初めての北海道登山。あまりにも壮大すぎる大地。スケール大きいその絶景に圧倒されっぱなしの4日間でした。ホント夢のような山旅☆ 今回登ろうと計画したのは、大雪山、十勝岳、トムラウシ山、後方羊蹄山の4座。 

すべて日帰りの予定でしたが、雪渓が綺麗に見える最高のロケーション&トイレと水場がある黒岳石室に1泊テント泊に直前変更。 天候次第で順番を決めようと思っていましたが、登山初日の天気は曇り予報だったのでメインの大雪山を晴れ予報の次の日にして、まずは十勝岳へ。 

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というわけで、北海道最初の登山は十勝岳から美瑛岳へと、活火山を巡る山旅です。 

北海道の山について 

まず本州とは違う北海道の山の特徴について少し触れてみたいと思います。 

1)水場の水がそのままでは飲めない。
キタキツネに寄生するエキノコックスの感染の可能性があるので、沢の水は煮沸しないと飲めません。目安は60度以上のお湯で10分ほど。もしくは浄水器を利用してろ過してから飲むようにします。 

2)ほとんどの山がヒグマの生息地だということ。
積極的に襲ってくる動物ではないそうですが、熊鈴は必須。食料やゴミの管理は徹底しましょう。幕営地ではフードロッカーが設置されているところもあるそうです。 

3)北海道の山では荷物をデポしない。
本州の山ではよく見られる光景ですが、ヒグマをはじめ野生の動物が多い北海道ではNG行為です。食料や飲み物が入っているザックを放置すると、動物が匂いに引き寄せられる危険があるのでやめましょう。

4)関東に比べると湿気が少ない。
湿気が少ないので日陰や風が吹いていれば過ごしやすいが、直射日光が当たる場合は本州と変わらずに暑い印象。体力が奪われるし、十分な水分も必要だと思います。

5)山小屋の大半が無人の避難小屋。
宿泊&食事ができる本州のような山小屋は北海道にはないそうです。寝泊まりをする前提ではない避難する為の小屋がほとんど。夏期のみ管理人がいるのは幌尻山荘、羊蹄山避難小屋、黒岳石室、白雲岳避難小屋。

このコースのオススメPoint

十勝岳(とかちだけ)は、北海道の中央部の美瑛町、上富良野町、新得町にまたがる標高2,077mの活火山。 十勝岳、美瑛富士、美瑛岳、上ホロカメットク山、富良野岳などを結ぶ山並みを大雪山系十勝岳連峰と呼ぶ。その主峰が、現在も火山活動が続く十勝岳です。

1926年に水蒸気爆発が起こり、死者144名の惨事を起こして以来噴火が続き、新噴火口、新々噴火口から噴煙を上げる十勝岳。山頂の西北西の前十勝にある火口からは盛んに噴煙が上がり、山頂付近は火山灰に覆われている。

登山口は望岳台、吹上温泉、十勝岳温泉。どこも高い標高まで舗装道路が整備されている。北海道の山の中では比較的優れたアクセス条件なんです。

今回選んだのは、望岳台から十勝岳、そして美瑛岳へと周遊する約10時間のコース。長めの行程ですが、活火山ならではのダイナミックな景観を楽しみながら変化に富んだ山歩きです。関東にはあまりないタイプの山なので感動の連続です。 

● 登山口から十勝岳

この日は平日でしたが駐車場にはそこそこ車が停まっていました。しかし十勝岳から先に向かうグループは私達だけ。雄大な大地の絶景を貸切なんて贅沢すぎです。 

ゴツゴツとした岩山を登り、噴煙が上がる山を眺め、荒々しい山肌を横目に通り過ぎる。

登山口から約2時間半で昭和噴火口に到着。稜線に出ると一変、草木の緑色が一切なくなり別世界へ。 登山中なのに緑色が見えないことがとても不思議な感じ。無機質な茶色の山肌のせいで、天気がいいのに少し怖さを覚えた…これが活火山なんだなぁ〜と実感しました。

十勝岳山頂直下の急登は石がゴロゴロ。頂上からは周辺の山々の姿や、裾野に広がる町の大パノラマを眺めることができます。

噴火警戒レベル1。

駐車場から歩くこと5分、ここが望岳台です。帰りには外国人観光客で賑わっていました。

太陽が出始めました。予想が外れて晴れてます☆

昭和噴火口到着です。十勝岳の頂上が見えてきました☆硫黄の臭いがする中進みます。

草木のない荒涼とした山肌。月の表面もこんな感じなのかな?なんて…

どこかの惑星のような風景。

振り返るとこの展望。

頂上直下。噴気孔からの煙や火山独特の山肌は魅力的。

北海道の第1座目「十勝岳」到着です☆

三角点タッチ!!

