、食事を楽しめます。 

 

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そんな2つの異なった雰囲気の小屋のグルメもまとめて紹介していきます。 

このコースのオススメPoint 

常念山脈の主峰蝶ヶ岳」は標高2,677m。 今回は徳沢から長塀尾根(ながかべおね) で山頂を目指します。テントは徳沢に置いてアタックザックでピストンです。余裕があれば蝶ヶ岳で1泊して、夕焼け、星空、朝日を楽しむのもオススメのコース☆ 

徳沢から蝶ヶ岳までの標高差は約1000m。登り始めでいきなり急登、しかも展望が少なくて長い樹林帯です。 
そんな樹林帯を頑張って登り続けた人に与えられるご褒美北アルプスの大パノラマ 突如展望が開けて、雪を被った槍穂の稜線迫ってくる。雪と岩と空のコントラストも絶妙。実際に登った人にしか分からない感動の景色です。 

山頂からは表銀座の山々・北鎌尾根から槍ヶ岳・南岳・北穂高岳・涸沢カール・屏風岩・奥穂高岳・前穂高岳・明神岳を一望できます。 

蝶ヶ岳を目指すには徳沢以外にも「横尾」から、三股」から、「常念岳」からの縦走コースなど、色んなルートが楽しめるのもこの山の魅力。また公共交通機関利用で登れる北アルプスということで人気も高い山です 

GWはたっぷり残雪があるので夏より段差が少なくて登りやすい。樹林帯は直射日光の影響を受けないので暑くもなく寒くもないちょうど良い気候そしてこの時期はまだ虫で不快な思いをすることもなし!! 

蝶ヶ岳」を目指すなら、この時期このルートはオススメだと思います♪ 

徳澤園の横に長塀尾根の入口。令和1発目の登山スタートです。

すぐに残雪あり。しばらく土と雪のMIXの道を進む。

登り始めは晴れていたのに…。

右側から急に雲に覆われ小雪が舞う…不思議な天気。

長〜い樹林帯。展望が望めないのは残念ですが、強風、直射日光の影響は受けません…。

長塀山(ながかべやま) に到着。山頂は雪に覆われているので分かりにくい。

妖精ノ池に到着。池はまだ雪に覆われています。霧が出ていてとても幻想的な雰囲気でした。

そして森林限界を越えると槍穂の稜線が目に飛び込んできます。 上部は雲がかかってしまって残念…。

やっと山頂も見えてきました。

写真だと伝わりにくいですが…山々が背後から迫ってくるすごい迫力です!!

右端に蝶ヶ岳ヒュッテも見えてきました☆その先は常念岳へと続く稜線です。

徳沢から4時間半ほどで蝶ヶ岳の山頂に到着。

山頂からのこの景色がホント最高なんです。白銀の槍・穂高連峰。常念から燕岳へと続く綺麗な稜線は北アルプスを代表する絶景☆

蝶ヶ岳ヒュッテのテン場。ちょうどこの辺りが初雪上テント泊をした思い出の場所。

もう1つの登山口「三股」方面。安曇野の街もよく見えてます☆

小屋から少し進むと「瞑想の丘」と呼ばれるところに展望指示盤があります。

「瞑想の丘」からの展望。左から奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・南岳。右下の巨大な岩壁が屏風岩。

そして槍ヶ岳。どの角度から見てもカッコイイ〜♪

登ったばかりの北穂高岳を眺めるという、なんとも感慨深い経験。 しかも平成最後の山と令和最初の山☆

 

下山はあっという間。徳澤園に戻ってきました。徳沢に来てから初めてテン場から山々が見えました。

最後の夜。テントを撮影してみました。

注意するPoint 

長塀尾根(ながかべおね) はとても長く厳しいので、ペース配分を考えながら登ることを心掛けます。 全体的にトレースがしっかりあり、ステップになっているので歩きやすいです。斜面が急になってきたところがアイゼン装着のタイミングだと思います 

急登を越えると次第に傾斜が緩まってきますが、迷いやすい箇所もあるのでテープやリボンを見失わないように…。 
稜線に出たら風の影響を受けやすいので防寒類は必須です。 

