ついに今年、念願だった厳冬期の北海道旅行に行ってきました。 数年前から1番寒い時期の北海道の寒さを体感してみたいと思っていたんです。
雪山登山もしてみたいけど…。どんな天候なのか、雪道運転は可能なのか、どれだけ寒いのか、どんな雪質なんだろう…と色々考えた結果、まずは軽めのスノーシューハイクをやってみることに…。どうせならこの時期しか体験できないアクティブティ「流氷ウォーク」とセットで楽しもうと冬の知床を訪れてきました。夏に登頂した羅臼岳の麓にある港町ウトロ地区です。
2月初旬。今シーズン1番の寒気が流れ込み東京で初氷を観測した日。向かった女満別空港の気温はマイナス12度。1番寒い時期の道東を満喫してきました☆
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目次
北海道の雪道について
どんな道を走ることになるだろうとドキドキだった雪道。移動は4駆&スタッドレス(ブリジストン)の車をレンタル。気温はマイナス12度。晴れていても空気は冷たくて肌が露出している頬が痛いくらい…雪山の頂上付近の寒さと同じ温度です。
頻繁に除雪車と遭遇するくらいなので主な国道は常に圧雪されています。凍ってガリガリの路面もあるが急ブレーキをかけない限りは滑ることはなかったです。
凍った路面で信号などで停止する際、制動距離が伸びるので注意しました。通常の雪道運転と同じく急ブレーキ、急ハンドル、急発進をしない。坂道ではエンジンブレーキを効かせることが重要だそう(運転者談)
関東周辺の雪道と違うと感じたのは、サラサラのパウダースノーなので道路上で雪が舞っていること。トラックなど大きな車が前を走っていたり、対抗してきたりすると、目の前が数秒雪で真っ白になることがありました。雪が降っている場合は特に減速する必要がありました。
気温は平均してマイナス8度くらい。このくらい寒い日の方が路面が滑りにくいらしいです。逆に晴れた昼間など温度が上がって中途半端な寒さ(0度前後)の方が路面がよく滑るらしい(地元のガイドさん談)
知床五湖スノーシューツアー
参加したのは「知床五湖スノーシューツアー」。知床五湖への知床公園線は冬季通行止めのため、ガイド付きのツアーに参加しないと中に入れません。全く人が入っていない場所を歩ける貴重な体験です。
凍った知床五湖の上を歩いたり、夏道ではなく冬しか歩けないコースを進む…地元のガイドさんだから知ってる説明を受けながらゆっくりと1周して約2時間のハイキングでした。
このツアーで北海道のパウダースノーの上を初めて歩いてみてとっても感動したんです☆ 関東周辺の雪山の雪とは全くの別物。サラサラとしてて軽いので少しの風でも飛んでしまう。水分が少ないので靴や服に付いても溶けてすぐ乾く。そんな雪質だと雪に足を取られることもないのでストックなしでも全然歩きやすい(おかげで持参したストック、替えの靴は使用せずに済みました)
SHINRA(シンラ)
今回ツアーを予約した知床自然ガイドツアー会社。少人数ツアーなので豊富な情報、知床の魅力などたっぷり教えていただきました♪ ◎知床五湖スノーシューツアー 6500円
フレペの滝までスノーシューで散策
知床五湖はツアーだったのでガイドさんの足跡に付いて歩くしかできなくて…。このサラサラな雪の上に自分の足跡を付けてみたい衝動が抑えられず(笑)
知床自然センターの「フレペの滝」にも立ち寄ってみました。フレペの滝への遊歩道は冬季も歩くスキーやスノーシューコースとして整備されています。距離は2Km、約1時間のコースです。樹林帯でサラサラ雪の感触を存分に楽しみ、踏み跡を付けて走り回り…。そしてゴールは海、ウトロの海岸が見渡せる気持ちのいい展望台で景色を堪能できました。人も少なくて貸切状態の贅沢なスノーハイキングを楽しめます☆
ウトロの海は塩分濃度が低く真水に近いので海の水が凍るんだそう。凍っている氷の部分、凍ってない海水の部分、シャーベット状の部分とそれぞれ色が違うんです。絶妙なグラデーションがとても綺麗☆ こんな光景は初めて見ました。
また「フレペの滝」の他にも自然センターの周辺には「開拓小屋コース」(約5.0km/約3時間)や「冬の森コース」(約2.5km/約2時間)の2つのスノーシューコースも楽しめます☆
知床自然センター
夏にクマ撃退スプレーをレンタルした施設です。長靴・スノーシューなどもレンタルできるそう(有料) ◎冬期営業(10月21日~4月19日) 9:00~16:00 ◎駐車場 120台/無料
道の駅うとろ シリエトク
世界自然遺産『知床』の玄関口にある道の駅。知床観光の拠点施設。観光案内所、お土産屋さん、レストランも併設。 知床のお土産はすべてここで購入しました☆ ◎開館時間 8:30~18:30(5月~10月)、9:00~17:00(11月~4月)