頂上は360度の大パノラマ。こっちは富良野岳方面。

● 十勝岳から美瑛岳

十勝岳から美瑛岳への道がとにかく変化に富んでいて面白いコースでした☆

雪渓が溶けてできた川を横切り、足を取られるほどの量の砂道を一気に駆け下りると美瑛岳が見えてくる。ここで初めて高山植物に出会えたんです。火山ならではの荒涼感お花畑とのその対比を存分に楽しめます。 

そして美瑛富士の分岐近くに迫ると、トムラウシへと続く長く壮大な道が繋がっているのを確認できます。とにかく広い!そして長い!どこまでも続いている道を眺めながら、このままずっと歩いて行きたくなる衝動に駆られます。

この道をずっと繋げてテント泊しながら歩けたらいいな〜と思いましたが…。今回は初めての北海道登山。ヒグマと水場とトイレの問題からテント泊は断念してすべて日帰り登山で計画(直前で大雪山旭岳から黒岳に変更してテント泊になりましたが…) なので名残惜しい気持ちをぐっと堪えて下山しました(笑) 

火山砂礫の広い稜線、ガレ場、尾根歩き、渡渉、雪渓、草花などなど…。進めば進むほど新たな表情を見せてくれる。1日でいくつもの違った山を登頂した気分にさせてくれた魅力的な十勝岳&美瑛岳コース。北海道登山初日を飾るのにふさわしいコースでした。とても充実感たっぷりの山歩きができるのでオススメです。 

平ヶ岳、鋸岳を過ぎて美瑛岳へ向かう道。ずっと歩く道が見えていると楽しく歩けます☆

雪が積もったら大きな雪庇になりそう…なんて考えながら進んでます。

月面のような荒涼とした景色。

ひたすら岩と砂の世界。

荒々しい雰囲気から風景が一変しました。青い空に草花が新鮮☆

青い空。茶色い山肌。草の緑。真っ白な雪渓。コントラストが絶妙です。

美瑛岳に近づくとこんなお花畑が広がってきます。

他にも十勝岳&美瑛岳で見つけたお花たち♪

美瑛岳の頂上が見えてきました♪

真ん中の尖ったところが十勝岳。ダイナミックな景色を堪能しながらここまで歩いてきました♪

美瑛富士がうっすら見えてきました☆その先はトムラウシ山と続く稜線です。

美瑛富士分岐。この辺りの道は迷いやすいので注意。

美瑛岳に到着☆頂上は岩だらけ…

再び雲の平分岐へ。避難小屋が見えてきたのでもう少しです。

注意するPoint 

登山口から十勝岳まではゴロゴロした岩場。山頂直下は急な登りですが特に危険な所はなし。登山道がずっと見えているのでペース配分しやすかったです。

十勝岳から美瑛岳までも特に注意するポイントはなくて、融雪の水が流れてできた沢を横切りところがある程度。 

上部の雪渓が溶けて水が流れて沢を作ってます。

ココを渡るのは簡単でした。

途中、足を取られる砂道あり。下りだったので滑って転ばないように注意しました。トレランシューズ、ゲーター未装着だったので靴の中に大量の砂が…(笑)

砂の世界。足を取られながらひたすら進みました。歩き辛く、登山靴の中にも砂が…。

美瑛岳に向かう途中、美瑛富士の分岐付近は迷いやすいです。印を確認しながら進みましょう。

前十勝の噴火口からは今も噴煙が上がっています。風向きによっては噴煙が登山コース上にかかることもあるようなので火山性ガスに要注意。

今もモクモクと噴煙が上がって厳かな雰囲気が漂っています。まさに活火山!!

また活火山の影響で全体的に森林限界が低い山です。遮るものがないので視界はいいが強風時には注意が必要です。また悪天候時はコースを誤りやすいので引き返す判断も…。

ガスがかかると一瞬でこんなに視界が悪くなってしまう…。

● 美瑛岳からの下山ルートについて

このルートの1番注意するポイントは美瑛岳からの下りだと思います。
背丈ほどのハイマツ林を通過。そこを抜けると急坂を一気に下るので疲れた脚にかなり負担がかかります。また未整備の荒れた登山道もあり。

美瑛岳からの急な下りは、キツかったです…疲れた脚には堪えました。

美瑛岳からの下りは草むらだらけで虫が凄かった…このとき蜂に刺されました。

登山道にこんな岩がゴロゴロと…。

ポンピ沢の渡渉点は水の流れは結構早くて、渡るポイントを注意深く見て判断しました。少し靴が濡れた程度で済みましたが、増水時は渡れないかもしれないので天候判断が必要だと思います。