また下山時はシャーベット状の雪質なので滑りやすく、残雪・氷結箇所がところどころ出てきて、アイゼンを外すタイミングが難しいです…。アイゼンを外した後のスリップにも要注意です。 

登山コース 

1st DAY 停滞日 徳沢キャンプ場〈テント泊〉  

2nd DAY 停滞日 徳沢キャンプ場〈テント泊〉   

3rd DAY コースタイム7時間40分
徳沢 3時間40分 長塀山 1時間 蝶ヶ岳 3時間 徳沢キャンプ場〈テント泊〉   

4th DAY コースタイム2時間
徳沢 1時間 明神 1時間 上高地 

小屋グルメ 

停滞していたので、結果的に徳沢のキャンプ場で4泊しました(笑)4泊しても2800円。
食事も充実してるし、お風呂は徳沢ロッヂを利用できる。どこも混んでて宿泊費が高くなるGWにこんなに安く楽しめました☆
そんな徳沢の2つの小屋のグルメを紹介していきます。

氷壁の宿 徳澤園 

上高地バスターミナルよりおよそ7km、徒歩で約2時間。広々とした草原のキャンプ場の目の前にある山小屋。徳沢キャンプ場から見える前穂高岳東壁は、井上靖の長編小説『氷壁』の舞台となった「徳沢小屋」が「徳澤園」。 

暖炉と木の温もりにあふれたラウンジ。相部屋は2段ベッドタイプの個性あるデザインの客室。宿泊客のみ14:00〜20:00までお風呂の利用が可能です 山小屋とホテルのあいだのような存在で、
かつては牧場だったいう芝生のキャンプ場は居心地がよく、登山をしないキャンプ目的の人も多い。

併設されている「みちくさ食堂」で販売している「ソフトクリーム」、「山の手作りカレー」は山小屋のレベルを超えていると思います。

◎営業期間 4月末~11月上旬 
◎山荘標高 1550m 
客室数 20室(相部屋あり 
外来入浴 不可 

みちくさ食堂
7:00~14:00(食事)7:00~19:30(喫茶) 

「みちくさ食堂」では券売機が導入されてました。

立ち寄り登山者に大人気の「山の手作りカレー」950円

こちらは11〜13時限定の高菜チャーハン950円

2時間歩いた人しか食べられない徳沢園のソフトクリーム(450円)

新メニュー「コーヒーソフト」はきめが細かく濃厚な甘さのソフトクリームにコーヒーの苦味がプラスされた大人の味が楽しめる1品☆

はちみつ&ブルーベリートースト550円。天然酵母を使用した食パンが美味。

豪華な朝定食1300円。テント泊なのにこんな朝食を食べられるなんてホント贅沢です♪

徳澤園の大福。行動食にぴったり☆

 

【キャンプ場】 
幕営数 約100張
◎幕営料 700円 

さすがGW。色鮮やかなテントで賑わってました。

公衆トイレ。毎日業者の人が清掃に入っていて綺麗でした。

 

徳沢ロッヂ 

徳沢地区に2件ある小屋のうち、上高地から歩くと手前にあるのが「徳沢ロッヂ」。 2016年春にリニューアルしたばかり。宿泊しない人でも、ラウンジでの軽食・喫茶が利用可能。外来入浴も受付てます。 

以前までは脱衣所に鍵が付いていないのでテント泊の場合、貴重品の管理に困っていましたが、入り口に無料のコインロッカーが新設されてました!! 