ウトロの港で蓮葉氷
流氷の上を浮力のあるドライスーツを着て歩くアクティブティ「流氷ウォーク」に参加する予定だったのですが、今年はまだ流氷が接岸していなく残念ながら中止に…。 ですがのんびり海岸ドライブ中に港内や沿岸部でできた蓮葉氷を間近で見ることはできました。本物の流氷を見たことがない私にはこれでも大興奮でした(笑)
蓮葉氷(はすはごおり)とは…
海、湖、池などの氷が溶け始め、波の動きに揺らされて氷塊が互いにぶつかり合い、氷の縁がめくれ上がって丸い形になること。蓮の葉のようにみえることからこの名前が付けられてそうです。
知床流氷フェス
知床で2017年から始まった知床流氷フェス。冬期閉鎖しているキャンプ場を舞台に、知床の冬の魅力を体感できるイベント。ガイドによるネイチャーガイドトークショーや空中テント体験。アイスドームやアイスタワーなどの氷のアート作品。たき火コーナーで癒され、ホットドリンクやオリジナルカクテルなども楽しめます。ホテルと会場を結ぶ無料巡回バスもあり。 小1時間で普段味わうことのできない幻想的な雰囲気を存分に楽しめる素敵なイベントでした☆ ◎開催日程 2020年1月30日(木)~2月29日(土) ◎時間 18時30分~21時 ◎会場 国設知床野営場内 ◎料金 500円(知床キャラクターのトコさんバッジ)
湧別町の前浜展望台
流氷が見たいと思って車を走らせた時に見つけた海岸沿いの展望台。湧別の町のオホーツク海沿い、湧別漁港の隣にあります。この日はまだ流氷が近づいていなくて見えませんでしたが、3階建ての立派な展望台なので流氷が接岸すれば絶景スポットになるでしょう。
結氷したサロマ湖
これも貴重な体験。夏に訪れた綺麗なブルーのサロマ湖が凍って真っ白になっていました。サロマ湖の向こうがオホーツク海。流氷は見られなかったけど綺麗な景色に癒されました☆
道の駅 サロマ湖
国道238号沿いサロマ湖ラインの真ん中に建つ道の駅「サロマ湖」。 ◎開館時間 9:00~18:00(4月中旬~10月中旬)、9:00~17:00(左記以外)
摩周湖&阿寒湖
摩周岳の登山入口になっている摩周湖第一展望台。摩周湖には第一展望台、第三展望台、裏摩周展望台の三つの展望台があります。この時期でも第一展望台へは車で行けるというので周辺をスノーシューで散策しようと向かったのですが…。吹雪いていて真っ白。湖畔は見えず…。車が埋まってしまいそうな不安があってすぐに撤収(笑) 切り替えて冬のアクティビティを楽しむために阿寒湖へ向かいました。
摩周湖第一展望台
◎駐車場 乗用車500円(冬期間11月下旬~4月上旬無料開放) ◎レストハウス営業時間 8時~18時(5月~10月) 、8時~17時(11月~4月)
夏に雌阿寒岳から見た大きな阿寒湖。その湖面が冬は全面凍結するんです。「あいすランド阿寒」というイベントで阿寒湖の上をスノーモービルで運転するという初めての体験。目の前は立派な雄阿寒岳、7,000mコースをたっぷり楽しんできました☆
手足の指の感覚がなくなるほど寒かったです…ハンドルを取られそうで腕に力が入り時速30キロが限界でした。MAX40-50キロは出たらしいです。腕に力が入って次の日筋肉痛…(笑)
あいすランド阿寒
結氷した阿寒湖の上ならではの遊びを満喫できる冬限定のレジャーランド。スノーモービル、バナナボート、ワカサギ釣りなど様々な冬のアトラクションが楽しめます。女満別空港から約1時間10分。 ◎営業期間 1月〜3月 ◎営業時間 8時~17時30分(湖の結氷状況により変更あり) ◎スノーボービル体験 2,000mコース 1,500円 7,000mコース 2,500円 ◎氷上バナナボート 500円 ◎四輪バギー 1周300円 ◎天然わかさぎ釣り 1セット1,500円 ◎アイススケート 1時間¥1,000円
道の駅 あいおい
女満別空港に戻る途中に見つけた、釧路と網走を結ぶ国道240号沿い津別町にある道の駅に立ち寄り。ご当地グルメの「クマヤキ」が話題。たい焼き風のスイーツで可愛くて美味しかったです☆「ヒグマ」「シロクマ」「ナマクマ」などネーミングもかわいい♪ ◎営業時間 9:00~18:00(5~10月) 9:00~17:00(11~4月) ◎定休日 火曜日、年始 ◎アクセス 女満別空港から車で約60分、釧路空港から車で約1時間20分
メルヘンの丘
大空町女満別市街から網走市の国道39号沿いにあり、小高い丘の上にたたずむ木が目印。フォトポイントとして有名な、絵になる風景が広がってきます。 雪景色と佇む木、そして夕焼けがなんとも言えない雰囲気でした!