流れが速い沢2〜3mを横切ります。

ポンピ沢の渡渉ポイントです。

次はポンピ沢から少し進んだ函状沢。
鉄梯子で底へ降り立って対岸へはロープを使って強引に這い上がる箇所だそうです。この時期はまだほとんど残雪に覆われていました。時期によっては雪渓が中途半端に残り難易度が増すので要注意です。 

函状の谷はまだ残雪。梯子を下りて雪渓を歩きます。

雪渓情報(2018.7.25時点)

美瑛岳からの下山時に2カ所雪渓が残っていました。
ポンピ沢を超えてしばらく進むと、函状沢が現れハシゴを使って下りてから雪渓を歩く箇所あり。さらに進んだ所にも1ヶ所。こちらの方が歩きにくい雪渓なので要注意。

1ヶ所目の雪渓は、梯子を下りて雪渓を歩きます。

2箇所目の雪渓通過。

水場情報(2018.7.25時点) 

北海道では水場の水はすべてエキノコックスの感染の可能性があるので要煮沸です。
このコースの水場はポンピ沢のみ。 

登山コース 

標準タイム 10時間00分
望岳台 4時間5分 十勝岳
十勝岳 2時間45分 美瑛岳
美瑛岳 3時間10分 望岳台

十勝岳&美瑛岳map☆クリックして見てね♪

アクセス 

[クルマの場合] 
新千歳空港から望岳台登山口まではおよそ160km。
道東自動車道「千歳東IC」から入り「占冠IC」で下りる。その後は国道で約80km。約2時間30分。

旭川空港から望岳台登山口まではおよそ35km。国道利用で約45分。

[公共交通機関利用の場合]
JR富良野線美瑛駅から道北バスで白金温泉バス停へ(乗車34分)そこから徒歩で1時間。

登山口

十勝岳望岳台登山口
2016年秋に完成した望岳台の登山口に建つ防災シェルター。トイレ以外に、噴煙や噴石などのシェルターとして、食料品などが備蓄されているそうです。噴火資料も展示されています。 標高930mの十勝岳望岳台は、雄大な十勝岳連峰を背景に、美瑛、富良野地方一帯360°の大パノラマが満喫できるスポット。
◎駐車場 50台(無料)
◎アクセス 美瑛駅より車で約35分

小屋情報 

[十勝岳避難小屋]
望岳台登山口から約1時間のところにある約20名収容可能の無人の避難小屋。
◎トイレ、水場なし(雪渓がある時期のみ雪解け水を利用可能)
◎緊急時に備え、ヘルメット&水&防塵マスク&懐中電灯が設置。

避難小屋の室内です。

緊急時に備えた装備あり。

[上ホロカメットク避難小屋]
標高1806m。約30名収容可能の無人の避難小屋。十勝岳温泉登山口から往路(2時間45分)復路(2時間05分)
◎テント場 30張
◎トイレあり(紙は持ち帰り)

[美瑛富士避難小屋]
美瑛富士登山口から約3時間40分。標高1,630mにあり美瑛町が維持管理。約25名収容可能の無人の避難小屋。
◎テント場 10張
◎トイレなし(携帯トイレブースあり)

下山後の温泉 & 宿泊施設情報

[吹上温泉保養センター白銀荘
登山・湯治・研修などとして利用できる自炊専用の宿泊施設。建物も綺麗だし、テント泊できるスペースもあり。十勝岳望岳台登山口からクルマで10分ほどなので便利☆
◎宿泊料 2600円
◎駐車場 あり(100台)
◎野営場 1泊・1張 500円(炊事場、トイレ有り)
◎アクセス JR富良野線上富良野駅から町営バス十勝岳温泉行きで30分
十勝岳バッジ 550円
富良野岳バッジ 550円

施設の駐車場と奥にはテント場。きれいな芝生で張りやすそうです。水場もトイレもお風呂も近いので便利☆

施設内はとても綺麗。宿泊費が安いのでここで宿泊するのもありです。

温泉について

岩風呂、気泡風呂、寝風呂、打たせ湯、サウナ室。自慢は開放感たっぷりの露天風呂。その他に水着で入浴する混浴露天風呂が4つあり。
◎日帰り入浴時間 10:00~22:00(最終入館は21:00まで)
◎日帰り入浴料金 600円

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最後までお読みいただきありがとうございます♪「北海道の百名山☆十勝岳&美瑛岳コース」の記事をお届けしました。  
   
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