途中休憩の立ち寄りの場合、ほとんどの人が徳澤園を利用するのでこちらのラウンジは比較的空いていて快適に過ごせます。静かでゆったりとした空気が流れる空間でのんびりお茶やスイーツ、お酒を楽しめます♪ 

◎営業期間 4月末~11月上旬
◎山荘標高 1550m
客室数 11室相部屋あり 
外来入浴 15:00~20:00(受付終了は30分前) 
 入浴料金 大人800円 

カフェラウンジ 8:00~20:00
売店 8:00~20:00 

宿泊者以外も利用可能なラウンジではロッキングチェアが別荘に来たような雰囲気を演出。

喫茶、スイーツ、アルコールなど豊富なメニュー☆

新設された受付前のコインロッカーに貴重品も預けられます。

徳沢ロッヂオリジナル、ケーキセット700円

徳沢ロッヂでは宿泊者以外も夕食を注文可能。岩魚定食、ハンバーグ定食、カレーライスから選べました。 写真は「ハンバーグ定食」(1800円)

 

蝶ヶ岳ヒュッテ 

◎営業期間 4月末~11月上旬 
◎山荘標高 2668m
◎収容人数 200人
幕営数 30張(予約不要)
幕営料 1,000円(トイレ代を含めた料金)
◎水場 なし。小屋購入 1L 200円
ランチ営業 11:00~14:00 
蝶ヶ岳バッジ① 500円
 蝶ヶ岳バッジ②

蝶ヶ岳のバッジの情報も載ってる北アルプスの山バッジコレクションはこちらです↓ 

山バッジ・コレクション[北アルプス編]
山登りの記念にもモチベーションにもなる「山バッジ」購入場所、購入可能時期、価格など、可能な限りの情報と一緒に…。エリアごとに分けてご紹介します♪まずは人気のエリア北アルプス 編です。 北アルプスの登山レポートはこちらです↓ バッジの保管方法について集めたバッジはこんな風に額に入れて飾ってみてはいかがしょう?こんな商品も出ています↓山バッジの飾り方の記事はこちらです↓
 

ランチ営業は11時〜。到着した登山者が注文待ちしてました。

蝶ヶ岳ヒュッテの昼食。シンプルな味のラーメン美味しかったです(ラーメン800円、カレーうどん800円)

外のトイレ。男女別でとても綺麗でした。

 

下山後の温泉 

森のリゾート小梨 
河童橋から梓川上流に向かい歩いて5分の宿泊施設。ケビンは4タイプ9棟32室。テントサイトは12エリア。小梨平食堂内の売店にはキャンプに必要な道具や食材なども揃っているので、ビギナーでも安心してテント泊が楽しめる。また、常設テントも用意されている。 

森のリゾート小梨売店(小梨平食堂内) 7:00~18:00
小梨平食堂 7:00~13:40(LO)/16:00~17:20(LO)
◎ケビン宿泊 1泊1人4500円〜
幕営数 約250張 
◎キャンプ利用料 1泊1人800円 日帰り300円 

小梨の湯 

森のリゾート小梨 キャンプ場の中にある日帰り温泉施設。 
◎入浴可能時間 12:00~19:00(受付終了は30分前) 
◎入浴料 600円 

上高地バスターミナルの手前、小梨平で日帰り入浴。

こちらで食事も楽しめます。食材やお菓子、飲み物なども販売。

GWの小梨平キャンプ場は今まで見た中で1番の混雑でした。

 

上高地温泉ホテル
時間が合えばこちらもオススメ♪露天風呂も楽しめます。 
◎入浴料 800円 
入浴可能時間 7:00~9:00/12:30~15:00

2019年GW記念登山①のレポートはこちら↓

平成から令和へ☆2019年GW記念登山① 白銀の『涸沢カール』で雪上テント&残雪の...
2019年のGWは「平成」から「令和」へと時代が変わるとても特別な長期休暇。そんな記念すべきGWになんと7日間も山に篭ってきました(笑) 「平成最後」にどこに山に登るのか…?平成から令和へと新時代を迎える瞬間をどこで過ごすのか…?そして「令和元年」の初登山にどこの山を選ぶのか…? 私の平成最後は残雪の「涸沢カール」へ。登山者の憧れ的な存在の「涸沢」は初めてのテント泊を経験し、何度も訪れた思い入れの深い場所。 秋の「涸沢」で色鮮やかな紅葉と岩のグラデージョンと、初めてのモルゲンに息を飲むような感動を味わい、同時...
    

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「残雪の蝶ヶ岳&徳沢☆山小屋グルメ」の記事をお届けしました。  
   
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