道の駅メルヘンの丘めまんべつ
メルヘンの丘の近くにある道の駅。駐車スペースあり。 ◎開館時間 9:00~18:00
美肌の湯
メルヘンの丘で写真を撮った後はフライト時間まで女満別空港近くの「湯元ホテル山水」の中にある温泉で日帰り入浴。源泉掛け流しの天然温泉。 ◎入浴料 420円 ◎営業時間 11:00〜22:00
アクセス
飛行機
[羽田空港ー女満別空港] 往)JAL7時10分発 8時55分着 復)JAL20時発 21時55分着 往11,900円+復11,790円→23,700円 ※早割チケット利用
レンタカー
[オリックスレンタカー女満別空港] 11600円(基本)+(1980円安心パック)→13,580円 ※じゃらんポイントとクーポン利用で2300円off
移動距離
女満別空港から湧別まで68km、約1時間。
湧別からウトロ市街まで140km、約2時間30分。
ウトロ市街から摩周湖第1展望台まで100km、約2時間。
摩周湖第1展望台から阿寒湖まで50km、約1時間。
阿寒湖から女満別空港まで68km、1時間10分。
宿泊地
2泊3日の旅行でしたが2泊別々の宿泊場所を選んでみました。1泊目はリーズナブルな宿、2泊目を少しリッチに…。
流氷と温泉の宿 桂田
海が目の前のレストランで食事を楽しめる。普段あまり食べない洋食のコースに感動☆ 身が引き締まったお刺身、高級魚キンキのソテー、新鮮なイクラ丼に、表面がパリパリでクリーミーな卵の美味しさが凝縮されたクリームブリュレetc…。新鮮な食材を使った料理が並びとても美味しくて1日目から大満足でした。 森側の1番安い部屋を予約したのに、当日に空きがあったようで海が見える部屋に変更してくれたのが嬉しかったです☆ ◎1泊2食付き 10,500円←※貯めていた楽天ポイントで精算。
[知床第一ホテル]
ウトロ地区では規模の大きいホテル。高台に位置しているので客室、レストラン、大浴場、露天風呂からも海が眺められる最高の立地。食事は種類豊富なビュッフェスタイル。揚げたての天ぷら、目の前で握るお寿司、その場で作ってくれるラーメンやパスタ、クレープやたこ焼きまで凄い品数に驚かされました。北海道ならではの魚介類が豊富なのが嬉しかったです♪ ◎1泊2食付き 13,825円←※楽天トラベルの割引クーポン利用でなんと3500円off。
今回使用した便利グッズ
[MSR ライトニングアッセント] 雪山登山を始めて5年。高くて手が出なかったのですが今シーズンスノーシューを購入したのは実は北海道で使ってみたかったから…。軽量であらゆる地形に対応しているMSR最上位モデルのスノーシューです。
[桐灰化学めっちゃ熱いカイロ マグマ] 開封するとすぐに発熱する貼らないカイロ。冬の屋外でもしっかり高温で約12時間発熱するそう。流氷フェスで使用したらポケットの中がかなり熱くなったので、これは雪山テント泊や雪山登山でも使えそう。
[ソレル スノーブーツソレル TIVOLI IV] 今回の旅行はスノーシューをやるためにこのスノーブーツで行きました。北海道の雪はサラサラだったのでほとんど濡れることなかったです。
[防寒テムレス] 雪山登山で使用しているテムレスは北海道でも大活躍。かなり気温は低かったですが指先の冷えを感じることなくスノーシューを楽しめました☆
スノーシューのコース紹介[Part.1]〜美ヶ原高原の記事はこちら↓
スノーシューのコース紹介[Part.2]〜横手山の記事はこちら↓
スノーシューのコース紹介[Part.4] 菅平高原「根子岳」の記事はこちら↓
スノーシューのコース紹介[Part.5]鹿俣山の記事はこちら↓
スノーシューのコース紹介[Part.6] 過去ナンバー1の放山の記事はこちら↓
最後までお読みいただきありがとうございます♪ 「パウダースノー体験☆知床の冬」の記事をお届けしました。
この記事に興味を持っていただけたら、また読みにきてもらえると嬉しいです。
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